
すずらんは札幌市の花。ちょうど6月初旬の今頃が花の時期です。札幌市手稲区の富丘西公園は、和種すずらんの群生地として知られています。

富岡西公園は、手稲区の住宅地からほどちかい場所にありますが、公園の中に一歩足を踏み入れると、中は森のようになっています。

すずらんは北海道を代表する花の一つですが、ここに自生するすずらんは珍しい和種です。観賞用に栽培されるすずらんはヨーロッパ原産のドイツスズランで、和種と比べると花が大きく、香りも強いとか。和製はなにかにつけ控えめとなりますが、和種すずらんのいかにも和種らしい特長は、ドイツスズランが花茎の長さが葉より長いか同じなので花が上から見えるのに対し、和種は花茎が葉より短いため、花が葉の下に隠れてしまうことです。

このため、上から見ると葉が茂っていて葉しか見えないのですが、隙間から覗いてみると葉の下に群生しているのを見つけることができます。みんな隠れていて、写真を撮るのがちょっと大変でした。

お顔を出しているのを一生懸命探して撮りました。

でもやっぱり、和種の特長を知ると、控え目に隠れている姿をそっと撮った方が和美人も喜んでくれるような気がします。
富丘西公園を造成する際、ここが和種すずらんの群生地であることがわかり、木道などもでき保護されています。雑草などが茂ると弱ってしまうので、市民達の保護によって可憐に咲き続けているのです。札幌市の花らしい、いい話だなぁと思います。
2007.6.9 札幌市手稲区にて
PENTAX *ist-DS
PENTAX FA28-105mmF3.2-4.5
JPEG,AdbePhotoshopにてレベル調整