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瀬川冬樹氏を愛読していた時代~私のオーディオ史~

オーディオの本を読み始めたのは中学生の頃でしたが、当時、オーディオは全盛期。オーディオ評論家と言われる方にも大家の方がたくさんいらして、それぞれ「俺は菅野沖彦派」とか「やっぱり庶民的な長岡鉄男」だとかあったと思います。
印象的なのは、今考えても皆さんとても文章力があると思う点で、それぞれの語り口で、オーディオを、音楽を、メーカー論を、熱く語っていましたし、著作も多くに及んでいると思います。私は、瀬川冬樹さんが大好きでした。中学生時代、まだ子供でしたが、氏のとても独特の語り口、、、特に「ひどく」という言葉を独特に使われるのが印象的で、「ひどく美しい、、、」といったような、文体を眺めながらどんどん氏の文章に惹きつけられていったものです。
そんな氏の著作集が出ていると知ったのは2014年の頃。その著作集「良い音とは 良いスピーカーとは」((株)ステレオサウンド)は、私が気づいた時には2013年5月発行の初版が全て売り切れていて、中古でも探すしかないか、、、と思っていたら2014年9月に増刷版を注文分だけ刷るというような話があったので兎にも角にも注文を入れて入手できたときはとても嬉しかったです。

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中学時代、特に忘れられない氏の文章は、下の中学時代に撮った写真の中にある、確かSoundMATEか、playtapeのどちらかの巻末に載ったショートエッセイで、ウィーンフィルの会場(?)のセンターマイクに軍事機密の技術を使って無線機を付け、それを自宅の2Tr38cmでゆっくりと楽しみながら録る、、、でも軍事機密を違法に転用している怖さでドキドキし、結局、バレる、という所で目が覚める(夢だった、、、)というような、落語の「夢オチ」のような展開ですが、テープの本だったのでそんな話にしたんだと思います。こんな、ちょっとしたショートショートみたいで、逆に言えば通り一遍のオーディオ評論家ではない文学的な要素が魅力の氏らしい文章だったと今でも印象に残っています。でも今ではこんな違法な事を夢想しなくてもウィーンフィルのニューイヤーは非常に高音質で中継を聴いて自宅のオーディオで楽しめる時代になったのだから隔世の感があります。
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氏は昭和56年(1981年)に46歳という若さで亡くなられ、当時高校生だった私には衝撃的でした。特に読んでいるだけで辛さが伝わってくるような友人の菅野沖彦氏の追悼文が忘れられません。
自動車評論家もそうですが、果たして没後30年も経ってもなお著作集が増刷され、愛読されるというような時の重みに耐える文章を残すことができる方が今どれだけいらっしゃるかと思います。氏の著作集から読み取れることは、やっぱり真剣に書くということだな、と改めて思わされます。それと、やはり読書量なんでしょうね。話題が豊富です。この時代の方ですからとても珍しいという訳ではありませんが、アンプの自作も出来た方ですし、工業デザインもされていました。中でも外国のメーカーのエンジニアとの対話など今読んでも非常に今日的な議題として読むことができました。いい文章は古くならないし、今でも示唆に富んでいました。
また、氏と言えばJBLというくらいJBLを愛されましたが、かといって、今改めて読み返してみても国産メーカーの論評も丁寧にされていて印象的です。
これからの時代を生きていくために、自分も勉強しなければ、そして、たまさか読んでいただくかもしれない文章を書くときは、一生懸命書こうと思うのです。

(長岡鉄男氏の本もずいぶん愛読したものです。)
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2017.6.27 bjiman

ネットを見たら氏の著作集はまだ新品が売られていますから、さらに増刷されたのかもしれません。氏のファンの多さにナルほどとうれしく思います

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by bjiman | 2017-06-28 01:47 | PCオーディオへの道 | Comments(6)

Sansui monitor2130 を迎えて1週間

Sansui monitor2130を迎えて1週間経ちました。予想以上にうまく部屋にもフィットしてくれたと思います。
Sansui monitor2130 (JBL Professional2130+JBL 077+JBL Professional3105)/SIGMA DP2 Merrill
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とりあえずジュータンマットに直置きした時の最初の課題は低音域のブーミングでしたが、これも山本音響工芸の木製インシュレーターを設置してみたらすっきり解決し、かなり制振された感じで、床が振動している感じがかなり低減されたと思います。一方で、ブーミングしていた時の芳醇な感じも低減したように感じますが、この辺は全体のバランスということかと思います。木製インシュレーターはウレタン塗装でローズウッド風に塗装されていますが、これもmonitor2130の雰囲気に良くマッチしていると思います。(SIGMA DP1 Merrill)
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monitor2130の中心的なユニットは、30cmフルレンジのJBL Professional 2130。このユニットは、元々はジェームス・B・ランシングさんが1948年に発売したD131で、2130では、PA等のプロフェッショナル用途に合わせて、耐入力を100Wまで引き上げています。耐入力の引き上げにはボイスコイルのギャップの精密化などが必要なようで、その分価格も高く、1974年頃のD131の国内価格が1本49,400円であったのに対し、2130は1973年当時の価格が1本71,000円もします。30cmですのでフルレンジというよりはワイドレンジユニットですが、8KHzまでカバーした高音域の実力は十分で、中央のアルミのセンタードームからはかなりの音量の高音が出ています。ヴォーカルなどは生々しい音で再現されますし、発展型の後継機、楽器演奏用のE120はギターアンプでも使われるものですから、エレキギターのサウンドもご機嫌です。
2130も077も今では貴重なアルニコVマグネット仕様ですが、アルニコV=サウンドもご機嫌という風潮はちょっといかがかなと思います。確かに当時の周波数特性の表などを見ていると、フェライトマグネット仕様になってから低音域がアルニコ時代よりも下がっているものも見かけましたが、アルニコマグネットには減磁しやすいという特性もありますし、古いアルニコV仕様は、そういうものだと思って使う必要もあると思います。再着磁なんていう高度な技術もあるようですが、一般には特殊な世界の話だと思います。
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私のmonitor2130では、高域側をJBLのディバイディングネットワーク3105を通じてクロスオーバー周波数7kHzでTweeterのJBL077に分担。
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077は、JBLの著名なスタジオモニター4343にも用いられた2405の民生用バージョンで6.5kHz以上をカバーするスーパートゥイーターですが、105dB(7kHz)の最大音圧がありますから、かなりの音量の高音が出ます。といっても2130の方も101dBと驚異的な高能率なので、ネットワークでのアッテネーターのボリューム位置は、現在は「3」で聞いています。(写真は4の位置になっていますが、それを3に下げています。「1」側がマイナス側です。)
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よく見てみると、JBL Professional2130の30cmユニットは、コーン紙がかなりキレイ。アルミセンタードームも、70年代当時のものとは思えない輝きだし、エッジも新品同様です。2130は、コーン紙をアッセンブリー交換するリコーンキットが豊富に出ているので、おそらく、アッセンブリー交換されているのではないかと思います。
アルミセンタードームの接着部分の下を見ると、ダンピング材がちょっと垂れたのかそれを拭いたような跡が見られます。でもこういうリコーンキットが豊富に出回っているというのもBtoBビジネスでシェアを持つJBLならでは。コンサート会場ではまだかなりの2130が音楽を鳴らしているでしょうから、キットが必要ですし、そういう背景があって初めて豊富な中古の出物が良い状態であるのでしょう。長く使い続けられるという点では国産メーカーも見習うべき点があるのではないかと思います。
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このmonitor2130の個体は、どこかでキャビネットも再塗装したようです。30cmフルレンジのフレームに、キャビネットバッフルの黒塗装がはみ出ていますから、2130を装着したまま作業したのではないかと思われます。
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低音用のバスレフダクトが上に付いているというのもあまり見ない形式ですが、フロアのブーミングを考えると結果的には我が家では、このダクトが上にあったのは良かったと思います。耳を近づけてみると、重低音が響いてきます。
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とにかく、ご機嫌なmonitor2130。仲良くやっていけそうです。
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2017.6.24 bjiman
SIGMA DP1 Merrill
SIGMA DP2 Merrill

by bjiman | 2017-06-25 03:47 | PCオーディオへの道 | Comments(0)

レクサスHS250hの魅力とは

我が愛車、レクサスHS250hについて、後継車は作られず、代わりに米国で圧倒的な人気を誇るレクサスESにスイッチされるのでは?というニュースが出ています。
残念なことではありますが、ある程度、予想されたことです。
私は何度もこの欄で書いてきたとおり、レクサスHSというクルマは、フランス車、なかでもシトロエン派だった私から見ても、フランス車らしい雰囲気のクルマだと思いました。何と言っても長年愛用したシトロエンから乗り換えてほとんど違和感がなかったくらい。特に似ていたのが、高い位置にセンターオフセット気味に座る座席位置と、柔らかい内装の雰囲気です。こんな趣味的なクルマを500万円近い値段で売ってマーケットがあるのかな?というのが印象でした。でもそれが私にはとても魅力的でした。ほとんど即断即決のような形で購入したのはそういう訳がありました。

レクサス・HS250h
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レクサスHSのスリーサイズ(4,710mm×1,785mm×1,495mm)は、コンパクトなようでいて実際には結構大きなサイズで堂々たるクルマという風に見えます。それはそうでしょう、かつてのクラウンなどにあった5ナンバー車のサイズ(4,700mm以下×1,700mm以下)を全長・全幅とも超えているのですからそれはそうなんです。スバルが、レガシィの大型化に伴って、「かつてのレガシィ」のイメージを残すために国内専用車として発売したレヴォーグのサイズが4,690mm×1,780mmと近似であることからも分かるとおり、日本で日常的な使いやすさと広さを両立させようとすると、この辺りが適性ということになろうかと思います。HSはハイブリッド専用車でしたし、ボディデザインも空力を追求したデザインではありますが、プリウスよりは余裕方向に振られていることもあって、特に1,495mmと高い全高のお陰で乗り降りがしやすい点が◎だと思っています。後ろ姿を見ると、プジョー405とかルノー21とかかつて好きだったフランス車らしい雰囲気が感じられて好きですね。
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さて、代わりに登場すると言われるレクサス・ESですが、これはTwitterでも発信しているとおり、米国でのベストセラー・レクサスです。

米国の2016年のプレミアムカーランキングでは、1位は、レクサス・RX。4位がレクサス・ESです。アメリカのレクサスは、何と言ってもこの2車が販売の主力。LSでもGSでもありません。
(レクサス・RX)
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2016年の米国プレミアムカーランキングでESは全体の4位、セダンでは3位とメルセデスの主力・Eクラスより上です。でも日本ではこのような大型FFセダンは売れた試しがありません。実際ESは、かつてトヨタブランドで、「トヨタ・ウインダム」という名前で売られたことがありますが全く売れませんでした。アメリカではポピュラーな大型FF車のトヨタ・アバロンが日本では売られないのと同様の理由によるものと思います。大型の高級車は、メルセデスようなFR車でないとブランド力がないと思われているんだと思いますが、アメリカではもっと機能主義的なところがあります。FF車は第一に、まず広いですから。それに比べると日本市場はややロマン主義的です。
でも、国内セダン市場が縮小しているのであれば、日本専用車種を作るよりも、アメリカでのベストセラーカーを持ってくる方が合理的です。実際大型SUVのRXだって日本ではまずまず受け入れられています。狭い道では苦労もすると思いますが、その辺はブランドイメージを作っていく上で重要です。
、、、と残念ではありますが、HS位のサイズがアメリカで可能性がないかと言えばそんなことはありません。例えば日本では、ブルーバードのブランドが整理されて、ブルーバード・シルフィ→単にシルフィとなったクルマは、アメリカではセントラ(サニーの米国名)として売られ、米国ではコンパクトカークラスでは人気がある方です。2016年の米国販売ランキングでは、乗用車部門では全体の8位と、トップテンに入っています。ここら辺も日本市場とは全然事情が違います。
(旧型ブルーバード・シルフィ)
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ハワイで見かけたセントラ。日本ではシルフィとして売られるモデル。
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上のセントラと同型の国内バージョン・シルフィ
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レクサスHSのサイズは、現行型セントラよりちょっと大きい位で似通った位置にあります。本当は使いやすいサイズなんです。セダン好きの人にはまだまだ手頃な使い勝手のモデルとして私は貴重だと思っています。
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私のようなクルマ好きって、自分の今乗っている車が好きだなぁと思いながら、「次はなににしようかな」っていつも考えてる。そんなところがあります。HSの次もHSだと思っていましたが、それが叶わないなら、ESは好きなスタイルですが大きすぎるので、ISでコンパクトに行こうかな、、、と諦めかけたところで、ツマが「今のうちにHS、もう一回買っとく?」には思わず、「それもいいかも、、、」と思ってしまいました(笑)

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by bjiman | 2017-06-23 02:12 | CAR | Comments(0)

Sansui Monitor2130② ~山本音響工芸のインシュレーターを試す~

Sansui monitor2130 が我が家に来てからまだ4日目ですが、とっても音が良く、空気感溢れる中に溶けこんでいくような、ちょっと熟成されたお酒のような味わいを楽しませてくれています。
しかし、フロア型のスピーカーなので、底面にジュータンマットを引いて直置きしていたのですが、低音がボコボコとフローリングの床を振動させるのが気になったので、早速対策してみました。こういうのはトライ&エラーなんだと思うので、あまり一度に費用をかけることはしたくありません。
そこで選んだのが、山本音響工芸というメーカーの出している木製のインシュレーター。
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この製品は、本体がアサダ桜材、まん中の尖ったピン型ベースが黒檀で出来ています。とても固い材なので、ピンの突き出た部分でスパイクとして重量を受け止めて振動を軽減させる効果も期待できるし、サウンドも低音のフロアとの干渉が防げる、結果的に音がスッキリするということらしいので、とりあえず導入してみました。
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このモデルには(大)と(小)があり、大きさが若干異なるのでどちらにするか迷ってメーカーに問い合わせてみたところ、フロア型なら大の方がいいですねぇ、、、ということでしたが、セカンドオピニオンも大事と秋葉原のヨ○○○カメラで聞いてみたところ、この手の製品は高いからいいとも言えず、また、原因がはっきり除去できるという保証もないので最初に買う物としてはあまり大きく、高価なものはオススメできないと良心的なご助言もいただき、(小)の方にしてみました。4個で5千円くらいで、ポイントも溜まっていたので、1万円以下で8個揃いました。
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早速セッティングしてみました。この製品は、まん中のピン型ベースによって、アサダ桜材のベースよりも約3mm程度浮いた状態で安定するように出来ています。これがインシュレーターとなって制振するというのですが、効果はどうでしょうか。。。音を出して台を触ってみると、台にまで振動が伝わっていると感じられる場合とそうではない場合があり、特定の周波数には効いているのかなと思いました。正直、劇的な効果は感じられませんでしたが、まぁきっと制振してくれているのでしょう。
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店員さんによれば、これで駄目ならゴム型のシールをインシュレーターに貼るといいと思いますがゴムは良い音の振動も消してしまうこともあるのでよく考えてみてください、とのことでした。
しばらくこれで様子を見てみようと思っています。

2017.6.21 bjiman

☆☆2017.6.22追記☆☆
改めてきちんと音だしをしてみて驚きました。低音のブーミングがすっかり取れて、、、いや取れすぎかと思うほど音が変わりました。よく言えば非常にクリアに、悪く言えば軽い感じになりました。制振効果はかなり高いという感じです。

☆Twitterでも色々書いていますので遊びに来てください。☆


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by bjiman | 2017-06-22 00:50 | PCオーディオへの道 | Comments(0)

(補足追記)Sansui monitor2130 ~DreamComeTrue!私のオーディオ史~

我が家に、Sansui Monitor2130 がやってきました! (SIGMA DP2 Merrill)
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Sansui monitor2130は、当時、JBLの輸入代理店だった山水が、JBL社のPro用30cmフルレンジユニットのJBL 2130 を山水独自設計のエンクロージャーに納めたスピーカーシステムです。私が入手したモデルは、Tweeterに、JBLのスーパーツイーター・077 とネットワークにJBL Pro3105 を組み合わせてありました。これは、当時の山水のグレードアップの推薦例に準じたものです。
(補足追記)Sansui monitor2130 ~DreamComeTrue!私のオーディオ史~_c0223825_02092140.jpg
メインとなる30cmフルレンジの2130こそ、私の理想のJBLです。このモデルの元々は、私の青春時代を魅了した、ジェームス・B・ランシングさんが、1946年にJBL社を創業して最初期のラインナップのうち、1948年に発売された当時のJBLを代表する38cmフルレンジD130 の兄弟モデルである30cmフルレンジのD131 であり、そのプロフェッショナルモデルという位置づけです。2130は、JBLのプロフェッショナルモデルとして、コンサート等のPA目的で開発されたものなので、大音量に耐えるよう、耐入力をD131の60Wから100Wに引き上げられている以外は、基本的には同一のモデルで、30cmフルレンジとしてこれ一発で、50Hzから8KHzまで、可聴帯域のほとんどをカバーしています。38cmフルレンジのD130と同一の強力な磁気回路を有し、能率は101dBと今日の低能率スピーカーとは一線を画す設計です。
D131には、JBL社を創業した当時のジェームス・B・ランシングさんの設計思想が強く反映されています。前職のALTEC時代、ALTEC A5に代表される劇場用の大型シアターシステムやあまりにも有名な同軸2WAYのスタジオモニター・604等の開発を行ってALTECの名前を世に知らしめましたが、ランシングさん自身は、「家庭用の高級スピーカーを作りたい」とぃう思いがあり、ALTECは5年で去ってしまいます。家庭用となると、業務用のような大型ユニットを何本も組み合わせたシステムは価格が高くなってしまいますし、最初に、1本で用が足りるフルレンジユニットを開発するというのはとてもよく分かる考えです。そして、特許などの複雑な関係があるようですが、コーン紙のカーブを浅く設計し、ALTECよりも一回り大型のボイスコイルとすることで高音域を伸ばした軽いサウンドを実現できると分かり、そこにアルミのセンタードームを直づけして、30cmや38cmという大口径でありながらフルレンジとしてこれ一本でそこそこ聴けるユニットを作ってしまった訳です。また、ALTECやWEとの特許紛争を避けるためとサウンドのために極性が逆相になっている点も特徴です。つまりプラスマイナスが逆。普通のスピーカーに電気信号が入ってスピーカーのコーン紙が前に出る部分で逆に動く。この逆相設定によって、正相の場合には音場の広がりを感じる場面で、音場感よりも明るく明瞭な前に出る初期のJBLサウンドの特徴が作られました。
現在のJBLは正相になっていますので、逆相で作られた時代のJBLサウンドを味わえるというのも、マニアの密やかな楽しみと言えます。
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初期のJBLのユニットのラインナップは、このD130、D131を中心に、高音用ドライバーとして、名器と言われる175DLH を使った本格的なホーンシステムか、砲弾型ホーンツイーターの草分けモデルである075 を組み合わせた2wayがベーシックでした。そして、このSansui monitor2130も、そんなベーシックな最初期のJBLサウンドを感じさせてくれる本当に私にとっては夢のようなモデルです。
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このモデルは、オプションとしてスーパーツイーター077で2wayにグレードアップされています。ネットワークの3105は、077のプロモデルバージョンである2405 と組み合わせるのが本来ですが、077でも特に問題はないでしょう。基本的に同一モデルですし、インピーダンスが2405は16Ωなので、8Ωの077の場合、音圧レベルが3dB高くなる筈ですからその分、ネットワークのアッテネーターで抑えればいいだけです。私はフェイズプラグがアクリル製で透明な077の方がプロ用でアルミ素材で出来ている2405よりも好きでした。どちらにしたって夢のようです。なにしろ2405といえば、あの有名なスタジオモニター・JBL4343にも使われているモデルですから!
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このモデルの魅力は、山水のほとんど手作りとも言えるエンクロージャーにもあります。素材を贅沢に使った、まるで自作キャビネットのような作りで、それでいて、フロントに組み合わされる天然檜材を用いているという手作りの七宝組子が素晴らしい!
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七宝組子は丸い円型の文様を少しずつ重ねて作られるもので、3500年前の古代エジプトでも使用されてきたという古い文様。 七宝とは仏教の言葉だそうで、円=縁がつながることに由来する吉祥文様だとか。古代から、幸せを願う文様として使われてきたものを家庭に置くというのもいいものだと思います。
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1974年に発売されたモデルとしては極めて状態の良いもので、とても嬉しいです。
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私は中学生の頃、自宅近くの電気店には、D131の兄弟機、D130を搭載したバックロードホーン(4530) に、075やLE175DLHを搭載したモデルが置いてあって、それをいつまでも飽きずに眺めていました。まさかあの大型バックロードホーンを家に入れるわけにはいかない(でも当時の山水のスピーカーラインナップにはこれと似た構成のSP-707J という家庭用モデルもありましたが、よほどスペースと予算に余裕のある人しか買えなかったと思います。)ので、このmonitor2130は、私にとっては手を出せる上限の「夢」とも言えます。とりあえず置いてみて鳴らした最初の印象は、非常にピアノがキレイに鳴るということです。バイオリンの高音もとてもキレイで鋭い。今までと異次元の聞こえ方がして今後の調整が楽しみです。
長く愛用したいと思っています。

2017.6.17 bjiman

2017.6.20補足追記
ネットワークのTweeterのレベル設定は、購入状態では写真にあるように「4」でセットされていましたが、聴感上高音がキツイ印象だったので、レベルをあれこれいじってみて、とりあえず「3」の位置でバランスしていると感じます。
現在の悩みは、フロアに薄いジュータンマット一枚挟んでいるだけで直置きしているので、フローリングの床に低音が響くこと。まずはインシュレーターを試してみようかと物色中です。

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by bjiman | 2017-06-21 00:57 | PCオーディオへの道 | Comments(2)

DreamComeTrue! プロローグ(私のオーディオ史)

最近、スピーカーを買いました。それは、少年の頃から私が夢見ていたものでした。今回、偶然、かなり理想に近いものに出会うことが出来、入手することができました。そんな夢物語を書く前に、プロローグとして、少年時代のオーディオの夢を書いてみたいと思います。かなり私的な話です。
小学生の頃はBCLに夢中で、当時流行っていたナショナルのクーガとか、ソニーのスカイセンサーとかを電気店に行っては飽きずに眺めていた少年でした。でも天邪鬼的なところがあって、みんなが好きなクーガでもスカイセンサーでもない、東芝のTRY-Xの1500とか1600とかに何故か惹かれてしまい、トライX2000を愛機としていました。77年頃のヘタな写真が少し残っています。

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中学校の途中まではBCLもやっていたと思いますが、段々マセてくると、音楽が好きになってきました。小学生の頃から荒井由実とかオリビア・ニュートン・ジョンとかは好きでしたが、中学の頃は、尾崎亜美、大貫妙子、吉田美奈子さんに惹かれてきて、ラジオカセットが愛機になっていきました。その頃に使っていたのがSONYのICF1990MarkⅡです。
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その頃、ステレオ装置なんて自分では買えないので、自宅にあった古いサンヨーの4チャンネルステレオでレコードを聴くようになりましたが、4チャンネルのスピーカーのうち、特にリアスピーカーの貧弱さが不満でした。それで、そのスピーカーのバッフルを改造して、スピーカーユニットを自分で交換してみることにしたんです。それでCORAL FLAT-5II を入手して「自作のスピーカーシステム」を作ってみたんです。FLAT5Ⅱは廉価なユニットですが、当時の貧弱の4チャンネルスピーカーに付いていたユニットからすれば夢のようにカッコ良いユニットでした。これに満足した私はスピーカー工作の魅力にはまってしまいました。中学から高校に行く頃にはもうオーディオに夢中でした。
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といってもスピーカーユニットは高価ですので、もっぱら使えるのは中古品で、安いフルレンジを探して、長岡式バックロードホーンを作ったりしました。写真はもう高校時代末期のもので、偶然もの凄く安く入手したCOLALのプロ用ドライバーユニットをTweeter代わり(お金がないのでホーンは買えなかった)にしていて、フルレンジは、FOSTEXのFE203を使っていましたが、高校の文化祭の際に自分のFE203を外して高校に持ち込んでいたので、自宅のシステムは、バスレフエンクロージャーに入れていた同じFOSTEXの古いUP203をとりあえず付けておいた時のもの。
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高校時代にはスピーカーの「設計」に夢中になっていました。高価なユニットを買って作ることはできないので、もっぱら図面を書くだけというという趣味でしたが、書くだけなので、およそ買えないような38cmウーファーを使ったシステムとかアルテックにあったような複雑なホーンシステムを設計したりしていました。情報量だけはもの凄く吸収していましたので想像力だけはたくましかったのです。発売されていた各メーカーのスピーカーユニットのラインナップはほとんど全部頭に入っていましたが特に好きだったのが(ありきたりですが)JBLとALTECのユニットでした。その過程で、ジェームス・バロー・ランシング(James Bullough Lansing ) さんがとても好きになってしまいました。なぜなら彼の業績はもの凄いけれども、経営的には失敗続きで最後は今日の栄光を見ることなく自殺してしまうという悲劇のコントラストもありました。スピーカーを設計しているとき、もちろん好きなユニットのタイプというのがあって、軽量なコーン紙に強力な磁気回路を組み合わせて高能率のものが好みでした。こういうユニットはバックロードホーンとか大きなエンクロージャーに入れてやらないと低音が出ません。しかし、高能率な点がスピード感を感じさせて、当時の私にはそれが正義であるように感じられました。高校時代のオーディオ体験で、最もショックを受けたのが、ALTECのMODEL19(ALTEC A7のユニット構成のまま家庭用にアレンジしたモデル)のサウンドだということもありました。ALTECを代表する38cmユニット、 515には、彼の業績に敬意が払われて、彼が会社を去った後も、515ユニットには「ALTEC」のラベルではなく「Lansing」の彼のロゴが書かれたままでした。こういうところもにもアメリカの文化に惹かれたというのもあります。そしてALTECといえば同軸2WAYの604シリーズ 。ジェームスBランシングさんは、ALTECには自分が起業した会社の業績不振から引き取られた経緯もあって5年間しか在籍しませんでしたが、この間に、505ユニットと288ドライバーを使ったザ・ボイスオブ・ザ・シアターシステム を完成させ、世界中のスタジオで使われた「銀箱」 と呼ばれたモニタースピーカーを作り上げたんですから。彼が去った後のALTECは、ある意味彼の遺産を活かしながら経営していたようなものだと思うのです。そんな彼が、ALTECのような業務用ではなく、家庭用のスピーカーシステムを作りたいと起こした会社が、後にJ.B.L社となるジェームス・B・ランシングサウンド社なんです。この会社で彼が最初に添えたラインナップが、D130、D131、175DLHといったユニット群でした。このフルレンジのユニットとホーンドライバーの2WAYは、私の中で神格化された憧れとなりました。(次回に続きます。)

by bjiman | 2017-06-16 01:55 | 青春の詩 | Comments(2)