若者達よ、元気を出して ~波の数だけ抱きしめて~

私たちの頃は、「わたすき世代」。誰もがスキーに行き、学校の学園祭ではFM放送局などが流行でした。バブルの頃と言われるけど、若い人たちは元気で、それぞれの青春を謳歌していたと思います。決して豊かではありませんでしたが、明日に夢を持っていました。
そんな時代を反映したホイチョイ3部作の中では、とりわけ私は3作目の「波の数だけ抱きしめて」が好きでした。いや好きです、かな。

# by bjiman | 2017-12-16 17:05 | 青春の詩

空気のように溶け込んでいくアナハイムサウンドと渡辺貞夫さん~MorningIsland~

中学高校時代、放送機器にのめり込んでいきました。オーディオ機器の中でもとりわけ録音機器やスピーカーなどに凝って、アンプは自作、スピーカーも自作という風になっていきました。そんな時代、スピーカーで最も好きなメーカーはアルテックでした。
アメリカのトーキー文化を彩ったWE(ウエスタン・エレクトリック)の流れを汲んだALTEC(オールテクニカルの略だったと思いますが)が出来て、そこのエンジニアに新進気鋭のジェームス・B・ランシングさんが加入してくる、ランシングさんは、自分の会社、ランシングコーポレ-ションを順調に経営することが出来ずにアルテックに迎えられる形で吸収されるのですが、その製品は優れていたので、ALTECを代表するスピーカー・ユニット38cmウーファーの515のラベルにはそんな彼の優れたエンジニアリングを尊重するかのように「ランシングコーポレーション」と書かれたままだったんです。ALTECで発売しているのに。そんな米国の企業文化にも驚きますが、そのアルテックで、あまりにも有名な604シリーズモニターを展開したランシングさんが、家庭用のシステムを作りたいと行って独立したのが有名なJBL社の設立経緯。そんな歴史を本で一生懸命読んでいました。
(そしてその時代にランシングさんが開発したユニットが今、我が家で鳴っている30cmフルレンジユニット2130の元であるD131なんです。)私にとっては、この過渡期、移行期が最も好きで、ランシングさんが設計したアルテックのユニットは好きなものばかりでした。そんなアルテックの特徴は2Wayでシステムを作ることで、JBLのように3Wayや4Wayはやりませんでしたし、私もそこに惹かれていました。ワイドレンジのタンジェリン・ドライバーを用いて高域を拡大した802-8Gを使った2WayシステムだったMODEL19というシステムが大好きで、秋葉原の専門店に通っては聴かせてもらっていました。アメリカといっても実際に行ったこともないカリフォルニア・アナハイムの空気感を想像して体感しようと思っていました。
ある時、MODEL19から流れてきた曲、渡辺貞夫さんの「MorningIsland」の軽やかな透明感あるフルートが空気に溶けていくように、まるで目の前の空気のようにそこにあったサウンドを忘れることはできません。あれが、私にとっての最高のオーディオ・サウンドでした。



# by bjiman | 2017-12-15 00:20 | 青春の詩

五番街へ行ったならば~五番街のマリーへ/ペドロ&カプリシャス

この曲もラジカセで録音して何度も何度も聞いていた思い出の曲です。
マリーという娘と遠い昔に暮らし
悲しい思いをさせた
という言葉からシーンがふっと浮かぶ、70年代を代表する名曲だと思います。
前作の「ジョニィへの伝言」もそうですが、戦争に負けて、日本が否応なしにアメリカナイズされてきた歴史を、ある意味象徴しているような気がします。
南こうせつさんの「マキシ-のために」も似た雰囲気がありますが、今、お互いのあだ名をマリーとかジョニィとか呼んだりしないですよね。でも、70年代は70年代として、クルマも音楽もオーディオも、いろんなカルチャーが必死にアメリカの進んだ文化を勉強していた熱い時代だったと思います。今では懐かしい感じがします。




# by bjiman | 2017-12-14 00:32 | 青春の詩

その涼しい目で包んで ~原田真二/キャンディ~

中学生時代、ラジカセはソニーのCF1990を使っていました。
カセットテープはいろんな種類が出始めた頃で、ソニーやTDK、マクセルがポピュラーでしたが、たまに使うScotchのカセットテープがお洒落で好きでした。
そのスコッチの確かMasterで録音したのがFM東京が中継した原田真二のライブだったと思います。キャンディ、タイムトラベラー、てぃーんずぶるーすなどをやったと思いますが、特に印象に残ったのがキャンディでした。吉田拓郎さんがフォーライフの社長になって新人オーディションをやった時に発掘され、一度で気に入った拓郎が松本隆を連れて缶詰の合宿をしながら作った曲の中の一つ。いつ聴いてもいい曲です。

この曲を繰り返し聴いていたら、ツマが参戦してきて、「私は、駅に走る道は雨で~の方が好き」とのことでしたので、そちらも載せておきたいと思います。
「てぃーんずぶるーす」




# by bjiman | 2017-12-12 02:19 | 青春の詩

ねぇミルク またふられたわ ~コッキーポップで中島みゆき~

中学生の頃、すっかりラジカセに興味が移り、エアチェックとかを始めた頃。テレビでヤマハ提供のコッキーポップという番組が始まり、テレビのイヤフォンジャックからラジカセに入力して、テレビのボリュームを調節しながら録音をしたりしました。
その頃、この番組で好きになった曲が、中島みゆきさんの「ミルク32」でした。
ねぇミルク またふられたわ、、、で始まる語りのような雰囲気の曲を聴いたのは初めてで、今でもその時の印象を強く覚えています。



# by bjiman | 2017-12-12 02:04 | 青春の詩