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TRIODE(トライオード) TRV-88SE 導入 ~真空管アンプを中心に「old fashioned &contemporary」なオーディオシステムの構築~

15年ぶりにオーディオシステムの核であるアンプとCDプレーヤーを更新しました。

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TRIODE TRV-88SEは、自社発注のKT88をプッシュプルで使うAB級アンプ。
ビーム管の出力管として代表格のKT88は、何と言っても一聴して分かる豪快なサウンドが特徴。中低音の鳴りが大きくて分かりやすく真空管アンプの魅力を伝えてくれます。

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真空管アンプにしたのは、ある時、リサイクルショップで、あまりに良いボーカルの音が鳴っているのが耳に入り、「どんなシステム?」と思い良く見てみたら二度ビックリ。スピーカーが私が使っている JBL Veccio A822 の兄弟機である A622だったから。A622は、私のA822と高音ユニットは共通で、低音ユニットが一回り小さい弟分なのに、実に朗々とした鳴りっぷり。ボーカルが生音のような瑞々しさ。CDがDENONのDCD1650で、これまた私の使用機と同じだったので、うーん、これは違いはアンプだ、というのが一聴して分かりました。私のA822はもう15年も使っているのでボチボチ別のスピーカーを、、、とも思っていたのですが、これでは変えられません。

(私のスピーカー、JBL Veccio A822 20cm2way)
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そのアンプは、LUXMAN SQ-38FD。ラックスマンの真空管プリメインアンプを代表するヒットモデルです。しかし、数十年前の中古機を10万円以上も出して買うのはリスクが高すぎるということで、同じような音が出る代替機を探し始めました。当然ラックスマンの現行モデルから検討するのが筋ですが、現行モデルのLX32uは価格が高い上に、出力管がEL34でSQ38とは異なります。専門店で相談してみても、英国系スピーカーと組み合わせて上品な音を狙った方が良いようで、私の嗜好とちょっと違いそうということでこれは避け、TRIODE(トライオード)を選ぶことにしました。TRIODEは、その名前「TRIODE(トライオード)=3極管」からも分かるとおり、真空管アンプの魅力を廉価で提供しようということに取り組んでいる最近の会社です。真空管も自社発注のもので揃えており、メインテナンスの点でも心配なさそうです。TRIODEの製品はどれも比較的廉価ですが、特に入門用というと、EL34使用のTRV-35SEとKT88使用のTRV-88SEに絞られます。もともとTRV35の方が先にあり、その回路を基本に出力管をKT88に変えたものがTRV-88SEということなので、出力管の音の違いで好みが分かれ、私の場合は両モデルを一聴してすぐに音が大きく、ボーカルの生々しいTRV-88SEに決まりました。
TRV-88SEは、プリメインアンプとはいっても、実際にはインプットセレクターとボリュームがついただけのパワーアンプといった構成なので、操作は簡単。配線もインプット3系統と、録音用のREC-OUTだけなのでシンプルです。
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今回は、CDプレーヤーも更新。CDレコーダーのTASCAM CD-RW900MkⅡにしました。
こちらは、CDレコーダーの機種自体がほとんど比較選択不可能な状態なので、必要な機能と価格を考えてすぐに決まりました。私は、以前まではMDデッキのSONY MDS-JB930をもう16年くらい愛用してきましたがMD規格が市場から消えた後のレコーダーがどうなるのか見通せずにいました。一時期はハードディスクレコーダーになるのかとも思いましたが、「録音機」というものがあまり使われなくなった今、決定的なものはないようです。そこで、メディアの流通量から考えて、もっとも今後長く使えそうなCDレコーダーを選択することにしました。CDレコーダーはメディアや著作権の問題で一般的になることはありませんでしたが、私は、気軽に80分程度の録音をするなら、現状ではCDレコーダーが扱いやすいと感じます。メモリーレコーダなどもありますが、メモリーにファイルで残すという方法よりもCDメディアに記録する方が、家庭で楽しむ、クルマで楽しむという使い方を考えると好適なように思えます。
SONYのMDデッキが動く内に、潤沢にあるMD資源のCD化をしておきたいとも思っています。
TASCAMのCDレコーダーは業務用として長い歴史があり、本機も業務用モデルとしてスタジオや結婚式場などで使われているのでしょうから、信頼性の心配はないでしょう。業務用なのでラックマウント付きで、パネルもブラック一色。操作ボタンなどもどちらかといえば愛想のないいかにも業務用という感じですが、私はもともと高校時代は放送部なので、こういう業務用的な機械は大好きです。MDとはオプティカルでダイレクトにつないでありますが、TRIODEからのREC-OUTも使用できるよう配線してあります。どちらがいいかは使ってみて決めます。
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新しい管球アンプにつなぐソースは3種類。上記のCD-Rと、パソコンからのDAコンバータ(ONKYO WAVIO SE-33UGXV)経由のPCオーディオ。ユーチューブや、インターネットラジオなどはこちらから。
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後はウォークマンからのライン出力。これは近々、ハイレゾタイプに挑戦してみるつもり。
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最近は、オーディオの他にも、懐かしのBCLラジオで深夜ラジオなども楽しむことも加わりました。昔のラジオの音って、箱がしっかりしているから何とも中音が豊かで思った以上によい音を聴かせてくれます。
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そんな真空管アンプ、CDレコーダー、PCオーディオ、BCLラジオといった、old fashioned &contemporary なちょっと変わったオーディオライフが始まりました。

TRIODE TRV-88SE については、Think Globalの先にあるものというタイトルで続編を書きました。良かったらご覧いただければ嬉しいです。

by bjiman | 2015-07-28 02:01 | PCオーディオへの道 | Comments(0)

夏祭りは浴衣

今日は地域の盆踊り大会でした。
こんな日は浴衣の出番。
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最近は百貨店などでデザイナーブランドの高額なプレタゆかたなどが売られていますが、私はこうした高価な浴衣は好みではありません。浴衣は気軽さが信条です。着物好きの方には、やはり反物から生地を選んで仕立てる良さを味わって欲しいです。
私のこれは、綿紅梅の反物が6,500円、お仕立て代が7,875円、居敷当て(お尻部分の当て生地)が800円で、計1万5千円ほど。オーダーで仕立ててもこの程度でできることが、いちばんの魅力です。
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最初に作ったのが下の浴衣。これは昨年の写真で花火大会の後のもの。この浴衣は採寸がイマイチでちょっと短いんです。着方もまだまだです。。。
まずはきちんと採寸ができる呉服やさんで採寸してもらうことが大事です。
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最近は、新聞記事の浴衣特集などが出るようになったのはいいのですが、レストランとかかしこまった場所にも工夫をして出かけるような取り上げ方は好みません。見る人が見ればちょっと恥ずかしいという事もありますし、それが、かえって浴衣という文化の理解を妨げるように感じるからです。
浴衣よりもきちんとしたところに出かけるなら夏着物にちゃんとチャレンジして欲しいと思っています。
夏着物は、長襦袢は着なければならないし、足袋もはかないといけません。夏でもです。下駄も普通はないし、雪駄がいります。でも夏着物はとっても上品です。
そしてそんな着物の良さが分かって初めて、浴衣の気楽さが生きるんだと思います。




by bjiman | 2015-07-26 18:16 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(3)

私の「いつかはクラウン」④ 1,800mmというドメスティックなサイズ

ある自動車専門誌にこんなコラムがありました。その雑誌では伝統的にアウトバーンスタイルで高速道路の追い越しレーンに出て追い越しを終えたら速やかに元の車線に戻るという走り方をするそうで、イタリアでもそのようにしていたら、助手席のイタリア人に「ここはドイツじゃないんだからそんな走り方をしなくてもいいんだよ」と言われたそうです。
この著者は、そう言われたエピソードの後に、「トラックが併走する日本の高速道路は危険だ」と書いていました。せっかく欧州だってそれぞれ違うといういいヒントをもらったのになぜこう続くのか不思議でなりません。
私は、欧州車寄りの自動車雑誌や自動車ジャーナリストは幻の欧州を見ているのではないかと考えてきました。
例えば、手元にある自動車評論本では、クラウンについて、(クラウンは)現代の社会を肯定しているところが気にくわないと書いてあります。保守本流だからバツだとも書いています。
これを欧州の方が読んだらどう思うでしょうか。私は戸惑いを感じるのではないかと思います。
例えばイタリアなど一般に非常に保守的で、地域のワインを飲み、地域の食事を食べ、外国どころか他州の料理すら好まないと聞きます。クルマも同じで、大統領車といえばランチアが有名で、ランチアといえばエレガント、アルファはスポーティ、フィアットは「みんなのフィアット」でなければなりません。アルファがマツダと提携してでもFRのシャシーに拘るのは、イタリア人自身が何よりもアルファはスポーティ=FRでなければならないという風に強く思っているからでしょう。だから、アルファがフィアットに1リラで売られて、フィアットのFFシャシ-でスパイダーとか作っていても、好きでやっているんじゃないだろうなということが分かるわけです。
それなのに、マツダ・ロードスターがアルファ・スパイダーと提携して開発すると聞くと「海外ブランド頼みの共同開発」なんて書いている。とんちんかんも甚だしい。ロードスターは、世界累計販売台数がギネスレコードになっていることでも分かるように世界中のスポーツカーファンに愛されてきました。その歴史が、小型FR車シャシ-として最も信頼性の高いものの一つであることも証明しています。誇り高いアルファが提携したいと思うその気持ちは、今のアルファが置かれた立場を表しています。結局、日本の自動車メディアは視点が日本だけの島国的な発想に基づいていて、今彼らが置かれている状況、彼らの側に立った考えをしないからこのように思うのでしょう。もしイタリアが日本だったら?地域の地酒に拘り、地域の食材を愛し、そしてきっと日本のクルマを愛するでしょう。世界のロードスターを誇りに思い、外国車と提携して開発と聞けば、向こうが頼ってきたかと思うでしょう。イタリアやフランスでは大型車の開発が難しくなっていますので、イタリアでは公用車が外国車になっているようですが、回復すれば必ずランチアなどに戻るでしょうし、その事に疑いなんてもたない筈です。だって彼らはイタリア人だから。フランスは?オランド大統領の就任式パレードにはシトロエン・DS5のディーゼルハイブリッド車が選ばれました。販売台数だって、欧州=EUの中にあっても、ルノー、プジョー、シトロエンの国内3社だけでシェアは58%、外国車はシェアトップのVWでも7.3%に過ぎません(2015年6月)。その国を代表するクルマ、自国のクルマを愛する気持ちは、欧州だってもちろん同じなのです。

〈TOYOTA CROWN ROYAL〉@お台場 SIGMA DP1 Merrill
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今のクラウンの最もドメスティックなところ、それはサイズ設定であると思います。
クラウンは、欧州車のセグメントでいえば、メルセデスならEクラス、BMWなら5シリーズの属するEセグメントクラスのクルマです。欧州のEセグメント車と比べれば一目瞭然であるように、クラウンは車幅が欧州車と比べ、かなり抑えられた1,800mmになっています。全長は欧州車と同じ程度なので、その分、クラウンは欧州車から見れば細長いプロポーションになっています。
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欧州車は、この20年、とても大型化が進んだように思います。その事が、日本から見れば非常に使い勝手を悪くしたという風に思います。例えば、20年前であればBMWの5シリーズは、全長、全幅とも当時のクラウンより小さかったのです。メルセデスもアウディも、当時であれば全幅は現在のクラウンと同程度の1,800mm程度でした。でも現在ではEセグメントの欧州車は、どのクルマも全幅が1,850mm以上になっています。
クラウンが全幅を1,800mmに抑えているのは、タワーパーキングなどの外部駐車場の問題よりも、クラウンユーザーの駐車場スペースを考えると、1,800mmがギリギリだと考えているからだと開発チーフがハッキリ言っています。クラウンも、デザイナーが最初デザインした時は1,820mmくらいでデザインされてくる、それを20mm削らないといけない。それでいてサイドの伸びやかなラインがテーマだというのですから苦労されたんだろうなぁと思いました。
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クラウンが欧州車から見れば異形だとも思える縦長のシルエットになりながらも守っているものは何かといえば、クラウンを愛用するユーザーがクラウンに乗り続けられるようにすることなんですね。
昔から、自動車ジャーナリストは、欧州車には伝統がある、欧州車は骨太な思想があるといい続けてきました。
それこそが、クラウンのこのユーザー目線の思想なのではないでしょうか。
冒頭、クラウンは現在の社会を肯定しているからダメだ、保守本流だからダメだというジャーナリストの論調を書きました。欧州車は、メルセデスやBMWはどうでしょうか。きっとこれまでの歴史を肯定的に捉え、それを徹底的に研究することで発展してきたと私は思います。メルセデスもBMWも、ドイツ人にとっては保守本流です。
高速性能が、走りが優れている?それは彼らがクルマを開発する上では、アウトバーンで速度無制限で走ることを日常的に捉える必要があるからです。
クラウンは60周年を迎えるそうですが、2015年1~6月の販売ランキングベスト30に、20位でランクインしています。セダン専用車では、他にはホンダのグレイスしかありません。カローラも、フィールダーを入れながらではありますがランキング5位は立派です。こういう結果を見て、「取引先の都合だから」とか「ベースマーケットが大きいから」といった批評も見られますが、それならば、セドリックやサニーはどうしたの?ということになるでしょう。
私は、セドリックの最終型を見ると、ニッサンは惜しいことをしたんじゃないかなと思います。
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面に張りがあって格好いいんですよね。ちょっとイタリア的な品があるようにも感じます。ドイツ風ではないですよね。こういうのも続けていけば、もともとのファンだって多かったのだし、何か伝統が出来たのではないかと思うのですが、ご存じのとおり、ニッサンはセド/グロを捨てて、フーガにしてしまいました。
上の表を見て頂ければ、ニッサンの選択は明らかです。
1995年のセドリックは、当時のクラウンと全幅はほぼ同じでした。
でも2015年現在、フーガは、全幅が欧州車なみの1845mm、全長は4,980mmと5m近いサイズ。これではセドリック時代からのユーザーはついていけない人が多かったでしょう。
結局、フーガは、生まれた時から、北米人から見た「風雅」=「FUGA」としてしか考えられていないように感じる点が、国内での販売台数の差になって出ているのではないかと思うのです。北米ではインフィニティブランドで売られる車ですし。
それは逆に、クラウンの価値、クラウンが考えてきたことを逆説的に証明しているのではないでしょうか。

by bjiman | 2015-07-25 03:18 | CAR | Comments(0)

私の「いつかはクラウン」③ クラウンの後部座席

クラウンといえば後部座席。
シートのタッチが少しソフトで、座った瞬間「お帰りなさい」と言われているような気がして、身を委ねたくなる気にさせる空間です。

〈CROWN ROYAL〉@TOYOTA MEGAWAVE (SIGMA DP1 Merrill)
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リアシートには、大きなアームレストがついています。リア席に座る方のために、空調やバックレストの角度、シートヒーターのコントロールなどが付いています。
今ではタクシーに乗せて頂いても、アームレストがあればラクだなぁと思うようになりました。
リアの座席前にエアコンの吹き出し口がありますが、これも昔はこういうものがあるかなんて気にしたこともありませんでしたが、今は嬉しい気がします。
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アスリートシリーズは、スポーティな雰囲気です。
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クラウンはサイズも十分取ってあり、FRであってもゆとりがあって寛げる空間を作っていると思います。しかし、車挌的には欧州でいうとEクラスに相当するような大型セダンでありながら、欧州のEクラスセダン・メルセデスのEクラスやBMWの5シリーズなどに比べ、全幅の面ではずっと抑えられた設定になっています。
明日はクラウンを中心に、クラウンをクラウンたらしめている、サイズ設定の考え方について触れてみたいと思います。


by bjiman | 2015-07-23 02:43 | CAR | Comments(2)

COUGAR No6 National Panasonic RF-855

クラウン特集は今回だけお休み。実は、BCLラジオ・クーガNo6 を買いました。

〈COUGAR No6(National Panasonic RF-855)〉 (SIGMA DP2 Merrill,30mmF2.8,F6.3,1.3秒,ISO100)
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私が小学生時代、BCLブームというのがありました。「ラジオ・オーストラリア」や、「RAEアルゼンチン国営放送」などの短波海外放送局の受信にチャレンジして、受信できたら受信報告書を送り、ベリカードという受信確認のカードをもらうという趣味で、私もずいぶん凝っていました。
当時、ラジオの人気機種といえば、ナショナル・クーガ2200やソニー・スカイセンサー5900などが定番でしたが、私が凝り始めた頃は、まだクーガは1500、スカイセンサーは5800の頃でした。当時、小学生にはこれらのラジオは高嶺の花で、私も毎日のように地元の電気屋さんに行ってラジオを眺めていました。
そんなとき、いつも気になってみていたのは、高価なクーガ1500やスカイセンサー5800ではなく、並んでいたラジオの中でいちばんお手頃価格だったTRY-X1500やCOUGAR No6のような廉価モデルでした。これらのモデルは、上級機種のようなマルチバンドではなく、短波(SW)帯も3.8MHz~12MHzしかなく、外部アンテナ端子もついていないようなものでしたが、ちょっと背を伸ばせば手が届くような気がしてこういうラジオが欲しい!と思って見つめていたものです。特にナショナルのクーガは、AM放送用のジャイロアンテナが格好いいと思って憧れていました。
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結局、当時はねだってねだって後になってから、東芝のTRY-X2000を買ってもらい、中学生時代まで愛用しました。
でも、大人になってもかつての熱い時代が忘れられず、もう一度短波が聴きたいと思って、SONYの現代的なSWラジオを購入したりしたこともありました。現代の住宅密集地域では、高性能ラジオの高感度を持ってしても十分な受信ができず、結局、とってもいい音がする、ステレオ出力もMPX-OUTから取れるということで、我が家では高性能なFMチューナーとして活躍しています。
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それでもやっぱり、あの頃、胸を熱くしたモデルが欲しい、あの頃のカチッとしたツマミのついたモデルが欲しいという思いは絶ち難く、秋葉原の専門ショップなどを2、3年に一度は見ていました。
もう今更、クーガ2200などの高性能モデルはいらないんです。デザインの好みでいえばTRY-X1600やクーガ1300なども好きなのですがこれらは稀少でめったに出ませんし高価です。それならあの頃、これなら買ってもらえるかもと思った思い出の廉価モデルを手元に置いておきたいとの思いがありました。
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そんなことでとうとう買ってしまったクーガNo6。音が抜群に良いのが驚きでした。
ライトもかわいらしく点灯します。
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今、ラジオ深夜便を聞きながら、この記事を書いています。
このクーガNo6、リンクをいただいている「カメラ夢遊」さんのひそみに習えば、「想い出カメラ」ならぬ「想い出ラジオ」です。(夢遊さん勝手にごめんなさい。)
昭和49年発売とのこと。もう40年以上も前に作られたラジオなのに、平成27年の今夜も、アストラッド・ジルベルトさんのFly Me To The Moonをあの頃と同じように優しい歌声で聴かせてくれます。

fly me to the moon

by bjiman | 2015-07-22 01:53 | PCオーディオへの道 | Comments(4)

私の「いつかはクラウン」②

現行型クラウンの特徴をよく表していると思うのが、この大きなダッシュボードのパネル。
この大型パネルと大きい文字表示を見ると、クラウンが、クラウンを愛用するユーザーに寄り添った姿勢を表していると思いました。
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何と言っても字が大きい。それから、操作系の表示も「TV」「オーディオ」「車両設定」「エアコン」とか分かりやすく書かれています。クラウンのユーザーに多い高齢者に配慮していることは一目瞭然で、ユーザーに優しいユニバーサルデザインだと思いました。アラフィフになれば多くの人が近いところが見えなくなってきます。眼鏡屋に行けば、遠近両用眼鏡を勧められます。運転するときは遠くが見えないといけないので、視力がよく出る眼鏡を使うと手前が見にくくなるんです。そんな時、こうした大きな文字は安全運転にも欠かせません。また、若い時は、操作系に日本語表示は絶対に嫌でしたが、アラフィフを迎えたらもうそんな事は思いません。咄嗟のときに戸惑わなくていいことはとても大事だと思います。
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クラウンに試乗した時、画面の大きさがまず目に入りました。それは、ナビの画面自体が8インチで大きいことに加えて、すぐ下にエアコンなどの操作系をまとめたこの5インチの液晶画面があるので、上下で一体となって大型液晶パネルのように感じるからだと思います。この5インチの液晶画面は、写真のエアコン関係のよく使う機能を前に出して、走行モードなどの他の機能はタッチパネルの「メニュー」を押して呼ぶ方式を取っています。スイッチを一つでも少なくする工夫だと思います。私の好きな白洲次郎氏は、生前ソアラの開発を助言していた事は有名ですが、その助言のひとつに、オーディオ系の操作スイッチが多すぎて使う気にならないというものがあったそうです。実際、白洲氏の乗っていたソアラは、オーディオが外されていたというエピソードがあります。年齢を重ねれば重ねるほどままならないことにはイライラするし、それは取りも直さず安全運転の妨げになります。クラウンは、こうしてユーザーに寄り添っているんですね。
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このパネルに対し、クルマの車評本では、評論家が「カラオケボックスのリモコンのような安っぽい絵柄の操作系」と書いていました。また、自動車専門誌では、「子供っぽいグラフィックが車挌に合っていない」と書いていました。
私はこういう評論を見ると、自動車ジャーナリストの方々はつくづく「クルマを使うユーザーの方を見ていない」と思います。
私が何のための、誰のための自動車評論なのかと分からなくなる所以です。
自動車ジャーナリストの方々は「ユニバーサルデザイン」という言葉をご存じないのでしょうか。クルマの車挌を言う前に、クルマの実際のユーザーのことも想像して欲しいものです。
少なくとも私は、安っぽいだの子供っぽいだのカラオケボックスのリモコンだのと書く人には、そういう方が近い将来年を重ねて老眼になっても、遠近両用眼鏡も、「らくらくスマホ」も使って欲しくないですね。子供っぽい、安っぽいって、書いたんだから。

ユーザー層がある程度決まっているドメスティックなクラウンと、国際基準のレクサスは、こうしたところが違います。例えば、下の、レクサス・LSのダッシュボードを見て下さい。
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この方がずっとカッコいいけれど、字が小さく、操作系がダッシュと、手元のシフトレバーに分散していて覚えるのが最初は大変そうです。年齢が高くなれば好みが分かれてくると思います。
LSに乗るような地位の高い方は運転手が付くでしょうからこれで問題ないと思いますが、クラウンはオーナードライバーが多いクルマです。私だって、自分で運転するならクラウンの操作系の方がはるかに有り難いです。

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改めて、こうしてクラウンのダッシュボードを見てみると、スイッチが少なく、シンプルな操作系になっていることがよく分かります。
私はLSもGSも大好きですが、アラフィフの今よりももっと年を重ねたら、このクラウンの良さがどんどん馴染んでくると確信しています。
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カムリのダッシュボードと比べてみると、カムリの場合はずっと一般的になっています。ナビの画面は7インチで小さく、場所も下についているので、一般的にはこれで何の問題もないとは思うものの、歴代のクラウンユーザーから見たら、これでは車挌が違う、今のクラウンの方が使いやすいと思うのではないでしょうか。
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クラウン特集、明日に続きます。


by bjiman | 2015-07-21 01:52 | CAR | Comments(2)

私の「いつかはクラウン」①

現行型のクラウン(14代目、S21♯型)は、私がはじめて見積もりも取って購入を検討したモデルです。

〈TOYOTA CROWN ATHLETE〉 @お台場MEGAWAVE (SIGMA DP1 Merrill)
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札幌在住時代、当時借りていた駐車場で、私のシトロエンの隣がクラウンでした。毎回眺めているうちに、ずいぶんと品のあるクルマだなと思うようになり、だんだん気になってきました。松戸に帰ってからも今借りている駐車場にもずいぶんクラウンがあるのですが、やはり佇まいに品があるように思います。
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そんな頃、この現行型クラウンがデビューし、思い切った若返りと、何よりクラウンを売りたいという情熱の感じられるモデルチェンジに共感を覚えました。私のシトロエンが13年目でそろそろ次が、、、と思っていた頃だったので、それから1年後でしたが、シトロエンの買い替えに際し、いの一番にトヨタのディーラーに見に行きました。私のお目当ては、2種類あるモデルのうち、より保守的なロイヤルの方です。

〈TOYOTA CROWN ROYAL〉
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ロイヤルの好きなところは、このインテリア。
日本古来からある「亜麻色」を意味するというフラクセンの明るい色合いのシートカラーと、木目柄に金糸柄を重ねたという素敵なパネルの組み合わせ。
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「対比と調和」をテーマとし、日本の美意識として「包む」「重なり」「表と裏」などのキーワードを形に表現していったというインテリアは、和を感じさせるモダンとしてなかなかのものだと思いました。
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私が特に気に入ったのが、この木目柄に金糸柄を重ねたという独特のパネル。
デリケートな細い金糸柄の線が、日本を感じさせます。
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このパネルに対し、自動車車評誌やWeb記事の自動車ジャーナリストの評論では、「フェイクウッド」だの「西陣織りのネクタイみたいな」といった私から見れば実にピントのはずれた評価を多く見かけました。
評価の可否は別にして、私は、これは日本の和食器に多く見られる「塗り物」の世界観からヒントを得ているのではないかと思いました。漆塗りをはじめとして、和食器の塗り物には、こうした金糸柄を用いたものが多く見られます。写真は、私が実際に使っているお盆の柄です。
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自動車評論などをなさっているジャーナリストの方々がどの程度、こうした和食器などを日常的にご覧になられているのかは分かりませんが、百貨店の和食器コーナーなどに行けば、こうした塗り物に金糸柄というデザインをとてもよく見かけると思います。
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クラウンは、「日本の高級車」です。そのインテリアの世界は、私たち日本人の、高級車であればそれなりに年代を重ねた方々が「高級だ」と感じるものである必要があると思います。それはデパートなどの演出にあるのではないかと思っていましたが、先日、偶然出かけた高島屋の玄関で、「ハッ」と思いました。
この柱のデザインです。
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デザインされた木目柄に浮かぶ鮮やかな金色。私は、「あぁロイヤルの世界だ」と思いました。
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私が前回、佐伯啓思先生の書かれた「もはや欧米に追いつくことが目的ではなく、西洋がモデルにもならない時代であり、今私たちに必要なことは自分たちがどんな社会を作っていくかという考え方なのであって、そういう思考の改革が求められているのではないか」という趣旨を引用したのはこういうことです。
自動車パネルの木目が本物の木を使っているのか、あるいはレザーがどこまで本物なのか、などという議論は実に意味のないことだと思います。コノリーレザーなどの贅沢な革内装や上質なウッドパネルはイギリス人の作り上げたもので、いくらそこに本物を求めたところで、他人の文化であって物真似に過ぎません。上質な木を貼れば高級なんですか?そうではなく、私は日本が育んできた塗り物や、日常的に高級だなと感じている色彩感覚を取り入れていく発想こそ、今後の日本に必要な発想ではないかと感じています。
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リアルウッドに拘らなかったからこそ、自由な発想ができるのであり、フィルムの中に和を表現して、きめ細かく仕上げる、こんなクラウンのデザイナーの考え方の方が、私には、西洋ばかり見ている自動車評論家の評論よりも魅力的な考え方のように映ります。
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クラウン特集、次回に続きます。


by bjiman | 2015-07-19 07:03 | CAR | Comments(0)

わたしの「いつかはCROWN」

読んでいて、知的な文章だなと思う時はとても爽やかな読後感があります。
ここ数年では、筑摩文庫「ギリシア神話」で読ませて頂いた串田孫一先生の文章、最近では京都大学の佐伯啓思教授の書かれたものを読むと、知性溢れる文章から上品さが偲ばれるような気がします。佐伯教授が、長崎県の軍艦島などの世界遺産登録の際に、これらが象徴する明治以降の近代化は、日本の産業革命を推し進めはしたが、同時に、常に西洋諸国をモデルにして取り入れるという思考のバイアスを掛けることにもなってしまった。現代は第二の産業革命とも言われるが、もはや欧米に追いつくことが目的ではなく、西洋がモデルにもならない時代であり、今私たちに必要なことは自分たちがどんな社会を作っていくかという考え方なのであって、そういう思考の改革が求められているのではないか、という趣旨のことをお書きになっているのを拝見したときは、まさに自分の考えていたことはこれだ、と思いました。それが自分がクルマのジャーナリズムを読みながら考えていたことだったからです。
と長くなりましたが、明日からは、私が以前から書きたかった、「日本のクラウン」について書いてみたいと思います。

(TOYOTA CROWN ATHLETE) SIGMA DP1 Merrill
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by bjiman | 2015-07-17 02:11 | CAR | Comments(0)

銀座・川端 初夏の懐石 (続き)

初夏の銀座・川端の懐石 お料理は後半に入ってきました。最初は 焼物。
福子オイル焼、ズッキーニ(二色)、プチトマト、谷中はぢかみ
福子は、フッコともいうそうですが、鱸(スズキ)の2~3年魚の名前だそうです。このお料理は、ズッキーニとバタークリームソースでだいぶ洋風な感じでしたね。
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焼き物をいただいたところで今日のピークをひとつ超えたような。次は、煮物(冷やし皿)です。
茄子オランダ、石川芋、小巻湯葉、印元、胡麻あん
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冷やし皿で少しお腹も気分も落ち着いたところで、最後に華やかな揚げ物(油物)
穴子東寺揚、志々唐、レモン、塩
私、この穴子の揚げ物がとても美味しかったです。お塩でいただくのっていいですね。
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華やかなお料理の数々が終わり、最後のお食事。このお食事のときのご飯というのが幸せなんです。
麦とろろ、上椀・香の物
麦ご飯はモチモチしているのですが、とろろと組み合わせるとサラサラっといけて、飽きない、食べやすい感じがしました。
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赤出汁のお椀がとても好きになったのは、懐石を知ってからですね。
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甘味
青梅シロップ煮、ミント
食事が終わって、サッパリと。ひんやりした梅の素敵なデザートです。
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抹茶をいただいて。
最近お茶の体験会にあまり出かけていないので、少し思い出しつつ練習しました。
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懐石には、日本文化の色々な要素がたくさん詰まっていて、定期的に通いたいと思っています。
次は秋かな。
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川端は、銀座といっても新橋よりの場所にあるので、新橋駅から上野東京ラインを使って松戸までは一本で帰れるようになったのが嬉しいです。座って帰れると楽ですね。
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川端の懐石特集を終わります。




by bjiman | 2015-07-16 01:25 | おいしい幸せ | Comments(3)

夏の懐石 銀座・川端で涼やかに

7月11日の夜は、久しぶりの川端。本格的な猛暑を前に、涼やかな懐石。
ひんやり冷えた冷酒。トンボは後ろに下がらないので、縁起をかつぐ武士から勝虫(かつむし)と呼ばれる伝統的な和柄です。

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先付けです。天の川豆腐 振り柚子 美味出汁
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つるりとした食感。
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前菜。来る度に、凝ってくるようです。
・順才海苔酢、蛸オクラトロロ、笹巻き寿し、ずんだ蓮根、温玉レモン羹、鬼灯サーモン
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ひとつひとつがとても凝っていて、美しく、涼やかで、かつ美味しいです。

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お椀は、もろこしすり流し。 もろこし豆腐と 小袖冬瓜、鱧くず打ち、花穂、茗荷子
ひんやりした美味しいお椀。
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お造りは、芹の輪に短冊大根 季魚二種盛
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蘇民将来子孫也(そみんしょうらいしそんなり)という言葉は、貧しかった蘇民将来という方が旅の途中のスサノオノミコトに宿を提供し、食事でもてなしたことにスサノオノミコトが感謝して、子孫まで疫病から守ると約束したという伝説に基づくものです。
ギリシア・ローマ神話でも、旅人はもてなすのが人の道理であるというシーンが沢山出てきます。お話はちょっと違うのですが、ローマ神話で、貧しいピレモンとバウキスが貧しいながらも宿と食事を提供したことにゼウスが感謝して、生涯ともに生き、ともに死ぬという夫婦の夢を叶えるという神話を思い出しました。
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そうこうするうちに、お酒は2つめに。この杯のかわいらしさといったら。カワセミが涼やかに川面を見つめているんです。
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最後まで行きたいところですが、今日はお時間ですので続きは明日に。

食事といえば、我が家の日常の食卓を綴ったツマの献立も再開しましたので、こちらもよろしくお願いします!



by bjiman | 2015-07-14 01:53 | おいしい幸せ | Comments(4)