2010年 05月 14日 ( 1 )

小樽 祝津の海

小樽には、古くから北海道経済の中心として栄え、金融機関等の伝統的な建築物が建ち並ぶ「北のウォール街」としての顔、樺太国境画定会議などが開催された外交の場としての顔、そして何よりニシン漁で栄華を極めた漁港としての顔があります。中でも私は小樽に来ると、漁港として栄えた祝津(しゅくつ)の海を見たくなります。
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    祝津の小高い丘の上。青い空が広がっていました。
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    ここには、かつてニシン漁で栄華を極めた網元が建てた「鰊御殿(にしんごてん)」が小樽市の博物館として保存展示されています。
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かつて小樽の海では鰊が産卵のために大量に浅瀬に押し寄せる群来(くき)が毎年起こりました。鰊というと身欠き鰊が有名ですが、鰊を煮て作る畑用の肥料は栄養が豊富で内地に幅広く売ることができたため、寒冷地で米が作れなかった北海道では、鰊の肥料を内地に売ることでお金を稼ぎ、代わりに米や大豆を買いました。鰊は北海道経済を支え、「鰊は魚に非ず、米である」と言われ、「魚に非ず」を表す「鯡」という字が用いられたほどです。鰊を煮る大きな釜が、かつての歴史を偲ばせます。
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ここを訪れた理由のひとつが、この「鰊子宝寿巻」(鰊の甘露煮)。骨ごと食べられてとてもおいしいのですが他ではなかなか見つけられないので、ここに寄ると必ず買います。
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鰊御殿では網元の家に作業を行う漁師さん達(ヤン衆)が共同生活をしていました。気の荒い男達の共同生活を円滑に行えるよう、定が張ってあります。この手ぬぐいは定めを写し取ったもの。「喧嘩口論賭博厳禁」という書き出しに、いかにもありそうだな~と苦笑しつつ記念に買いました。
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小樽から日本海沿いを行った積丹半島では「積丹ブルー」といわれる鮮やかな青い海が見られますが、ここ祝津の海でも積丹半島と似た景色が見られます。
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曇り空に少し青空が覗き、光が射すと海面が青く輝きます。
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       南国リゾートのような青色
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ヤン衆たちは、いつか鰊御殿を建てられるような網元になることを夢見て辛い労働に耐えたそうです。そんなヤン衆という言葉は、今は市内の飲み屋さんなどで見ることができます。
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 小樽の旅はまだまだ続きます。明日は鉄道の古里へ向かいます。

   2010.5.7(fri)小樽市にて
   PENTAX K20D
   PENTAX DA18-250mmF3.5~6.3
   Raw,PENTAXPhotoLaboratoryにて現像
by bjiman | 2010-05-14 01:46 | 北海道日記(小樽) | Comments(2)