(1) 中瀬邸の後半です。それでは中に入ってみましょう。

(2) 中瀬邸の「中瀬」は屋号のようなもので、実際には、「依田直吉呉服店」という呉服問屋さんです。

(3) 豪商だった当時の様子が偲ばれます。

(4) お店の正面を通り抜けて中へ進みます。

(5) お座敷があります。

(6) 欄間や障子の織りなす美に最近は魅せられています。

(7) 床の間。瀟洒な雰囲気です。

(8) 床の間の床柱や鴨居に、家紋の橘(たちばな)があしらわれていて、素敵です。これは有田焼だそうです。

(9) 渡り廊下。湾曲した木材加工が見事です。これは曲げ物が得意な船大工さんの仕事なのだそうです。

(10) 土蔵(内蔵)に入れるようになっています。

内蔵のなまこ壁は黒い色をしています。この黒なまこ壁は、白い通常の漆喰に灰墨を混ぜて磨いたものだとか。手間がかかり、豪商の証。当時は鏡のようにピカピカに光っていたそうです。

内蔵の中は、当時の品々が展示されています。

(11) 左側の写真、「依田呉服店」の字が見えます。

(12) アイロンや双眼鏡やレコードプレーヤー。

(13) 時が止まったような、明治時代にタイムスリップしたような、そんな気持ちでした。

(14) 入り口脇に、水琴壺(すいきんこ)というものがあります。
解説にあるように、江戸時代に庭師が考案した水琴窟(すいきんくつ)の原理を応用したものといわれ、壺の中にしたたり落ちる水滴の音がまるで琴のように聞こえるというもの。この水琴壺、松崎町のあちこちにあります。とても素敵な音なので、探してみても楽しいと思います。

(15) 松崎町は、テレビドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」の舞台になった場所。別棟のギャラリーでは、ドラマゆかりのものが展示されています。
2013.5.5 中瀬邸にて
SIGMA SD1 Merrill
SIGMA 17-50mmF2.8
SONY RX100