
7月の野幌森林公園。初夏の趣がただよう濃い緑に包まれています。

オオウバユリは、ウバユリ科の変種で、北海道で自生する大型のウバユリ。薄暗い森の中を歩いていると、遊歩道の両脇に、にょきにょき生えていて、その存在感に驚きます。

以前、ユリの花の写真を載せたとき、「妖精のようだ」と表現して下さった方がいらっしゃいましたが、濃い森の中でこの大きなオオウバユリが静かに咲いている姿を見ると、本当に森の妖精が出迎えてくれているように感じます。

ウバユリ(姥百合)という名は、花が咲く頃には葉が落ちてしまうことから、葉(歯)がないということに由来するのだそうです。ちなみに花が終わると、このような実をつけます。
この姿の変わりようを見ると余計に、絵本の中の森の世界に迷い込んだような気がします。

初夏。コーヒーをボトルに入れて、野幌の森林を歩きました。少し座ってお茶を楽しむ時間は、とてもリフレッシュに良い時間でした。ホウバの葉の新緑が美しいです。

虫たちも、盛んに活動しています。

大きな葉が、ものの見事に食べ尽くされています。

こんな風に、お花や昆虫たちを観察しながらのお散歩も夏らしくて楽しいです。

あと何週間か先、今年も野幌森林公園には、あのオオウバユリが咲くんだろうな、と思うと、北の大地の森林にひっそりと自生する、森の妖精にまた会ってみたいと思うのです。
2008.7.13 札幌市・野幌森林公園にて
PENTAX K10D
SIGMA 18-50mmF2.8 EX DC MACRO(①,③,④)
PENTAX DA18-250mmF3.5-6.3(上記以外)
(オオウバユリの実の写真のみ、2009.8.20 レンズはDA18-250)
Jpeg,AdobePhotoshopにてレベル調整