<   2014年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

LEXUS HS250h1周年インプレッション① 自動車サイズ考察

◎はじめに
LEXUS HS250h が昨年9月末に納車になって、あっという間に1年と2ヶ月が過ぎました。この辺で、HS250hの良いところ、気になったところを振り返って見たいと思います。
前車のシトロエン・X'sara('99年式)には、14年も乗っていて、かつ、とても満足していたこともあって、この間、自動車雑誌などのジャーナリズムにはまったく関心がありませんでした。久しぶりにクルマを買い替えたことを機会に、この1年、だいぶ色々なものを読んでみましたが、正直に言って非常に疑問に思う内容のものが多く見られ、自動車会社も大変だな、と思わされました。そんなこともHSの感想と一緒にまとめてみたいと思います。
(2014年1月 東名高速駒門PAにて/SIGMA DP1Merrill)
c0223825_16301085.jpg

(2014年1月 千葉県印西市 農産物直売所 グリーブにて/SIGMA DP1Merrill)
c0223825_16551732.jpg



◎Dセグメントセダン
HS250hの良いところで最初に思い浮かぶのが「使いやすいサイズ」ということです。HSは、欧州流で言うDセグメント・セダンだと思いますが、驚くべき事に、国産車ではこのDセグメントセダンに位置づけられるものがとても少なくなりました。
 LSやGSなど、レクサス・セダンのラインナップは、大まかに言えば欧州流に準じたものです。欧州の車両サイズ区分(車挌)は、欧州委員会(European Commission)が示した狭義の定義では、
セグメントA: mini cars
セグメントB: small cars
セグメントC: medium cars
セグメントD: large cars
セグメントE: executive cars
セグメントF: luxury cars
となります。
http://ec.europa.eu/competition/mergers/cases/decisions/m1406_en.pdf
レクサスでいえば、CT=Cセグメント(VWゴルフなど)、HS=FFのDセグメント(VWパサートなど)、IS=FRのDセグメント(BMW3シリーズ、メルセデスCクラスなど)、GS=Eセグメント(BMW5シリーズ、メルセデスEクラスなど)、LS=Fセグメント(BMW7シリーズ、メルセデスSクラスなど)となります。
DセグメントのFF車とFR車では、車挌の違いに応じて、Large family car もしくは compact executive car の位置づけを持つものがあり、代表的なドイツ車の例で言えば、FFのVW パサートは「Large Family car」、FRのBMW 3シリーズは「compact executive car」だと思います。同じFFでもアウディA4はBMWの3と同じように、「compact executive car」ですね。
では、HSはというと、全長4,710mm×全幅1,780mmというサイズは十分に Large Family car ですが、性格的には compact executive car だろうと思います。
(レクサス松飛台店に展示されていたシルバーのHS。HSは、CT や IS より全長が長く、レクサス・セダンの中で最も全高が高い(1,495mm)ので、意外に大きなクルマに見えます。SIGMA DP1Merrill)

c0223825_16595316.jpg
古いクルマファンなら誰でもご存じのように、A4の先代のアウディ80は、もともとはVWパサートとエンジン、ドアパネルやフェンダーなどの基本部分を共用して開発された(デザイナーは両方ともジウジアーロさん。)もので、日本でもニッサンがライセンス生産した「サンタナ」(パサートのノッチバック版:中国でもタクシーのサンタナをよく見た。)の頃も、アウディならではの直列5気筒エンジンが縦置きで鎮座していたものです。しかしモデルチェンジを重ねるごとに、アウディはプレミアムブランドとしての地位を確立し、A4になって2代目の時に、VWパサートの方がゴルフベースの横置きFFに変更され、もともとファミリーな性格のパサートとプレミアムなA4で明確に区分されたのは記憶に新しいところです。
 アウディ80は、基本骨格をパサートと共用している時代から、パサート=ファミリーセダン、アウディ80=お洒落なスポーティセダンという風に性格分けがされ、日本では、アウディ80といえば、バブルの頃、「赤のアウディ」としてお嬢様や奥様御用達と言われた時代がありました。当時、アウディはメルセデスの代理店だったヤナセで売られていました。メルセデスは今と違って、「子ベンツ」と揶揄された190E(実際に入ってきてからは出来の素晴らしさに賞賛された。)が来るまでは今で言うEクラスやSクラスのような大きなクルマしかありませんでしたから、メルセデスを買いに来たプレミアムなお客様のご家族用に、ちょっとお洒落なアウディ80が流行ったのだと思います。
 なぜ、クドクドこんな事を書いたかと言えば、レクサスに来てHSを見て、あの時の「赤のアウディ」と狙っているところが似ているなと思ったからです。
(「赤のHS」。HS250h “Harmonious Leather InteriorⅡ” BLACK&WHITE)
c0223825_23340849.jpg
HSは、レクサスの中ではエントリーレベルとはいえ、レクサスの共通文法(L-finessというそうです。)の中でデザインされ、トップレンジのLSと並んでも、単にスピンドルグリルだけではなく、同じイメージを持つようにデザインされていると感じます。こう思って見ると、レクサスの中におけるHSの位置づけが分かるように思うのです。
(展示中の LS600h。さすがの塗装の美しさ、プレミアム感。/SIGMA DP1 Merrill)
c0223825_17095632.jpg

(展示中のHS250h VersionC。グレード感はともかく、イメージは共通に感じます。乱暴に言えば、LS=お父さん、HS=長女という感じでしょうか。)
c0223825_17124518.jpg
 会津に旅行に行った時に泊まったホテルでLS(4代目前期型:左奥のクルマ)と並んだ時の写真。
 リアドアの小窓のデザインや、リアコンビランプ下のバンパーとフェンダーのラインの切り方なんかに共通性を感じます。
c0223825_17535564.jpg
◎全長4,710mm、全幅1,780mm、全高1,495mm。
 HS250hを1年ちょっと使ってみて、いちばん良いと感じる点は、このサイズ設定です。十分にゆとりがありながら、全長4,710mmは、日本の伝統的な小型車枠(5ナンバーサイズ:全長4.7m以下×全幅1.7m以下)に近いことが一つ。全幅面でも、DセグメントセダンはHS/SAIやマークXなど、国内専用のもの以外は1,800mmを超えているものがほとんどだと思いますが、こういう中では、1,780mmに留まっている全幅は今やコンパクトな部類であることから、ドライブに出かけた時に、駐車スペース探しで苦労することはほとんどないだろうと思います。

ケース1:近くのスーパーの駐車場にて。
 最近の駐車場は、横幅にゆとりを見てるいるものが多くなりましたが、全長面では、4.7m程度に合わせてあるものが多いようです。(SIGMA DP1 Merrill)
c0223825_02483957.jpg
ケース2:ディズニーランドの駐車場にて。
 TDLでは、大型集客施設らしく、駐車場でも全長面ではゆとりをもたせてくれていますが、全幅面では余裕があるというほどではなく、隣のTIDA LATIO が5ナンバーだからいいようなものの、ツマは助手席のドアを開ける時、慎重に開けていました。 
c0223825_00092213.jpg
ケース3:横須賀市内の駐車場にて。
 一方、旧い施設では、5ナンバー規格の横幅1.7mを超えるHSの場合、乗降がギリギリになることもあります。私としては、日本でストレスなく日常使いする範囲では、HSの全幅1.78m程度がギリギリではないかと思います。
(止めた時は隣がいなかったので良かったのですが。)
c0223825_00215951.jpg
(帰ってきてみたら隣のクルマとの間隔はギリギリでした。)
c0223825_00233435.jpg
ケース4 クルマ止めがない駐車場のケース(香取神宮)
 クルマ止めがない駐車場の場合、後ろのクルマとの間隔が気になります。HSの場合は、バックモニターカメラが付いているし、私はオプションのコーナーセンサーを付けたのでまず心配はありませんが、やはり全長が長すぎない方が良いことはいうまでもありません。
c0223825_02451099.jpg

まれに、こうしたポールが立っている場合がありますよね。こうした時も後ろが出っ張りすぎないHSは、駐めるのにストレスをあまり感じずに済むと思います。(野田市の温泉施設、グランローザにて。)
c0223825_01592609.jpg
◎ひとつだけ望むことがあるとすれば。
  ドアの開放角度なのですが、最初にクリックが止まる開放角度をもう少し狭くして欲しいと思っています。
 この点だけは、以前のシトロエン・X'saraの方が使いやすかったです。
c0223825_02030983.jpg
クルマのサイズ考察、次回に続きます。
2014/12/10
camera SIGMA DP1 Merrill


by bjiman | 2014-12-11 02:06 | CAR | Comments(2)