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お正月の川端 ~懐石料理の美をSONY RX100とSIGMA DP2xで撮り比べ~

季節ごとに通おうと決めている銀座・川端ですが、昨年夏以来の久しぶりの訪問になってしまいました。
とはいえ、久々の川端。1年のはじまりの懐石には、慌ただしい季節の終わりとはじまりを過ぎ、穏やかに動き出すという意味で優しいお料理が並びました。
今日はそんな1月の川端のお料理を、SIGMA DP2x と SONY Cyber-shot RX100で撮り比べてみました。

(1) 川端での席は、前回のときと同じです。時計の飾りも年のはじめらしい感じになっています。
 (SONY Cyber-shot RX100) 相変わらずホワイトバランスが適切です。
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(SIGMA DP2x) 落ち着いた、雰囲気のある写りです。
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(2) 今回のお酒は、秋田県横手市の地酒「天の戸 美稲(うましね)」あまりの美味しさにもの凄く驚きました。これほどのものには滅多に出会えるものではありません。感動的でした。
(RX100) ホワイトバランスが適切で、クリアな描写
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(DP2x) 全体に黄色がかっていますが、雰囲気ある描写
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(3) 先付は、「新春蒸し」。蟹、くも子、鳥、菜の花です。
(RX100)クリアで、まず問題なく撮れます。
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(DP2x) SD1 Merrillと比較したときも思いましたが、DP2xも、RX100と比べれば地味目の色合いです。
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おもちを開くと、下から菜の花や蟹が出てきてかわいい趣向です。
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(4) 前八寸
   きれいな箱に、蒸し寿司、つぶ貝チーズ焼、千社唐西京漬、人参カステラ、数の子、水菜浸し、鳴門サーモンが入っています。先付で食欲を刺激された後なので、この華やかな箱をより一層美味しくいただきました。
(RX100) ちょっとぶれちゃいました。
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(DP2x) やや黄色みが強くてホワイトバランスを調整したくなりますが、時間がかかるので今日はこのまま。
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この日の着物は大島でした。
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(5) お椀 (蕪良すり流し、海老たたき真丈、千枚蕪良、つる菜、梅人参、柚子、ふきのとう、揚もち)
(RX100)
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(DP2x) 前回もそうでしたが、このお椀のところで、あまりに美味しすぎ、ここでおなかいっぱいの気分になってしまいます。蕪からお魚が飛び出していて海のようですね。
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お椀のふたを裏返しても華やかな絵付けで楽しめる。日本文化は素敵ですね。
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(6) お造り
  お茶の初釜を氷の器でイメージし、「初釜氷」に 二点盛り
(RX100) ドライアイスの煙でレンズが曇ったようでした。
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(DP2X) 大根の美味しい季節ということで、初釜のふたは大根です。もちろん食べられますし、美味しかったです。
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(7) 焼き物
鰆七草焼、お多福豆 はじかみです。
このお魚美味しかったなぁ。 (DP2x)
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(8) 炊き合わせ
梅大根、竹の子、金目鯛や黒豆、鴨まで入ってます。
(RX100)
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(DP2x) 色合いはもう少し調整したいのですがシャープな像が素敵だなと思います。
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(9) 油物 
 湯葉福袋揚、蟹甲羅フライです。蟹甲羅をまるごとフライにして器として使っています。
(RX100) 
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(DP2x) シャープ感のある描写。ホワイトバランスを調整したい感じ。
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(10) お食事 竹の子ごはん。お味噌汁は赤だし。
(RX100)
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(DP2X)
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(11) 水物 季節の実や干し柿のムースです。
(RX100)
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(DP2x)
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(12) 甘味
雪見大福と栗ぜんざいです。
(DP2x)
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(13) 最後にお茶です。DP2xの写真では最後に撮ったコレがいちばんよく写っているような気がしました。
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2013.1.19 銀座・川端にて
SONY Cyber-shot RX100
SIGMA DP2x
by bjiman | 2013-01-31 01:54 | おいしい幸せ | Comments(2)

RX100とSD1で楽しむカフェ・ノーブル

松戸伊勢丹にある喫茶「カフェ・ノーブル」の美味しいコーヒーは、私たちの癒やしの時間。
(1) 卵白を使ったちょっとしたお菓子や牛乳をちゃんと使ったミルク。安心して楽しめます。 (SIGMA SD1 Merrill+SIGMA 17-50mmF2.8)
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今回はここで撮ったSONY Cyber-shot RX100とSIGMA SD1 Merrill の雰囲気の違いなども楽しんでみました。
(2) ここのコーヒーは、光サイフォンで淹れています。コーヒーを待つ間もポッとした光の色で癒やされます。
(SONY RX100) 手ぶれ補正がしっかり効いたシャープな写り
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(SIGMA SD1 Merrill+17-50mmF2.8) 手ぶれしてしまったけれど、雰囲気ある写り。
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(3) 美味しいコーヒーが飲みたい時、ここに来ます。
(RX100) 撮って出しのJPEGで、きちんとホワイトバランスが取れていて素敵。明るさのみアドビでもちあげて。
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(SD1 Merrill) これもホワイトバランスはフラット。このシーンでは似たような印象ですが、RX100が開放F1.8で撮っているのに対し、こちらは同じ開放でもF2.8なので焦点距離は違えど被写界深度が深くなっています。
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(5) ツマの注文したリンゴのチーズケーキ
(RX100) これも撮って出しのJPEGとしては立派。明るさのみアドビでアップ。AEはこのシーンでは暗めになっていた感じ。
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(SD1 Merrill) これもホワイトバランスはフラット。彩度0の状態だと、RX100よりもタンパクな色。スッキリしていて好みですが、RX100の方が美味しそうに見えるかも。
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(アドビで彩度をプラス)
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(6) 私の注文したアーモンドのパンケーキ。
(RX100)上はツマ、下がオット撮影。他と同じく明るさのみプラス
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(SD1 Merrill) 解像感ではかなり差があるものの、色合いはRX100の方が一般的には好ましいかな。SD1はフラットな印象の色でスッキリしていて好みですが、美味しく魅せようとするなら彩度を加えた方がいいかも
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(アドビで色相、彩度を調整。色合いが濃くなるのはいいが、お皿の白に青みがかかり美味しそうに魅せるにはマイナス)
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(7) 以下はSD1 Merrillでの街中スナップ。今の時期、こういう色を明るい陽射しの中で見ると春の予感に感じられます。  (SD1 Merrill+17-50mmF2.8、以下同じです。)
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(8) お天気のいい中、見事な咲きっぷりの寒椿。素敵な青空をFOVクラシックブルーで。
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(9) 伊勢丹カフェノーブル前のJR跨線橋で。この画角、この青。撮る時からFOVクラシックブルーで現像することをイメージしていたものです。いちばん好きな感じの色合い。私はこんな写真が撮りたくてカメラを持っているような気がします。SIGMAとの出会いに感謝しています。
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2013.1.20 松戸伊勢丹 カフェ・ノーブル及びその付近にて
SONY Cyber-shot RX100
SIGMA SD1 Merrill
SIGMA 17-50mmF2.8
by bjiman | 2013-01-30 01:36 | おいしい幸せ | Comments(0)

雪の残る戸定邸を歩く(後編)

(1) 雪の残る戸定邸(後編)です。今回も、のんびり珍しい機会を楽しみたいと思います。 (SIGMA SD1 Merrill/SIGMA 17-50mmF2.8EXDCOSHSM)
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(2) 雪の冷たい感じをどう表現するか、、、
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(3) そんな感じを、雪と寒椿で表現してみたいと思いました。
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(4) 日陰はなかなか雪が溶けないので、またそれがこんな景観を。
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(5) 冬の陽射しは低くて影が長い。そんな影の楽しみを雪が演出してくれます。
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(6) 寒椿はキレイですね。
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(7) こうやってみると北海道で見た白樺みたいです、、、ちょっと褒めすぎかな。
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これ、実はサルスベリの木です。サルもすべるツルツルの木肌。
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(8) 名残惜しく雪の梅園を後にしました。
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(9) 後は来た道を戻りながら。
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(10) 昭和の家の面影。こんな家に住みたい、、、松雲亭の玄関。
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(11) 戸定邸の屋根のあちこちに溶けていく雪。風情があります。
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(12) 雪の戸定邸を後にしました。
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明日はこの後、好きな喫茶店でお茶。RX100との撮り比べを楽しんでみた時の様子を取り上げたいと思います。

2013.1.20 戸定邸にて
SIGMA SD1 Merrill
SIGMA 17-50mmF2.8EXDCOSHSM
by bjiman | 2013-01-28 01:52 | 松戸の重要文化財・戸定邸 | Comments(0)

松戸・雪の戸定邸 戸定が丘歴史公園

(1) 2013年1月20日、まだ雪の残る戸定邸です。 (SIGMA SD1 Merrill/SIGMA 17-50mmF2.8EXDCOSHS,以下すべて同じです。)
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(2) 吹き替えが終わったばかりの真新しい茅葺きに、雪がほんのりと。
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(3) 戸定邸前の庭園にも、まだ少し雪が残っています。
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(4) 抜けるような青空。FOVクラシックブルーで。
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(右上は飛行機です(笑))
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(5) 戸定邸の玄関は、いつも堂々としています。
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(6) お茶やお稽古ごとに使われる松風亭
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(7) 寒いけど、雪のある風景ってやっぱりいいものです。
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(8) 戸定邸のお庭につながる門
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屋根に生えた草がいい感じです。
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(9) 雪のキラキラした感じって現像は難しいんですよね。
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(10) 梅園の方に進んでいきます。
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(11) 梅園はいちめんの雪
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(12) 素敵な梅園の雪景色を、FOVクラシックブルーで演出してみました。
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戸定が丘歴史公園の雪景色、明日に続きます。

2013.1.20 戸定邸、戸定が丘歴史公園にて
SIGMA SD1 Merrill
SIGMA 17-50mmF2.8EXDCOSHSM
by bjiman | 2013-01-26 23:09 | 松戸の重要文化財・戸定邸 | Comments(4)

雪の残る大正寺

今年の雪は印象的でした。以前に暮らした札幌の感じを久しぶりに思い出した、そんな雪。
あれからだいぶたったので雪もだいぶ少なくなりましたが、1月20日、SD1 Merrill+17-50mmを持ち出して雪の残る大正寺をスナップしました。

(1) 雪の残る大正寺 季節外れの十月桜と一緒に。  (SIGMA SD1 Merrill+SIGMA 17-50mmF2.8EXDCOSHSM)
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(2) 吐く息が白く煙る日、すっきりした青空に小さな桜の花が映えて
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(3) そんな脇では、白い梅の花のつぼみがだいぶふっくらしてきています。春近し、ですね。
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(4) お月さんが少し入って冬らしい。冬の陽は低いのでこういう時、露出のバランスは難しいものです。アンダーで撮ってアドビでシャドウを少し持ち上げています。
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(5) 氷が残る、寒い雰囲気。
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(6) モクレンのつぼみはしっかり閉じたまま。暖かくなる日を待っています。すっきりした青空を大好きなFOVクラシックブルーで現像。
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明日は雪の残る坂川を歩いてみたいと思います。

2013.1.20 松戸 大正寺にて
SIGMA SD1 Merrill
SIGMA 17-50mmF2.8EXDCOSHSM
by bjiman | 2013-01-25 01:27 | 松戸周辺の庭園、寺社仏閣等 | Comments(0)

スーサイドクリフ ~この大空と大海原に馳せる想い~

北マリアナ諸島・テニアン特集も今回が最後です。
(1) テニアンのチュルビーチは白い砂の砂浜がとても美しいビーチです。 (Pentax MZ-3,PentaxSMCP-A28mmF2.8,FUJI RDPⅢ)
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(2) テニアンに米軍が上陸作戦を展開したのは、このビーチからでした。そしてここに米軍を迎え撃ったときの日本軍のトーチカが残されています。数多くの弾痕跡が戦争の傷跡を感じさせます。
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(3) フレミングレストラン
ツアーが終わり、フレミングレストランで昼食。悲しい歴史を学び、あまり食欲がわかなかったことを覚えています。
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「M&F HOTEL」の名前にあるとおり、ここは名鉄の資本が入っていた時代があり、名鉄フレミングホテルのレストランでもありました。今は名鉄が撤退しており、内部も改装されたり、併設されていたショップがなくなったりと時々刻々と変わっているようです。
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(4) ここのレストランには前日の夜も来ていました。この頃レストランで取り組んでいた鉄板焼き。シェフが慎重に一生懸命調理している姿が印象的でした。 (SONY Cyber-shotU30)
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(5) ツアーの後、シェフがホテルまで送っていってくれたのですが、前日に会っていたご縁もあってか、送りがてらいろいろ案内してくれました。パパイヤと一緒に。いい笑顔です。
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(6) テニアン島の南端のカロリナス大地は、米軍に占領された後、日本軍が最後の防衛線を張った場所です。ホテルの近くということでシェフが好意で寄ってくれたのだと思いますが、この場所がこの旅でいちばん印象に残りました。 (Pentax MZ-3,PentaxSMCP-A28mmF2.8,FUJI RDPⅢ)
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(7) スーサイドクリフ
  米軍に追い詰められた日本人は、最後の最後、ここの断崖絶壁から身を投じたそうです。テニアンの浅瀬のビーチの水色と違って、断崖絶壁になっている分、ここの海は深く紺碧の色をしています。
鮮やかな青い空と深い紺碧の美しい海が、そんな悲しい歴史とあまりにも対照的で非常に印象に残ります。私たちを案内してくれたシェフの方も祈りを捧げてくれました。
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(8) 沖縄の塔
   テニアン町だった頃は、サトウキビ生産が盛んだったので沖縄県の方が多数移住しており、テニアン玉砕のために沖縄県から移住していた方が多数亡くなりました。沖縄の塔が建てられています。
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写真右は徳島県有志の方が建立した慰霊碑です。
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(7) 鎮魂不戦の碑
  テニアン町だった頃、テニアンに在住していた日本人の方々によって建立されたものだそうです。
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(8) 鳥居の慰霊碑
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鳥居の脇に碑文があります。ここに全文を記載したいと思います。

「碑文」
この大空と大海原に馳せる想い
~日本からこの地を訪れたすべての人々へ~

あなたの純真な心に純粋に美しく映える
この見渡す限りの大空と大海原が、
ひととき悲しみに曇り涙に霞んだ真実を忘れること無く
後世に伝えて欲しいと願います・・・

大東亜戦争当時、
日本を遠く離れこの島を含め南洋の多くの島々で
戦没された軍人兵士『英霊』や、
運命を共にされた当時の在留邦人の多くは、
国家防衛と国民平安の為に尽くされ、
祖国の永続と民族の永遠とをひたすらに願い、
尊い命を捧げられました

激戦の果てに行き場を失い日本民族の誇りに懸けて、
この断崖から紺碧の海に我が子と共に身を投げることなど、
我々には想像もし難い事実であります

平和な次代を残す為に
日本人としての生き方を示し遺された先人達に
感謝の心と敬慕の念を以ってお報いする為、
慰霊の誠を捧げていただければと存じます

散華された『英霊』と戦没者の御霊は、
祖国に帰り靖國神社にお祀りされております

そして幸せに元気よく今の世を生きている
『あなた』を見守っていて下さいます

帰国後は、この島のこの場所であなたが感じた
見渡す限りの大空と大海原の美しさを、
靖國に鎮まる御霊にあなたらしく伝えていただければと願います
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(10) 旅を終えて ~歴史から学ぶこと~
テニアンの海はとても美しいです。まさに南洋の宝石と呼びたくなるほど。
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テニアンは私たち日本人には悲しい歴史を持っています。
グアムの時も思ったことですが、それでも私はこの海の美しさを伝えたいと思いました。
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私たちには辛い歴史のある場所ですが、百聞は一見にしかずでもあります。
歴史は往々にして風化していってしまうものですが、忘れてはいけない歴史もあるのだと思います。
私たちはここに旅行して良かったと思っています。
ただ美しいだけではなく、日本との深い、そして悲しい歴史のある島でした。
南洋の宝石と呼びたい美しい海。そして悲しい歴史とあまりに対照的な断崖絶壁からの紺碧の藍色。。。

短い旅でしたが多くの出会いがありました。日本人のガイドさんやダイビング会社の方だけでなく、チャモロ人の方との触れあいもありました。
ここを訪れた当時、私たちはまだ若く、まだまだ見ていない場所も多くあるので、いつかまたこの場所を訪れることが出来たらと思っています。

テニアン特集を終わります。

2006.4.6~9 北マリアナ諸島 テニアンにて
SONY Cyber-shotU30
PENTAX MZ-3
PENTAX SMCP-A28mmF2.8
FUJIFILM RDPⅢ
Canon CanoScan9000F
by bjiman | 2013-01-23 01:57 | テニアン日記 | Comments(0)

テニアン町だった頃 ~歴史を風化させないために~

テニアン島の歴史は戦争によって翻弄され続けた歴史でもあります。
この地域の歴史は古代チャモロ人によって始まりますが、グアムなどと同じくスペインによって支配されます。現在の名前「北マリアナ諸島」の「マリアナ」もそもそもはスペインの王女・マリア・アナに因むというのだから歴史というのは皮肉なものだと思います。スペインが米国との米西戦争に敗れるとスペインはテニアンの支配権をドイツに「売却」。第一次世界大戦でドイツが敗れるとテニアンの統治権は日本に移り、国連によって委任統治領となりました。日本は南洋庁サイパン支局テニアン出張所を設けました。そのテニアン出張所がタガハウスを説明するために昭和13年に建てた石碑が今でも残っています。この近くには日本人慰霊碑があります。
(タガハウスを説明する石碑。テニアン在住の日本人ガイドの方の説明を聞きながら。)(Pentax MZ-3,PentaxSMCP-A28mmF2.8,FUJI RDPⅢ)
石碑には、タガハウスの石柱の説明や、この周囲を「テニアン町美化委員会」で掘ったり基礎固めをしたりして整えた事、その際、土化した人骨を発掘したので周囲に埋葬した事等が記載されています。テニアン町美化委員会といったあたりが日本人的だなと思いました。
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(タガハウスとその周囲)
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(2) テニアン町だった頃は、大規模なサトウキビ生産が行われ大きな製糖工場やその運搬のための鉄道などが敷設されるなど小さいながらも整った街に整備されていきましたが、太平洋戦争によってテニアン町は大きく破壊されました。街中にはそんな戦争の傷跡が今でも生々しく残されています。
(街中にそのまま残されている飛行機のエンジンとプロペラ。建物は水産組合事務所跡。弾痕が生々しく残っています。)
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(3) 旧日本海軍通信所跡
   激しい攻撃の後が残り、戦争の激しさを生々しく現代に伝えています。
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(4) 鳥居
   破壊を免れた鳥居がぽつんと立っています。
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(5) 原爆搭載地跡
    テニアンの日本軍飛行場は米軍の占領後、大規模なB29用の基地に拡張され、日本への空襲が行われました。またこの場所は広島に落とされた原爆(リトルボーイ)や長崎に落とされた原爆(ファットマン)がB29に搭載された場所でもあり、その搭載地点はこのようにガラスケースで覆われて内部が見られるようになっています。当初は土で埋め戻し、椰子の木などを植えたそうですが、特に広島型(リトルボーイ)を搭載した地点の方は椰子の木が枯れてしまうなど育たなかったそうです。ここで原爆がB29エノラ・ゲイに搭載されたのかと思うと、私たち日本人には正視に耐えない場所ですが、しかし、悲劇ではあっても知らない事の方が罪深い事のように思うので、しっかり見ました。ピットは広島型・長崎型搭載地点の2カ所がありますが写真という気持ちにはなれずこれ1枚しか撮りませんでした。
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(6) 日本軍航空隊司令部庁舎跡
    玉砕の戦闘が行われた場所。激しい戦闘がリアルに感じられ、写真を撮る気分にもなれませんが忘れないために1枚だけ撮りました。
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(7) オールドビジレッジ
   日本人捕虜の収容場所があったところ。かまぼこ型の宿舎が残っています。テニアンは終戦後、ヤップ島からチャモロ人が移住しましたが、その際にこの場所が使われたので古い町という意味でオールドビレッジと呼ばれているのだそうです。
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今日は時間になってしまいました。
続きはまた明日。

2006.4.8 北マリアナ諸島 テニアンにて
PENTAX MZ-3
PENTAX SMCP-A28mmF2.8
FUJIFILM RDPⅢ
Canon CanoScan9000F
by bjiman | 2013-01-21 01:47 | テニアン日記 | Comments(0)

テニアン島を知る

テニアン島は、アメリカ自治領のミクロネシアのサイパンやロタ島と並ぶ北マリアナ諸島のひとつ。
古代はチャモロ人が自給自足の生活を送っていたと考えられています。

(1)そんな古代チャモロ人の歴史を代表するものが、このラッテストーン。 (Pentax MZ-3/Pentax SMCP-A28mmF2.8/RDPⅢ,以下同じです。)
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高さは4mほどもある石柱です。グアムやサイパンにもあり、北マリアナ諸島の旗にも使われるなど古代チャモロ文化を象徴するものです。
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(2) タガ・ハウスと呼ばれるこの場所には、古代チャモロ人の時代、古代スンハロン村の指導者・タガが住んでいたと考えられています。このラッテストーンは家を支える柱だったとの説や墓石だったのではとの説もありますが古代チャモロ人が滅亡したため分からないままです。この石柱はこの場所を伝える最も古い絵によると12体あった事が分かっていますが現在こうして立っているのは1体のみです。約3500年前のものと考えられています。ラッテストーンはタガストーンとも呼ばれており、まさにここがその象徴ともいえる場所ですね。
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ちなみに下の写真は、グアム島に行った時に撮ったラッテストーン公園のラッテストーン。テニアンのものよりだいぶ小ぶりですが、上のタガハウスのラッテストーンもこれと同じような配置になっていたことが記録の絵で確認できています。確かに高床式住居の足のようにも見えますね。
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(3) そのタガ王朝時代、タガ王専用の水浴び場とも言われるビーチ。こじんまりしていますが、とても美しいビーチです。
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美しいテニアンブルーを鑑賞できます。
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このように整備されています。
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テニアンブル-を感じていただけると嬉しいです。
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(4) こちらはデジタルのサイバーショットで撮ったもの。デジタルとフィルムの違いで色合いも違います。 (SONY Cyber-shot U50)
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翌日にもここを見学に行きました。この時は子どもたちが楽しそうに遊んでいました。
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洞窟探検かな。
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(5) ブローホール
 テニアン観光ポイントのひとつ。潮吹きの高さは10mにもなることがあるそうです。
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今日は日本ゆかりの場所まで取り上げられませんでした。
次回に続きます。

2006.4.6~7 北マリアナ諸島 テニアンにて
SONY Cyber-shotU30,U50
PENTAX MZ-3
PENTAX SMCP-A28mmF2.8
FUJIFILM RDPⅢ
Canon CanoScan9000F
by bjiman | 2013-01-17 05:00 | テニアン日記 | Comments(0)

テニアン日記(2006年4月の南洋見学)

今日、1月14日の関東地方は大雪。こんな日は南洋の常夏の色を感じたい。
たまっているフィルムスキャンもこんな時でないとなかなか整理もできないし、、、ということで。
今日は2006年4月6日~9日に旅した南洋の島・テニアン島の思い出を。

(1) テニアン島といえば南洋の美しい白浜とテニアンブル-といわれる海 その象徴のひとつ「タガビーチ」  (2006年4月8日 Pentax MZ-3/Pentax SMC-A28mmF2.8/FUJI RDPⅢ)
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(2) 日本からの直行便はないテニアン。サイパン経由で行きます。この写真はたぶんサイパンの飛行場と、飛行場からバスに乗ったところ。テニアンはサイパンから5kmほどの距離で、私たちが旅した頃はプロペラ飛行機と高速船が選べて私たちは高速船で行きました。高速船は現在は運休中で、現在のアクセスはプロペラ機の国内線のみのようです。でも飛行時間は10分で、コミューターのように飛んでいます。 (2006年4月6日、SONY Cyber-shot 上DSC-U50、下DSC-U30、以後DSC-U30。一部画像修正)
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(3) 宿泊したホテルは、テニアン島唯一のリゾートホテル・テニアンダイナスティホテル。(Tinian Dynasty Hotel&Casino)。このホテルは現在も営業していると思います。日本語のホームページもあり、予約もできるようです。香港系資本のホテルですが、日本人のツアーデスクもあるのでチェックインなど私たちの時は特に不自由しませんでした。私たちの頃はターシツアーズというサイパンの会社でしたが、HPの情報などによるとターシは撤退し、その後、日本人の方がMKツアーズという会社を起業してツアーデスクの運営を継続しているようです。
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ブレブレですが、室内写真です。
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最初の夜はホテルの中華レストラン(ダイナスティコート)で、私たちが行った時は、日本語のコースメニューは高価だったので英語メニューでバラバラに注文しました。高級な感じで、味は良かったです。今ホームページでチェックする限りは、他に日本料理店やブッフェなどもあります。私たちは朝食はホテル内のカジノにあるカジノカフェでハンバーガーを(これは肉の焼き方も聞いてくれる本格的な感じで味も良かったと記憶してます。)、最後の夜はピザ(モンスターピザパブというお店)でピザを食べました。ホームページを見る限り現在もあるようです。
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(4) 翌朝、4月7日の朝は快晴。ホテルのプールを眼下に眺め、その先にあるビーチの青が眩しい。(2006年4月7日 Pentax MZ-3/Pentax SMC-A28mmF2.8/FUJI RDPⅢ)
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(5) ホテル前のタチョンガビーチにて。これがテニアンの白い砂浜。 (SONY Cyber-shotU50、以後同じです。)
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(6) テニアンはサイパンからごく近くですが、ずっと人が少ないです。あまり混んでいないビーチでのんびり遊ぶ人を眺めながら、ベンチに横になってのんびりと。
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(7) タチョンガビーチでは、BIG BOYZ Ⅱ MARINE というアクティビティの会社がビーチを運営していました。ここは当時は日本人スタッフもいて安心して利用できました。閉鎖した、再開したとの情報があったので実際に利用する際はホテルに確認が必要だと思いますが、とりあえずホームページは現在でも日本語ページがありました。
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ここの売りはバナナボートでちょっと沖まで出てウミガメをシュノーケルで見るウミガメツアー。私たちも参加しましたが、とてもキレイな海とウミガメを楽しみました。2006年当時はこんな看板も出ていてわかりやすかったです。(2006年の写真ですので運営や料金はお問い合わせください。)
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(8) カメラをもってちょっとお散歩。
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サンタンカのような赤いお花やハイビスカスなどのリゾートらしい雰囲気のお花たち。
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テニアンは比較的気軽にアクセスできる距離でありながら、マイナーなリゾートでもあるので、個性的な旅がしたい方には興味深いかもしれません。
何よりここはかつて日本が統治していた歴史があるゆかりの深い島です。
明日はそんな歴史を振り返ってみたいと思います。

2006.4.6~7 北マリアナ諸島 テニアンにて
SONY Cyber-shotU30,U50
PENTAX MZ-3
PENTAX SMCP-A28mmF2.8
FUJIFILM RDPⅢ
Canon CanoScan9000F
by bjiman | 2013-01-14 18:34 | テニアン日記 | Comments(4)

足袋、雪駄、和装小物あれこれ ~男着物・初心者の事始め(6)~

着物、帯と揃えたら、履き物が必要です。
着物との色合いのバランスを考えながら、以下の組み合わせで選んでいます。
(藍色の大島と、焦げ茶-グレー系の江戸小紋)
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(足袋は濃緑、白、紫)
男性の足袋は普段は濃いめの色足袋を履き、白の足袋は礼装や改まった席の場合だけです。礼装の際は雪駄の鼻緒も白にしないといけません。でもこれが決まりです。洋装の場合でも礼装は黒のプレーントゥ、ソックスも黒と決まっているのと同じで、私は何ら違和感はありません。私は藍色の大島の際は紫の足袋を、江戸小紋であれば緑の足袋を合わせています。雪駄をカラスにするか野崎表にするかは交代交代です。野崎表が好きですが、本畳なので大事に履いているということもあります。足袋のサイズは0.5cm刻みなのでちょうど良いものが選べると思います。あまり緩いのはカッコよくないのでジャストサイズを。
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(履き物は、着物用が、カラス色雪駄風草履と、野崎表の本畳雪駄の2つ。右端の草履は夏の浴衣用です。)
雪駄については、詳しくはこちらで書いているのでご参考いただければと思います。本革底がダイレクトな接地感で、クルマでいえば標準タイヤから扁平スポーツタイヤに履き替えたようなダイレクト感があります。非常に履き心地が良いです。デパートなどのツルツルの床では滑るので要注意です。どうしても気になるという方には滑り止めを施したタイプの履き物もあるのでお好みで。
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(信玄袋)
着物の場合、あまり大仰な鞄は似合いません。身の回りのちょっとした小物、携帯電話などを入れる信玄袋がご愛用。信玄袋は、こまごました色々のものが一切合切入るということで合財(切)袋と言われていたそうです。私の信玄袋は鹿革を用いる印伝。日本で印伝というと、山梨県伝統工芸品に指定されている甲州印伝とイコールのようになっていますが、甲州印伝はインド伝来(印伝)の鹿革を鞣した技術の革を活かして、さらにそれに加えオリジナルの技術で、それまで不可能と言われた漆で古典柄を革の上に描く(載せる)という精緻な独自技術を加えたもので、もともとの印伝とは違います。私の信玄袋は夏の着物を誂えた際に、その呉服店のご主人様から記念にといただいたものです。とても気に入っています。
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(手拭い)
夏の浴衣の風物詩に、また、着物の際、どうしても汚れやすい膝周りをカバーする敷物としても手拭いは欠かせません。私はいつも着物の袖に入れて出かけます。竜の絵柄が縁起が良さそうです。
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(和装ハンガー)
和服-着物は一回着たら和装ハンガーに一晩吊してシワを伸ばしてからたたんでしまいます。
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最初は千円ちょっと出して注文して買ったのですが、2本目は特売で500円、今ある最新の4本目は、コートを買ったときのおまけでした。そんな訳でいつのまにか4本そろいました。
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以上で、男着物・初心者の事始め特集を終わりたいと思います。
男着物は、なかなか店頭で確かめたりすることができません。帯や長襦袢などの在庫もなく、雪駄は本畳など専門店に出向かなければ見ることもできません。
男着物は、着ている人になかなか出会えません。呉服店の店員さんでも着物を着ている方に出会うことがほとんどありません。
その意味で、男着物は、自分から着物の世界に積極的にアクセスしていかないと近づけません。
着物、反物は市場価格の形成がやや不透明です。いったいいくらが適正なのか素人目には全く判断がつきません。仕立て代も最初はとっつきにくい面があります。

でも私は思います。
何でもわかりやすく、優しいことだけが良いとは思いません。
世の中には積極的に自分からアクセスしなければならないことがあっても良いと思います。
またそうでなければ凝る楽しみもありません。
現代は高度情報社会で、男着物も例外ではありません。ネットなどの活用で、欲しいものにアクセスすることも容易です。
呉服店の店員さんにも大変お世話になりました。色々な素敵な出会いがあり、そしてこちらが積極的にアクセスすればするほど、丁寧に色々教えていただきました。

最初はとっつきにくい仕立て・誂えに関する料金体系でも、慣れれば松竹梅いずれでも自分の予算・好みで選べると考えれば自由な世界だとも思えます。お誂えですから何でもお好みで-素敵な世界だと思います。
着物は伝統が生きています。父や祖父の世代から引き継いで使うことも普通に見られることです。数十年の時を隔てて現代の目でみてもお洒落で華やかで素敵で、、、そんな世界は他にはなかなか見当たりません。

着物は不自由です。
この格好で自由自在に仕事ができるわけではありません。
その意味で、現代における和服・着物とは、普段とはちょっと違う日に、
少し違う気分を味わうものなのだと思います。
でもそれは全国各地の伝統と結びつき、伝統をつなぐものでもある。

私はこんなところに魅力を感じています。

2013.1.12
SONY Cyber-shot RX100
by bjiman | 2013-01-12 01:25 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(2)