本土寺2013 あじさいの色彩をSIGMA DPシリーズ3兄弟で楽しむ(後編)

本土寺のあじさい2013・後編です。
今回は、焦点距離の違うSIGMA DPシリーズの3兄弟だけを使って、その描写の違いを楽しもう!というのが裏テーマです。

(1) 同じあじさいのお花。性格の違う2台で撮り分けてみます。今回の自分なりのテーマは、「もしこれ1台だったらまずどんな撮り方をするかなぁ」という意識です。 
 DP2xの24.2mmF2.8レンズは、もちろんシャープに写し取ることもできるけど、でもこんな風に優しい雰囲気に撮りたいなと思うのです。 (SIGMA DP2x,24.2mmF2.8)
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一方、DP3 Merrill の50mmF2.8MACROレンズの場合、この写真よりもっと、もっとシャープにいけるんじゃないか、そんな切れ込み感を追っていきたいという思いもあります。 (SIGMA DP3 Merrill,50mmF2.8MACRO)
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(2) DP3 Merrill はコントラストとシャープ感溢れる描写が魅力。 (DP3)
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でも少し柔らかく撮ってみたい。
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(3) 広角レンズのDP1x。広角レンズは被写界深度が深いので、こういうシーンで目で見たように全体の雰囲気捉えてくれる。そのシャープ感が好きです。 (SIGMA DP1x,16.6mmF4)
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標準レンズのDP2xは自然な遠近感で目に優しく雰囲気を和らげてくれる。 (DP2x)
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中望遠DP3 Merrill は、中望遠ならではのボケ感で背景をさりげなく省略して主題を引き立ててくれる。 (DP3 Merrill)
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(4) それでも敢えていうなら、今回は、このDP2x の標準レンズがもたらしてくれる自然な、目に優しい雰囲気が気に入りました。全部自分のカメラだから気に入るもなにもないんですけどね。 (DP2x)
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(5) ガクアジサイ。中心部にやっとひとつ開いたお花を引き立てて撮るには、DP3 Merrill の50mmF2.8MACROレンズを開放で使ってみたい。ピントを取るには、最新の注意を払って。 (DP3 Merrill)
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中望遠レンズの描いてくれる不思議な世界、写真だけの世界の中を泳いでいくように。 (DP3 Merrill)
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(6) 時折DP2x で周囲の雰囲気を撮りながら。 (DP2x)
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(7) 本土寺に来ると、実は毎年何種類か撮るのを楽しみにしているお花があります。この白もそのひとつ。純白という訳ではないけれど、白は見る人の心をどこか清廉なものにしてくれる気がするのです。中望遠のDP3の場合、もともと被写界深度がとても薄いので、シチュエーションにもよりますが概ね、少し絞りを入れたくらいが好き。これはF4.5。(ちなみに開放でも撮ってみてはいるのですがこの方が好きです。) (DP3 Merrill)
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(8) 白あじさいのところを抜けると、花菖蒲園に出ます。今日は最後まで回るつもりだったのですが現像をしながらでもあるので今日はこれ以上は進めそうもありません。という訳で、続きは明日に。 (DP1x)
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私は単焦点レンズが好きです。フィルム時代から28mmF2.8や35mmF2、50mmF1.7などの広角~標準系レンズを特に愛してきました。もちろんズームレンズも使うのですが、単焦点レンズを使う楽しみって、例えば28mmと35mm、あるいは40mmと50mmなんていうズームレンズのリングならほんのわずかな回転の間、通り過ぎてしまうようなわずかな間にまったく違う世界観がある。そんな事を体感するには単焦点レンズの、少し主張のあるレンズを使った方がより味わい深く楽しめる、そんな気がするんです。DPシリーズの3台は、そんな気分を味わうには最高のカメラだと思っています。

2013.6.9 松戸市 本土寺(あじさい寺)にて
SIGMA DP1x,16.6mmF4
SIGMA DP2x,24.2mmF2.8
SIGMA DP3 Merrill,50mmF2.8MACRO
by bjiman | 2013-06-11 01:47 | 松戸市・本土寺(あじさい寺)
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