カテゴリ:和装・着物生活・伝統的工芸品( 55 )

男着物④読谷山ミンサー、博多織(献上)

年末、年始にかけては、デパート等のセールがよくある時期です。そんなセールで最近揃えた帯を取り上げてみたいと思います。

○読谷山ミンサー
 読谷山(ゆんたんざ、よみたんざん)ミンサーは、沖縄県読谷村で織られる綿織物で、経済産業大臣指定の伝統的工芸品。女性の帯だけではなく、男性の角帯もあります。
 ミンサーの「ミン」は木綿、「サー」は狭い、を表し、細帯という意味で用いられるそうです。読谷村のミンサーはグーシバナという竹串を使って紋を織る東南アジアの影響が強い技法なのだとか。一度は途絶えてしまった伝統ですが、地域の高齢者達によって復活され、最近では嬉しいことに売れ行きも好調なんだとか。伝統工芸品を巡っては価格と普及の問題がついてまわることが多いものですが、何と言っても「商品として売れる」、「魅力を感じて買う、支える」という熱気と熱気がつながれていくことがとても大事だと思っています。
c0223825_00111666.jpg
いろんな証紙がいっぱい付いています。せっかく買うなら証紙のついた本物を買いたいですね。
c0223825_00084980.jpg
先染めの絣で文様が織られています。なかなかにかわいらしいですよね。綿の帯なので、綿の着物や、ちょっといい浴衣に合わせてもいいかなと思っています。
下においている赤い柄のものは、最近仕事で那覇に行った時にツマに買ったミンサー柄のストールです。こちらも手触りの良い、いいお土産でした。
c0223825_23545677.jpg
那覇空港で、お手軽なミンサー柄のバッグも買いました。綿の着物で出かけるときなど用に。
c0223825_11483189.jpg
さて、こちらは近くの百貨店での冬のセールで買った博多織の角帯。博多織はオーソドックスですが、正絹の角帯として男着物には欠かせない、使いやすい帯だと思います。私も角帯は博多織をいちばん多く使うので、数も揃ってきました。
c0223825_00152049.jpg
博多織の特徴のひとつである華皿(はなざら)という仏具をモチーフに図案化した柄と縞にオレンジ色のポイントが入っています。オーソドックスな紺地ですし、着る着物を選ばない、合わせやすそうな帯です。これは活躍しそうな気がしました。
c0223825_00214805.jpg
博多織は、表裏両面で使えるのが特徴。裏もシンプルな縞柄で、たまにはこちらを表に出して締めてもいいのです。
c0223825_00251485.jpg
博多織の証紙はこういうところについています。この証紙は金色のもので、絹50%以上のものに貼られます。この帯はもちろん絹100%です。証紙の内容についてはこちら
をごらんください。
c0223825_00332030.jpg
ところで、経済産業大臣指定の伝統的工芸品である博多織といえば何と言っても「献上」と呼ばれる文様のものが代表格です。
「献上」は、大河ドラマでも取り上げられた黒田官兵衛の息子、黒田長政が幕府に毎年、この柄のものを献上したことが由来ですが、定格なのが、「独鈷」(どっこ)と「華皿」(はなざら)、中間に縞を配するというデザイン。縞も、まん中に太い線がある「両子持」(りょうこもち)と上下に太い線がある「中子持」(なかこもち)があるのが特徴。この全てが揃っているのが献上で、私の持っているものだと、これがそうです。涼やかな銀と白の組み合わせなので初夏に使っているものです。
c0223825_00423463.jpg
献上の柄については、こちらをご参照いただければと思いますが、私のこの帯の場合、上から中子持、華皿、両子持、独鈷、中子持の順に並んでいます。
c0223825_00465272.jpg
グローバル社会であるからこそ、地域の特色を活かした産業は不可欠であると思います。また、外国から見た日本らしさ、という点でも伝統や文化が大切だと思います。
こうした伝統工芸品は積極的に実用に使ってこそ、今日に生きてくると思うのです。そして、外国の方から聞かれたときに、きちんと説明できる自分でありたいと思っています。

by bjiman | 2017-02-03 00:51 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

男着物③木曽ねずこの下駄 松本市・矢口履物店

松本駅からほど近い中町通りの商店街の中に「矢口履物店」がありました。下駄好きの私は、何気なく覗いてみたのです。
(SIGMA sd Quattro+SIGMA 18-35mm F1.8DC Art)
c0223825_01572288.jpg
そこはかとなく漂う「むむ、これは、、、来てる!」雰囲気。
c0223825_02100437.jpg
後で調べて見たら、このお店、300年の歴史があるらしい。どうりで、、、
c0223825_02142746.jpg
入ってみると、あるわあるわ下駄の数々。これはいい!
c0223825_02205347.jpg
ねずこの下駄、というのは、木曽五木のひとつという「ねずこ」という木で出来たものです。その由来が書いてありました。軽い、堅い、水に強いという特徴があるそうで、下駄には最適なのだそうです。(この写真のみケータイで撮影)
c0223825_02250477.jpg
私が見て「いいな」と思ったのはその真っ直ぐできめの細かい木目なんです。そしてこの木目(当然柾目で目の細かいものが高級)選びが醍醐味です。
もう一つの楽しみは鼻緒。今回は時間もなかったので、既に挿げてあるものの中で好みのものを試し履きしながら選択。網代のような模様のものにしました。(以下DP1 Merrill)
c0223825_02345510.jpg
裏面の木目も良く見た方がいいと思います。この辺は楽しみでもあります。木材がお好きな方ならすぐに気づかれると思いますが、この下駄、一枚板(ソリッド)ではありません。表の木目の方が細かくて真っ直ぐな柾目ですよね。そうなんです、この下駄は表面には突き板が貼ってあるんですね。一枚板のものもありますがちょっとお高く(とはいっても下駄ですから大丈夫なんですが)なります。私は、一枚板のものにちょっと好みのものがなかったので、突き板であることは十分了解した上でこれにしました。でもこのお店、説明は丁寧でした。貼り合わせのことや見分け方も良く教えてくれました。そんなところにも好感を持ちました。
c0223825_02402889.jpg
この下駄は、右近(うこん)と呼ばれる草履にも似た、初心者にも履きやすいものです。また、このくらい上品な感じになると、大島や結城でもカジュアルな紬だったら合わせることができると思います。石下結城に合わせたものは、下の記事に載せていますのでごらんいただければ嬉しいです。
松本を訪問される機会がありましたら、木曽桧、、、じゃない木曽ねずこの下駄をぜひごらん下さい!

by bjiman | 2017-01-05 02:44 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

男着物②結城紬と木曽ねずこ下駄

お正月休みも今日で最後。今日は午前中に、近所の神社に初詣。午後はのんびり温泉施設にでも、、、と思っていましたが、近所の百貨店の初売りを覗いたりしているうちに温泉には行きそびれました。
着物は、元旦に大島を着たので、3日は少しカジュアルにしようと昨年3月に反物から誂えた石下結城を着ていきました。羽織は米沢織の紬、帯も米沢織を合わせています。結城は暖かいので、コートも要らず、マフラー代わりの結城紬のストールだけで十分でした。
SIGMA DP1 Merrill
c0223825_01250690.jpg
この結城は、石下地方(現茨城県常総市)で織られるもので、ユネスコ遺産にもなっている結城紬そのものではありませんが、産地が旧結城郡に位置し、結城紬と同じように真綿の紬を使って織られることから、結城紬の一種として位置づけられ、地機で織られる結城とは違いますが結城紬としての証紙が貼られます。経産省指定の伝統的工芸品ではありませんが、気軽に結城紬の良さを体感するには石毛結城の証紙は、一定の安心の証だと思います。
c0223825_01541578.jpg
結城紬の良さは、真綿紬を使っていることによる暖かさと着心地の良さ。とてもしなやかでふわっと身体に寄り添ってくれます。この石下は誂えて初めて下ろしたのですが、最初からしなやかで着やすく、これから洗っていく度にしなやかさが増していくのかと思うととても楽しみになりました。
c0223825_02000937.jpg
羽織は深緑色なので、羽織紐は年末に呉服店のセールで廉価(4.5千円)で購入した緑色の組紐にしました。
c0223825_01353012.jpg
帯は金色が合いそうだったので米沢の帯を。
c0223825_01370392.jpg
足下は、昨年の夏休みに松本を訪れた際に見つけて一目惚れした、木曽ねずこの下駄です。
「木曽ねづこ」というのは木曽桧に代表される木曽五木のひとつだそうで、その整った木目は木材がお好きな方ならぜひ一度はごらんになっていただきたいと思うキレイなものです。これについては別項を設けて買ったお店の写真も併せて詳しく書く予定です。鼻緒は偶然この日の装いに合う緑系の色合いの網代模様でした。
c0223825_02054401.jpg
松本で購入した下駄に合わせた訳ではありませんが、この日は、信州の好きなお酒「高天(こうてん)」をいただきました。すっきりした呑み口で、これはいいと思います。うちのツマも大好きなお酒です。
c0223825_02111014.jpg
おいしいししゃも。北海道は鵡川(むかわ)のししゃもだと思いますが、日本酒でいただくとまたいっそうおいしさが感じられます。
c0223825_02150734.jpg
富山の白エビの唐揚げ。これは、ここ、伊勢丹の寿司清の大人気メニューだと思います。お酒には最高!
c0223825_02165385.jpg
季節のお寿司とともに。お正月最後のゆったりとしたお食事でした。
c0223825_02190853.jpg
2017.1.3 松戸伊勢丹にて
SIGMA DP1Merrill

by bjiman | 2017-01-04 02:19 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(2)

男着物①初着物は大島

昨年はあまり着物を着る機会を作れなかったのですが、今年は頑張りたいと決意しております。
お正月の初着物は、亀甲柄の大島でした。
c0223825_00421364.jpg
帯は、博多・にしむらの「悦 朱子浮 更紗」という献上柄の帯をちょっとインド風のような雰囲気にアレンジしたもので、私はとてもお気に入りの帯です。
お正月ということで羽織紐と併せて金色にしてみました。(ちょっとシワを伸ばしておけばよかったですが、、、)
c0223825_00495687.jpg
今年の実家のおせちは、日比谷・松本楼の洋風おせちがメインでした。これは美味しかったです。
c0223825_00550735.jpg
左側は、母が用意してくれたもの
c0223825_00574838.jpg
右側は、ツマが用意してくれたもの
c0223825_01000815.jpg
自分の実家とツマの実家を往復するお正月恒例行事が終わりました。明日はのんびり温泉でも入りに行きます。。。
お正月休みも、あと1日!明日は箱根駅伝で母校に声援を送りつつ、のんびり温泉でも入りに行こうかと思います。

2016.1.2 bjiman

by bjiman | 2017-01-03 01:02 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(2)

津軽塗の右近下駄 ~青森県の伝統的工芸品~

地元の百貨店で、東北物産展が開かれていたので出掛けてみると素晴らしい津軽塗の右近(うこん)下駄を発見。ほとんど衝動買のような感じで買ってしまいました。

〈津軽塗の右近下駄〉 SIGMA DP2 Merrill
c0223825_02342575.jpg
津軽塗は、青森県で唯一の国指定伝統的工芸品です。
津軽塗は弘前市を中心に作られてきた我が国最北端の伝統漆器で、唐塗(からぬり)、七々子塗(ななこぬり)、錦塗(にしきぬり)、紋紗塗(もんしゃぬり)の代表的な4つの技法により作られたものが正式なものだとか。
このうち、私が最も惹かれたのが、黒色の紋紗塗の右近下駄です。

〈紋紗塗の右近下駄〉
c0223825_02480294.jpg
紋紗塗は、黒漆の模様にもみがらの炭粉などを蒔き、研ぎ出して磨き上げることによって、このような独特のつや消しの黒地に浮かび上がるような文様が表現されるものです。
c0223825_02552210.jpg
右近(うこん)というのは、下駄というと誰もが思い浮かべるであろう2枚の歯がある長方形のあの下駄(駒下駄といいます。)ではなくて、高さが低くて草履のような形状をした下駄です。ちょっとサンダルみたいな形で、気軽に履ける感じがあります。
普通、下駄であれば、着物でも綿とかウールとか実用的なものを合わせるものですが、ここまでお洒落で高級感があると、紬の着物を合わせたくなります。お店の方に聞いても、「大島くらいまでなら全然行けますよ」とのことでした。
c0223825_03013520.jpg
こちらは、ツマの下駄。これは津軽塗の代表的な技法である「唐塗」(からぬり)によるものです。
お箸やお皿、菓子箱などいろんな唐塗のものをよく見かけますが、こんなお洒落な下駄、そう滅多に見るものではありません。可愛くてお洒落。履く女性の姿をひと味もふた味もコケティッシュに見せてくれるのではないでしょうか。

〈ツマの唐塗の右近下駄〉
c0223825_03073196.jpg
2人揃って津軽塗の右近下駄、いいなと思いました。
c0223825_03123352.jpg
この下駄、弘前市の手作り下駄のお店、「阿保下駄制作所」さんのものです。シールが嬉しいです。
c0223825_03160662.jpg
こうした手作り下駄を買うたのしみは、好きな鼻緒を合わせてもらえること。鼻緒によって下駄の表情もどんどん変わり、悩みながら楽しみながらの鼻緒選びは楽しい時間です。
下駄や雪駄の文化を無くしてしまったら、私たちは、そのうち、「鼻緒を挿げる」という言葉の意味が分からなくなってしまうのではないでしょうか。 (ケータイで撮影)
c0223825_03314047.jpg
素敵な津軽塗の下駄、おひとついかがでしょうか?

2016.4.5 bjiman
SIGMA DP2 Merrill

by bjiman | 2016-04-05 05:00 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

「伝統的工芸品」について

着物を始め、日本の伝統工芸品の中には、「伝統的工芸品」という表示がなされているものがあります。
「伝統的工芸品」は、伝統的工芸品産業の振興に関する法律という法律に基づいて、経済産業大臣名で指定がされているもので、これが表示されていれば、産地と国が認める伝統的な工芸品ですよということが分かるようになっています。伝産法は昭和40年代以降の高度成長と引き替えに失われつつある手仕事の良さを活かした伝統工芸の価値を見直し、振興するために昭和49年に制定されたもので、以後、時代の変遷とともに見直しをされながら、各地の申請に基づいて指定品を増やしてきました。
私の持っているものだと、着物ではちょっと旧いのですが通産大臣指定の表示がされている大島紬がそれに当たります。
c0223825_01492043.jpg
伝産法による表示は、伝統的な工芸品を見分ける一定の指標にはなるものの、伝統的工芸品の指定を受けるための指定要件はあくまで産地の意向によってなされるため、その考え方にはやや幅があります。
例えば上の大島紬の場合は、伝統的な絣糸の組み合わせによる柄表現が指定の要諦ですが、機械織機を使ってある程度合理的に生産できる緯総絣(緯糸のみに絣糸を用いて柄を表現する)も緯糸の柄の組み合わせ自体は手作業で行っていることから指定の範囲に含めているため、私の持っているものを含め、ある程度廉価に生産できるのに対し、結城紬の場合は、手作業で紬糸を引き、柄ものについては地機という伝統的な織機を使ったもののみを指定要件にしているため、反物段階で70万、80万円とか100万円を超えるようなものが対象となることとなり、結果的にそれ以外のリーズナブルな結城紬の価値をわかりにくいものにしている面があります。これは、「伝統的な結城紬」というものはそういうものであるという産地の強い意向によるものとのことですが、何も伝産法の指定を受けようが受けまいが、国指定の重要文化財であり、最近ではユネスコの世界遺産にも指定されているということもあって、結城紬は、あえて伝産法に基づく伝統的工芸品の表示を行っていません。

〈結城紬の表示。上が国指定重要文化財で、かつ伝統的工芸品指定の手引き紬糸・地機織の結城紬。伝産法指定の表示はありません。下が私所有の石下地方で機械引き紬糸、機械織機を使って織られた石下結城紬。〉
c0223825_02353672.jpg
私が所有している結城紬は表示のあるものはすべて石下結城なので、ユネスコ世界遺産、国指定重要文化財ではなく、伝産品を振興するための伝産法指定品ですらない訳ですが、それでも立派な結城紬で、しなやかな着心地を持っています。それでも地元の呉服屋の店頭で珍しく石下結城紬を多く取り上げられたコーナーが出来た際、よせばいいのに、「これはユネスコ世界遺産、重要文化財の結城紬ではありません」などと大書きされていてちょっと呆れてしまいました。クレームが怖いのかもしれませんが、反物で70万とか100万とかするものを一般の呉服店の店頭でふらっと買う人なんて滅多にいないのですから、むしろ表示のあるものとないものの違いをもっと分かりやすく説明しないと、一般の呉服店の店頭で売られる石下結城だって数十万円するのが普通ですから、そいういうものですら、「本物じゃないの?」という疑問や誤解を広げているようなものです。

〈先日私が購入した石下結城紬の柄違い。石下結城は、表示のしっかりしたものであれば結城入門にぴったりだと思っています。〉
c0223825_02462556.jpg
呉服店のスタッフの方に伺ったところ、売る側の立場としては、やっぱり結城なら地織のものは間違いがないということはあるようです。今の私が購入しているような産地問屋さんが自分できちんと結城だと表示しているものは間違いがないのでしょうが、そういう呉服店の気持ちというものも少し理解できるような気がしました。ただ、着物というものは、実際に自分で買い、自分で体験してみなければ本当の価値が分からないものだとも思います。大島紬の場合も、鹿児島本土産で、機械織りで、数万円で買える伝産品でないものもあれば、奄美大島産の手織りで、これは価値があるなぁと一見して分かるようなものはかなり高価なものもあります。

〈奄美大島産の伝産品〉
c0223825_02581339.jpg
〈私所有の鹿児島本土産の機械織。伝産品指定ではないもの。伝統の絣はありませんが、大島ならではのシャリ感を持っています。〉
c0223825_03014037.jpg
c0223825_03313452.jpg
これらはその多くが価格と比例しますが、使い心地においては必ずしも比例する訳ではなく、TPOによるという気がします。
私は、大島は伝産品の亀甲、緯総絣のちらし亀甲、伝産品ではない縞大島の3種類を持っていますが、使い心地、所有の満足感などから言うと、やっぱり伝産品の亀甲がもっともオススメできるものだとは言えます。ただし、残念ながらそれはリサイクルでもない限り高価なものが多いことも事実です。
(私のはリサイクルです。)
c0223825_03321834.jpg
また、私の持っているものでは、新潟県の小千谷縮(おぢやちぢみ)のように、伝産品指定でありながら、伝産品の表示をしていないものも見られます。
〈小千谷縮の表示〉
c0223825_03173607.jpg
あるいは、福島県指定伝統的工芸品の会津木綿やからむし織、会津桐の下駄や箪笥のように、県指定の伝統的工芸品ではあるけれど、伝産法の指定は受けていないけれど、もちろん伝統的工芸品としての価値があると感じられるものもあります。

〈福島県指定伝統的工芸品、からむしの帯〉
c0223825_03234889.jpg
私がこれらの経験を踏まえて考えたことは、伝産品を知ることは、着物に関して言えば、呉服業界、産地、着物を愛用してきた方々からこれは伝統的工芸品だと認められてきたものを知ることになり、選択の参考とはなるものの、それ以外の価値を知らずに表示がないから伝統的工芸品としての価値がないということではないということ。これは当然かもしれませんが。
一方、例えば結城紬や大島紬のように、指定を受けているものとそうではないものの間には、やはり評価の差というものがあることと、本当には、自分で着てみたり所有してみたりしないと、その違いが体感できない、ということです。
私はいつか、地機織りの結城紬をリサイクルで入手してみたいなと思っています。

2016.3.23 bjiman
SIGMA DP1 Merrillほか

by bjiman | 2016-03-24 05:00 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

結城紬のショール ~和服の時のマフラー代わりに~

結城紬のブランド、奥順さんの展示ショールーム的な機能を持った茨城県結城市のつむぎの館で、結城紬のショールの赤札市をやっているというのでちょっと結城まで行ってきました。

〈結城紬のショール(藍の着物は本真綿結城のもの。〉 SIGMA DP1 Merrill

c0223825_17415875.jpg
「つむぎの館」の中庭で、色とりどりのショール達が春風に揺られていました。
c0223825_17455126.jpg
c0223825_05254883.jpg
c0223825_17481635.jpg
私は右端のグリーンの縞のものとちょっと悩みましたが買ったものにしました。
c0223825_17502582.jpg
c0223825_05295837.jpg
値段は定価の1/3というところ。ツマと私とひとつづつ。来シーズン用にちょうど良かったです。
c0223825_17545540.jpg

こちらがツマ用

c0223825_17563558.jpg
着物用のマフラーって私はあまり毛玉が出来なさそうなものがいいんです。紬のショールは正絹製で、タッチがふわっと軽い手触りでごわごわしない感じが着物に邪魔にならない感じがして私は好きです。
以前は、寒さが厳しい時期はコートを着たくなりましたが、この頃、冬といっても電車の暖房はかなり効いているし、あまり分厚いコートというのも着なくなりました。着物の時も、敢えてコートを着なくても普段は袷の羽織の上からちょっとこんなショールを首に巻いておけば気分も身軽な感じがしてイイと思っています。
c0223825_05250048.jpg
この日、結城市では「結いのおと(音)」というイベントで盛り上がっていて、ここつむぎの館もイベント会場として貸し切りになっていました。
c0223825_05364502.jpg
c0223825_05311056.jpg
最近はセールの時期だけに「セールに行った」と「これ買った」ばっかりになっているような気がしますが、来週からはもうちょっと気合い入れて書こうかと思います。

2016.3.21 bjiman
SIGMA DP1 Merrill

by bjiman | 2016-03-21 18:03 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

羽織紐(はおりひも)いろいろ

羽織紐は、文字通り羽織につける紐ですが、飾り気の少ない男着物にとっては数少ないアクセサリー類でもあり、素材やカラーによりコーディネートが楽しめるもの。こういうものはいくつあってもいいモノではあるのですが案外高価でもあり、すこしずつ揃えたらいいと思うんですよね。
私の羽織紐たちはこんな感じです。

〈いちばん出番の多い天然石の羽織紐〉  SIGMA DP2 Merrill
  真ん中の明るい石がポイントのこれは、着物の色が茶系でもグリーン系でも藍でも何でも合うので気が付くとこればっかり使っている、、、ということがありました。
c0223825_01454421.jpg
c0223825_02585579.jpg

〈大きな丸いタイガーズアイがポイントの羽織紐〉
 上の羽織紐ばかり使っているなぁ、それなら天然石のものをもうひとつ揃えてみようと思って入手したのがこれ。
 大きな丸い天然石(タイガーズアイ)に色々な模様が入っていて見ていて飽きないものです。

c0223825_01520653.jpg
c0223825_03114314.jpg

〈翡翠を使った羽織紐〉
 この羽織紐は、翡翠の石2つのシンプルなもので、涼やかな印象が暑くなってくる季節にはちょうどいいかなと思います。

c0223825_01555384.jpg

〈組紐タイプのもの〉
 私がまだ子供のころ、父がお正月になると使っていたのがこのタイプの組紐です。真ん中のふわふわっと広がる部分の手触りがとっても良くて子供の頃、父の組紐を触っては手触りの良さを楽しんでいました。なので、私が自分の着物用に最初に揃えたのがこの組紐です。手触りはどうか、、、と(子供の頃の思い出が壊れるのではと)ちょっと不安でしたが、40年以上の時を経ても、記憶が蘇る全く同じ感触の手触りだったので安心しました。
 背景の御召しとの組み合わせ、今年の私のお正月の装いです。

c0223825_02100855.jpg

〈天然木+組紐で真ん中がサッと分割できるもの〉
 これは藍の大島によく合わせている組紐で、まんなかの天然木の玉の中に磁石が入っていて、羽織を脱ぐとき、上から手をサッと入れるだけで外せる便利なもの。羽織を脱ぐ時って食事とかちょっとした時によくあるんですが、そんなとき、羽織のS環やクリップなどの左右についている金具をえいやこらやと外すのはあんまりスマートではないですよね。そんな時にこのタイプは便利です。
c0223825_02192062.jpg

以上が私のコレクションです。羽織紐の世界はまだまだ広いです。これからも楽しみたいと思っています。

2016.3.15 bjiman
SIGMA DP2 Merrill

by bjiman | 2016-03-16 01:48 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

石下結城紬の帯、反物を買いました。

柏に種類も多くて、反物や帯をとても見やすい、値段もお気軽な呉服屋さんがあるんです。
私も昨年、ここで浴衣の反物を買ってお仕立てもしていただいているのですが、ここでセールがあるからというツマの情報でちょっと寄ってみることに。ここには石下結城紬のかわいい帯がいくつもあったことは覚えていたので、今日こそ買うか!と意気込んでお店にお邪魔し、、、帯は買ったのですが、ついでに自分の着物用に反物まで買ってしまいました。

〈妻用の石下結城紬、奥順さんの「はたおり娘」ブランドの帯と、下の黒に白縞が入った私用の石下結城紬、奥順さんの「おく玉」ブランドの反物〉
c0223825_01464387.jpg
私用に買ったこの石下結城紬、男性用ではないのですが、最近は女性用の反物も幅が十分取ってあって男性でも誂えられる場合があります。反物の横幅は、中心から手の先までの裄(ゆき)の長さが左右される部分なので、お店の方に仕立てられるか確認してみれば大丈夫です。
今回のセールでは私でも着られそうな縞の反物が3本もあって、どうしようか、、、と迷うまでもなく、好みだった黒地に白の縞が入った上のものにしました。 (携帯電話器で撮影)
c0223825_01571147.jpg
生地感から言って仕立ては10月~4月に着る袷(あわせ)という裏地を貼る仕様にすることにしましたが、裏地を総裏で貼ると全体にパツンという感覚になるところ、お店のベテラン店員さんが、女性用の反物だからという訳ではないけれど、男性用の総裏ではなく、女性用の仕立てである八掛と胴裏で仕立ててはどうですか?着やすいと思いますよ、男性でも慣れた方はそうされる方もいらっしゃいます、というご助言をいただいてトライしてみることにしました。胴裏は真っ白な生地になり、裾や袖口から見える八掛には、ベースの黒を意識した黒茶を選びました。
c0223825_02045528.jpg
私は男性用の着物は、淡い色のものもお洒落ですが、黒とかグレー、濃い藍色などの方が汚れが目立たないので初心者は着やすいと思っています。もちろん単衣(ひとえ)や夏の薄物は、「涼しげ」を見せるという意味で白や生成りのリネン、薄青、薄緑を選んでいますが、袷は少し濃いめの色を多く選んでいます。袷でも準礼装の御召しは別ですが、、、と色々あります。
思わぬ出費になってしまいましたが、愛用できそうな着物になりそうだし、大好きな結城紬を応援することにもなるし、と自分に言い聞かせて(言い訳を作って)買ってしまいました。でも仕上がりが楽しみです。

2016.3.13 bjiman
SIGMA DP1 Merrill

by bjiman | 2016-03-14 01:32 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)

畳裏返し

畳表を替えてから3年、今回は裏返しをしました。
c0223825_15553114.jpg
 裏返しとはいえ、やはり真新しく、青々とした畳はいいものです。最近はウチのマンションでも和室を洋室にリフォームする方がいらっしゃいますが、私は和室が大好き。もっと畳の部屋を増やしたいと思っているくらい。
c0223825_16003353.jpg
 縁は亀甲柄にしてみました。吉祥柄なので気分もいいですね。
c0223825_16172729.jpg
真新しい石下結城の単衣の写真を撮ってみました。(DP2 Merrill)
c0223825_16203872.jpg
羽織ってみた感じではまだまだちょっとごわついた感じがあります。着こなしていかないと柔らかくなってこなさそう。
c0223825_16233313.jpg
これが網代(あじろ)文様。先染めの糸の織りならではです。
c0223825_16264431.jpg
c0223825_16284360.jpg
単衣は5月からですので、楽しみに仕舞っておきます。

そんな和気分の1日でした。

2016.2.27 bjiman
SIGMA DP1 Merrill
SIGMA DP2 Merrill

by bjiman | 2016-02-28 16:29 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)