男着物の基本・大島紬① ~男着物・3年目の着物道楽 その5~

 男着物の基本・ベーシックといえば、鹿児島県奄美大島の大島紬をアンサンブルで揃えてみるというのはまず間違いのない選択であると思います。私は結城紬が好きですが、最初に揃えたのは大島でした。

〈私が最初に誂えた大島・藍のちらし亀甲アンサンブル〉 SONY CyberShot RX100
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◎大島の特徴:ツヤがあり、シャリ感のあるヒンヤリしたタッチ
 大島の歴史などは専門のサイトなどをご参照いただければと思いますが、大島紬が結城紬のように玉繭から手引きで紡がれた紬糸で織られていたのは明治時代までの頃の事で、昭和に入ってからは、本絹糸:生糸のみが用いられるようになったため、今の大島紬は「紬」ではありません。そのため、結城紬のようにほっこりした暖かみのある柔らかな風合いではなく、薄い生地で手触りもいかにも絹というクールなタッチ。ツヤがあり、よく言われるシャリ感のあるタッチは、結城紬とは対極にあるものという気がします。実際に着ると暖かいのですが。

  〈上の着物の反物当時〉 SIGMA DP2X
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  〈2着目の大島・黄色の縞大島〉
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◎大島といえば「泥染め・絣模様」
 大島の特長は、深みのある黒。これは、奄美大島に自生するシャリンバイというバラ科の木を煮出した液に何度も漬けて染めたものを自然の泥田でもみ、シャリンバイのタンニンと泥田の鉄分が反応することにより独特の黒褐色の発色を得るものです。その泥染の黒褐色の糸をまず作って、その糸に木綿糸を括り付けてインド伝来と言われる絣(かすり)糸を作り、絣糸と絣糸の組み合わせで縦横無尽な柄を織り出すのが大島の伝統。
 私の愛用している着物用のカバンは、奄美大島の織り手のお母さん達が大島のハギレを使って縫ったもので大島の多様な絣模様を楽しめます。まず大島の伝統技術、絣模様の素晴らしさを見て下さい。

〈愛用の大島バック〉 SIGMA DP2 Merrill

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この細かい柄の一つ一つを絣糸を組み合わせて、手で柄を合わせているんです。素晴らしい、気の遠くなるような技術です。
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次回は、そんな大島を男が着る場合の私なりの選び方や表示について書いてみたいと思います。

by bjiman | 2015-11-30 02:11 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)
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