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Think Global の先にあるもの ~TRIODE TRV-88SE

TRIODE(トライオード)の真空管式プリメインアンプ・TRV-88SEを愛用し始めてから8ヶ月になります。

TRIODE TRV-88SE (SIGMA DP3 Merrill)
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出力管のKT88はイギリスのGECがオリジナルで、真空管アンプの出力管としては非常にメジャーなものです。トライオードのエントリーモデルとしては、同じく代表的な出力管のEL34を用いたTRV-35SEがあり、音質の好みで選択できるようになっています。一般にKT88を用いたTRV-88SEはパワフルな音質でJAZZ・ROCK向きと言われますが、私もTRV-35SEとの比較であればそのように思います。自宅で8ヶ月鳴らしてみた感想(スピーカーはJBL・A822)では、ギターとピアノが非常に綺麗に鳴るという印象です。もちろん音質の良いCDであればボーカルはとてもリアルな表情があるように思います。音質の好みはあくまでも個人的なものだし、定性的なものに過ぎないのですが、考えてみるとギターアンプには今でも真空管が根強く愛されているのでギターと真空管アンプの相性が良いのも当然のように思います。
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いわゆるフィラメントに灯が点っている感じは真空管カバーを外してじっくり見れば感じられますが、普段それを見入ることはありません。熱の暖かな感じと音のリアル感ある表情。真空管アンプの魅力は、そんなところで十分感じられると思います。
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私はそんなに思いの深いマニアではありませんが、オーディオは中学時代からのファンなので、まぁ好きな方だと思います。中学や高校時代は、高価なオーディオ機器はもちろん買えませんから自分で工夫するしかありませんでした。高校時代愛用していたアンプも自作で、、、自作と言ってもパワーアンプIC(ビクターのスーパーA回路がセットされた珍しいものでした。)を買って、添付の設計図例に書かれた規格のトランスやコンデンサー、ICをセットするヒートシンク、全体がレイアウトできそうなケース、その他スイッチ類などのパーツを別に揃えて、後は設計図例のとおりにハンダしながら配線するだけ、というものでしたが、配線すればちゃんと音が出たし、電源系はこだわって好きなタンゴのトランスや高品質なコンデンサーにしたり、電源用に付けた簡単なLEDも点灯してくれたので、それなりに楽しめました。その時にひとつだけアレンジしたのがボリュームを付けたことだったのですが、これは定格が合わなかったらしく動作しなかったので結局レイアウトしただけで配線を外して元通りのパワーアンプとして使い、テープデッキのラインを通してプリアンプ変わりに使うという変則的なシステムにしていました。(パワーアンプICは今でも普通に入手できるのでご興味のある方はご参考になさって下さい。)
何でこんな昔話をしたかというと、このTRV-88SEは、インプットセレクターとボリュームを付けただけのパワーアンプといった体裁で、自分が昔使っていたものと似ているなあと変に感心したからです。この会社はキット製品も出しているし、良い意味でアマチュアリズムを持ったところがあるなぁと思います。
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トライオードの真空管は基本的に全て中国製で、一部の高級グレードを除けば、湖南省の曙光電子というメーカーに製造委託をしているOEM品です。曙光電子は韓国LG傘下の会社だそうですが、トライオード用の真空管は日本向けのOEMといってもカタログによると月産2000本以上も使用しているとのことなので、それほど数が出るなら曙光電子にとっても十分ビジネスになるでしょう。補修用のKT88もトライオードから1本8,000円で供給されるので安心感があります。トライオードの製品は中国で製造されていることや、真空管もこのように独自に確保していることもあって製品価格が十分リーズナブルですが、こうした製造方法は、単にグローバルなビジネスというだけではなく、グローバル化の利点を活かしながら消費者ニーズに合ったものを実現するという現代的な方法でもあるとも思います。
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 トライオードは1994年創業の若いオーディオ機器専業メーカーですが、すでに創業以来20年を経過したということでもあります。企業の寿命は30年と以前から言われますし、これからの10年をトライオードがどう展開していくかは分かりません。しかし、トライオードのようなビジネスが厳しい20年を超えてきたということは評価に値すると思います。
 私が中学・高校時代を過ごした70年代から80年代は、オーディオが全盛で多くのメーカーが製品を供給していましたが、それから20年経ってオーディオブームがすっかり消失した2000年にかけて多くのオーディオメーカーが消滅ないし撤退しました。サンスイやAKAI、ナカミチなど素晴らしい製品を出していたメーカーでも事業を継続できなかったこの時代の中、どこの有識者が1994年にオーディオメーカーを創業して成功できると明言できたでしょうか。トライオードの20年の歩みは、ビジネスの可能性を開くシーズは、こんな環境の中でも見つけることができるという一つの証拠でもあるように思います。トライオードの製品は、グローバル経済のメリットを活かしてはいますが、それだけでは語れません。1社で中国に渡って真空管などという過去のデバイスを現代的なサウンドに活かせるクオリティに仕上げるように発注し、それを使って日本のオーディオマニアが聴いても、「まぁいいんじゃない」というレベルまで持ってくることはとても大変なことだったでしょう。それだけではなく、製品の企画の仕方がシンプルで、アマチュアリズムを持ったものになっている。私のような昔工作をしていたファンが、「あぁやったやった」という共感を持つものになっている。売れる商品というのはこういうものか、と思わされます。オーディオ製品の可能性は、まだまだあったのです。

Triode TRV-88SE/SIGMA DP2 Merrill
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 弘兼憲史さんが、コミックの「社長・島耕作」シリーズで2008年に社長に就任した「島耕作」に言わせたスローガンは、「シンクグローバル」でした。グローバル社会の中で世界が急速に小さくなり、世界の多くの国でディファクトスタンダードになることが殊更に重視され、携帯電話が「ガラケー」と言われ出したり揶揄されるようになりました。私は、NECのモバイルギアの記事でも少し触れたのですが、その言葉に違和感を持っていました。
 私がオーディオファンになった70年代、日本のオーディオメーカーが作る製品の多くは欧米のメーカーの香りがするものが多かったと思います。マランツやマッキントッシュのようなアンプ、JBLやALTECのようなスピーカー、スチューダーやアンペックスのようなテープデッキ、、、例はいくらでもあるでしょう。当時の輸入品は1ドル360円の時代で非常に高価でしたから、JBL風、ALTEC風でも良かったし、JBLやALTECは高価だったので国産品の「~風」を買うしかなかったのです。(私はスピーカーの設計に熱中していたので、FOSTEXやCORALのスピーカーユニットが大好きでした。)
 国産の電気メーカーというのはその需要の多くが国内消費で賄われていました。昔のオーディオファンはそういうことを知っていたから、急に欧米の製品を買えるようになったからと言って、「国産品は遅れている」なんていう議論をしなかったと思います。むしろ、物まねから学習してサンスイのアンプやTEACのテープデッキ、デンオンのターンテーブルなど非常に優れた製品が生み出された技術を高く評価したと思います。

〈私が愛用した歴代NECモバイル端末〉
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 社長・島耕作シリーズも終わって2016年の現在、製造業の多くはグローバル社会に対応して、製品にも多様な国のアイディアが活かされたものが出てくるようになってきました。トライオードのアンプもそうでしょうし、私が愛用するシグマのカメラも典型例のひとつだと思います。
 SIGMAカメラの特徴はRGBを縦配列で取り出す3層構造のイメージセンサーですが、これを考え出したのはカリフォルニア工科大学のカーバ・ミード教授が率いるチームの研究で、それをベンチャー企業の「Foveon社」にして、高性能なカメラ用のイメージセンサー開発プロジェクトとして売る、こういった方法がシリコンバレーのビジネスですが、まだ海のものとも山のものともつかぬアイディア段階の構想で企業の命運を賭けた投資をすると決めたシグマの先代社長の決断もまた、なかなか出来る事ではないと思っています。今の社長もDPシリーズの成功やFoveon社の子会社化を通じて、Foveon=SIGMAというイメージを確立したことは素晴らしいと思っています。そしてその製品群は、すべて福島県会津工場製で、MADE IN AIZU というブランド価値を創造しようとしています。

〈SIGMA DP 0 Quattoro〉 DP1 Merrill
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 シグマの山木社長の講演によると、この5年間で交換レンズ市場は3割も縮小したそうです。シグマがもし、かつてのように純正品よりもちょっと安い廉価なレンズメーカーという地位のままだったら、この市場の縮小は致命的なものになっていたと思います。というより今でも致命的なものなのだそうです。それでもシグマが歩み出していけるとすれば、こうした独創的で、高画質というイメージをFoveonを通じて獲得できたからでしょう。そのイメージを実現する製品を安定的に供給し続けることには多くの課題とあるとしても。
  (SIGMA DP1Quattoro/DP1 Merrill)
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 私は、Think Global の先にあるものは、「多様な価値観に対する評価」=多様性だと思っています。
 多様性とともに歩む=With Diversity なこと。これからを解釈していくのは、こういったしなやかな価値観ではないかと思っています。
 新聞などのメディアは、企業が買収されたり業績が不振になったりすると、日本対世界という構図でしかこれを論評することができない面が多く見られます。遅れているとか、単純な対立構造を煽ることは、レベルの低い議論にしかならないのではないかと思っています。
 よく、木を見て森を見ないということをいいますが、単純なメディアの議論を見ていると、遅れているとか、世界のディファクトスタンダードといった森ばかり見ていて、優れた技術が伸びていくシーズとなる木を見ていない。つまりエンドユーザーである消費者を見ていない議論だと思う事が良くあります。
 山木社長は、交換レンズ市場の縮小は、企業が、消費者が求める製品を提供できていないからだと分析しているとお話されていました。どんなに高性能なカメラでも、どんなに高性能なレンズでも、重ければ嫌だと思うカメラユーザーは私をはじめ多くいます。
 一眼レフのSD1を一気にディスコンにして、ミラーレスのSD-Quattroにする。こういうしなやかで、過去にとらわれすぎずに多様な価値観に素早く対応できることが、Global社会の先にあるものだと私は思います。
 Think Global の先にあるもの、私はそんなテーマでこれからも考えていきたいそんな風に思っています。

2016.3.5 bjiman
SIGMA DP1 Merrill
SIGMA DP2 Merrill
SIGMA DP3 Merrill

by bjiman | 2016-03-06 05:00 | PCオーディオへの道 | Comments(0)

TRIODE(トライオード) TRV-88SE 導入 ~真空管アンプを中心に「old fashioned &contemporary」なオーディオシステムの構築~

15年ぶりにオーディオシステムの核であるアンプとCDプレーヤーを更新しました。

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TRIODE TRV-88SEは、自社発注のKT88をプッシュプルで使うAB級アンプ。
ビーム管の出力管として代表格のKT88は、何と言っても一聴して分かる豪快なサウンドが特徴。中低音の鳴りが大きくて分かりやすく真空管アンプの魅力を伝えてくれます。

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真空管アンプにしたのは、ある時、リサイクルショップで、あまりに良いボーカルの音が鳴っているのが耳に入り、「どんなシステム?」と思い良く見てみたら二度ビックリ。スピーカーが私が使っている JBL Veccio A822 の兄弟機である A622だったから。A622は、私のA822と高音ユニットは共通で、低音ユニットが一回り小さい弟分なのに、実に朗々とした鳴りっぷり。ボーカルが生音のような瑞々しさ。CDがDENONのDCD1650で、これまた私の使用機と同じだったので、うーん、これは違いはアンプだ、というのが一聴して分かりました。私のA822はもう15年も使っているのでボチボチ別のスピーカーを、、、とも思っていたのですが、これでは変えられません。

(私のスピーカー、JBL Veccio A822 20cm2way)
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そのアンプは、LUXMAN SQ-38FD。ラックスマンの真空管プリメインアンプを代表するヒットモデルです。しかし、数十年前の中古機を10万円以上も出して買うのはリスクが高すぎるということで、同じような音が出る代替機を探し始めました。当然ラックスマンの現行モデルから検討するのが筋ですが、現行モデルのLX32uは価格が高い上に、出力管がEL34でSQ38とは異なります。専門店で相談してみても、英国系スピーカーと組み合わせて上品な音を狙った方が良いようで、私の嗜好とちょっと違いそうということでこれは避け、TRIODE(トライオード)を選ぶことにしました。TRIODEは、その名前「TRIODE(トライオード)=3極管」からも分かるとおり、真空管アンプの魅力を廉価で提供しようということに取り組んでいる最近の会社です。真空管も自社発注のもので揃えており、メインテナンスの点でも心配なさそうです。TRIODEの製品はどれも比較的廉価ですが、特に入門用というと、EL34使用のTRV-35SEとKT88使用のTRV-88SEに絞られます。もともとTRV35の方が先にあり、その回路を基本に出力管をKT88に変えたものがTRV-88SEということなので、出力管の音の違いで好みが分かれ、私の場合は両モデルを一聴してすぐに音が大きく、ボーカルの生々しいTRV-88SEに決まりました。
TRV-88SEは、プリメインアンプとはいっても、実際にはインプットセレクターとボリュームがついただけのパワーアンプといった構成なので、操作は簡単。配線もインプット3系統と、録音用のREC-OUTだけなのでシンプルです。
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今回は、CDプレーヤーも更新。CDレコーダーのTASCAM CD-RW900MkⅡにしました。
こちらは、CDレコーダーの機種自体がほとんど比較選択不可能な状態なので、必要な機能と価格を考えてすぐに決まりました。私は、以前まではMDデッキのSONY MDS-JB930をもう16年くらい愛用してきましたがMD規格が市場から消えた後のレコーダーがどうなるのか見通せずにいました。一時期はハードディスクレコーダーになるのかとも思いましたが、「録音機」というものがあまり使われなくなった今、決定的なものはないようです。そこで、メディアの流通量から考えて、もっとも今後長く使えそうなCDレコーダーを選択することにしました。CDレコーダーはメディアや著作権の問題で一般的になることはありませんでしたが、私は、気軽に80分程度の録音をするなら、現状ではCDレコーダーが扱いやすいと感じます。メモリーレコーダなどもありますが、メモリーにファイルで残すという方法よりもCDメディアに記録する方が、家庭で楽しむ、クルマで楽しむという使い方を考えると好適なように思えます。
SONYのMDデッキが動く内に、潤沢にあるMD資源のCD化をしておきたいとも思っています。
TASCAMのCDレコーダーは業務用として長い歴史があり、本機も業務用モデルとしてスタジオや結婚式場などで使われているのでしょうから、信頼性の心配はないでしょう。業務用なのでラックマウント付きで、パネルもブラック一色。操作ボタンなどもどちらかといえば愛想のないいかにも業務用という感じですが、私はもともと高校時代は放送部なので、こういう業務用的な機械は大好きです。MDとはオプティカルでダイレクトにつないでありますが、TRIODEからのREC-OUTも使用できるよう配線してあります。どちらがいいかは使ってみて決めます。
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新しい管球アンプにつなぐソースは3種類。上記のCD-Rと、パソコンからのDAコンバータ(ONKYO WAVIO SE-33UGXV)経由のPCオーディオ。ユーチューブや、インターネットラジオなどはこちらから。
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後はウォークマンからのライン出力。これは近々、ハイレゾタイプに挑戦してみるつもり。
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最近は、オーディオの他にも、懐かしのBCLラジオで深夜ラジオなども楽しむことも加わりました。昔のラジオの音って、箱がしっかりしているから何とも中音が豊かで思った以上によい音を聴かせてくれます。
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そんな真空管アンプ、CDレコーダー、PCオーディオ、BCLラジオといった、old fashioned &contemporary なちょっと変わったオーディオライフが始まりました。

TRIODE TRV-88SE については、Think Globalの先にあるものというタイトルで続編を書きました。良かったらご覧いただければ嬉しいです。

by bjiman | 2015-07-28 02:01 | PCオーディオへの道 | Comments(0)

COUGAR No6 National Panasonic RF-855

クラウン特集は今回だけお休み。実は、BCLラジオ・クーガNo6 を買いました。

〈COUGAR No6(National Panasonic RF-855)〉 (SIGMA DP2 Merrill,30mmF2.8,F6.3,1.3秒,ISO100)
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私が小学生時代、BCLブームというのがありました。「ラジオ・オーストラリア」や、「RAEアルゼンチン国営放送」などの短波海外放送局の受信にチャレンジして、受信できたら受信報告書を送り、ベリカードという受信確認のカードをもらうという趣味で、私もずいぶん凝っていました。
当時、ラジオの人気機種といえば、ナショナル・クーガ2200やソニー・スカイセンサー5900などが定番でしたが、私が凝り始めた頃は、まだクーガは1500、スカイセンサーは5800の頃でした。当時、小学生にはこれらのラジオは高嶺の花で、私も毎日のように地元の電気屋さんに行ってラジオを眺めていました。
そんなとき、いつも気になってみていたのは、高価なクーガ1500やスカイセンサー5800ではなく、並んでいたラジオの中でいちばんお手頃価格だったTRY-X1500やCOUGAR No6のような廉価モデルでした。これらのモデルは、上級機種のようなマルチバンドではなく、短波(SW)帯も3.8MHz~12MHzしかなく、外部アンテナ端子もついていないようなものでしたが、ちょっと背を伸ばせば手が届くような気がしてこういうラジオが欲しい!と思って見つめていたものです。特にナショナルのクーガは、AM放送用のジャイロアンテナが格好いいと思って憧れていました。
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結局、当時はねだってねだって後になってから、東芝のTRY-X2000を買ってもらい、中学生時代まで愛用しました。
でも、大人になってもかつての熱い時代が忘れられず、もう一度短波が聴きたいと思って、SONYの現代的なSWラジオを購入したりしたこともありました。現代の住宅密集地域では、高性能ラジオの高感度を持ってしても十分な受信ができず、結局、とってもいい音がする、ステレオ出力もMPX-OUTから取れるということで、我が家では高性能なFMチューナーとして活躍しています。
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それでもやっぱり、あの頃、胸を熱くしたモデルが欲しい、あの頃のカチッとしたツマミのついたモデルが欲しいという思いは絶ち難く、秋葉原の専門ショップなどを2、3年に一度は見ていました。
もう今更、クーガ2200などの高性能モデルはいらないんです。デザインの好みでいえばTRY-X1600やクーガ1300なども好きなのですがこれらは稀少でめったに出ませんし高価です。それならあの頃、これなら買ってもらえるかもと思った思い出の廉価モデルを手元に置いておきたいとの思いがありました。
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そんなことでとうとう買ってしまったクーガNo6。音が抜群に良いのが驚きでした。
ライトもかわいらしく点灯します。
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今、ラジオ深夜便を聞きながら、この記事を書いています。
このクーガNo6、リンクをいただいている「カメラ夢遊」さんのひそみに習えば、「想い出カメラ」ならぬ「想い出ラジオ」です。(夢遊さん勝手にごめんなさい。)
昭和49年発売とのこと。もう40年以上も前に作られたラジオなのに、平成27年の今夜も、アストラッド・ジルベルトさんのFly Me To The Moonをあの頃と同じように優しい歌声で聴かせてくれます。

fly me to the moon

by bjiman | 2015-07-22 01:53 | PCオーディオへの道 | Comments(4)

WALKMAN S765 ~PCオーディオへの道~

脱MD化計画としてはじめたPCオーディオへの取り組み。最初に、PC音源のアナログ化でONKYOのAD/DAコンバーターを導入し、次にWALKMANを導入して脱MD化を図りました。
今回は、WALKMANの追加導入。現行メモリーウォークマンの主力機種 Sシリーズの16GBモデル・WALKMAN S765を導入しました。 (SIGMA DP2x、以下すべて同じです。)
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最初に導入したWALKMAN ・A866が右の黒いタイプで、これはポップス用。今回導入した S765は金色で、これはクラシック用にと思い買ったものです。それぞれ純正の黒のケースを装着しています。
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A866には、愛聴のポップスたちを入れており、現在1955曲(アルバム200枚くらいかな)が入っています。容量は29GBのうち、現在15.3GBが空いているので14GB弱入れたことになります。ちょうど半分ぐらいです。
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CDはまだまだいっぱいあるし、もっと気軽に入れたい。加えて、愛聴のクラシック盤もまだたくさん入れたいという思いがあってWALKMANを追加することにしました。
という訳でクラシック専用に導入したのがS765
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私はヨハン・シュトラウスファミリーのワルツ・ポルカが好きなのでシュトラウスの全集やオペレッタ、ニューイヤーなどを中心によく聴くものを最初に入れました。
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あとはツマの好きなモーツァルトを何枚かと、ベートーベンの交響曲を何枚か、ウィーンフィルの名曲集、ヒーリングのものなどを中心にアルバム60枚弱を入れました。
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前回までのA866では、PCオーディオに取り組むのが初めてだったのでビットレートや圧縮方法を含めてATRAC、MP3色々試しましたが、音質と容量のバランスで最終的にMP3/256KBが多くなりました。今回はクラシックということで音質も考慮してCDのリッピングはちょっとあげてMP3/320KBで統一してみました。これまで740曲を入れてみたましたが、容量14.4GBのうち、空き容量が5.9GBという事なので8GB程度を使ったということになります。WAKLMANには8GBモデルもありますが、あと少し容量に余裕が残ったといういことで16GBはちょうど良い選択でした。
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ヘッドフォンはあまり使わないのですが、今回ちょっと試してみました。電車の車内でも雑音がよく抑えられ、小さな音でもよく細かい音を拾ってくれて十分楽しめました。
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容量違いの色違い。ツマのピンクのSと一緒に。
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WALKMANをライン入力で聴く場合、WALKMAN本体のDAコンバーターを使うことになるし、音質という面ではやはりPCドライブでONKYOのDAコンバーターを使った方が断然音は良いので、旧ノートのVISTA機・VAIO NW50がすっかり「オーディオ機器」として活躍するようになりました。プレーヤーはWAKMAN転送用のアプリ・Xアプリを使っています。特段高機能ではありませんが特段問題もなく、普通に使えます。
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やはり音質の決め手のひとつはDAコンバーター。高性能DA/ADコンバーター搭載のデジタルプロッセッサー・ONKYO WAVIO SE-U33GXVと音楽専用にしたハードディスクドライブ。
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これらにより我が家のオーディオ事情は一気に変わり、PC化されることになりました。従来あったCDのほとんどはちっちゃなHDDやWALKMANに入っちゃうし、再生のときはシャッフルやプレイモードを活用して朝のオススメとか今はソファラウンジモードで聴いていますが、データ転送したいろんなCDの曲をくまなくセレクトして紹介してくれるので、聴いている方もとても楽しいです。「あれ、この曲持っていたんだ!」と気づかされる事も多くて、既存音楽資源の再発見・効率的活用につながります。なによりCDケースからいちいち出さなくてもシャッフルでいろんなシーンで登場するので楽しくて仕方がない。加えてケースから出さなくても良いのでCDの棚も片付けなくても良い。まさにPCオーディオによる革命が起きたような、おおげさですがそんな気がしています。
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クラシックといえば私はシュトラウスファミリーが好きですが、シュトラウスファミリーの好きなところは純粋にウィーンっ子に向けた楽しいワルツ・ポルカで大衆音楽なところ。シュトラウスの時代のウィーンはダンス熱が最高潮だったそうでファミリーでやっていたのも、自身の楽団が演奏しにいくのと作曲するのでは多忙に過ぎるというところからだったそうですし、なにしろウィーンの人口が20万人の時に一晩で5万人が踊ったという記録があるそうです。シュトラウスの曲の中には、大学生の舞踏会のために書かれたもの(加速度円舞曲)もあるほどですから、いかにウィーンっ子たちがダンスに夢中だったかが想像できます。
反面、シュトラウスが好きになり、その歴史を知れば知るほど、これはヨーロッパの、ウィーンの文化なのであって、、、という点を非常に強く意識し、私自身の関心が日本文化に向かうきっかけになりました。
「オーストリア第2の国歌」と言われる「美しく青きドナウ」は、プロイセンとの戦争に負けて意気消沈していたウィーンっ子に向けてドナウ川の美しさを讃え、冬のドナウは灰色だが、春には美しい流れがよみがえるとして、未来に希望を与えようとする内容でした。そしてこれがウィーンっ子たちを勇気づけ、「第2の国歌」とも賞されて愛され続けていること。オペレッタ「こうもり」はとても楽しい大衆歌劇でシュトラウスの代表作のひとつですが、このオペレッタもオーストリアが不況で自殺などが多かった時代に、この明るくて、ユーモアに溢れた喜歌劇が大ヒットしたことで、停滞する空気を吹き飛ばすように広がったこと。ウィーン国立劇場はオペラは上演しても喜歌劇であるオペレッタは上演されないのに、シュトラウスの「こうもり」だけは例外として上演されるという伝統、、、いずれもウィーンの歴史と伝統に深くつながっており、どんなに親しんでも、これは外国の歴史のお話です。
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そのオペレッタ「こうもり」は、フランスの鬼才・オッフェンバックの天国と地獄に刺激を受けたものと言われていて、実際、シュトラウスはこのオペレッタがとても気に入っていたと言われています。いうまでもなく「天国と地獄」はギリシア神話のお話のひとつを取り上げたもので、本来は悲話のお話を結論を変えることで喜歌劇に仕立てているものですから、お話のもとになっているギリシア神話が前提になっていないとおかしさも半減してしまいます。ギリシアを旅行した事で偶然興味を持ったギリシア神話がこんなところでつながってとても不思議だと思いましたが、同時に、これはみんな欧州の歴史なのであって、知らないよりは知っていた方がいいだろうけれども、それよりも自分自身のことをもっと知る必要があるのではないか、、、そんな事を考えたのです。

、、、とはいえ、トシを重ねると賑やかなポップスやロックは疲れることも多いものです。美しく優美なシュトラウスのワルツが心を慰めてくれることも多く、この金色のウォークマン、大活躍しています。
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2012.9.17 SIGMA DP2x
by bjiman | 2012-09-17 02:29 | PCオーディオへの道 | Comments(2)

WALKMAN NW-A866 ~脱MD・PCオーディオへの取り組み・続編~

さて、今日はしゃしん三昧ではないのですが、近況報告ということで。PCオーディオへの取り組み・その2。今回は、メモリータイプ・ウォークマン SONY A866の導入についてです。

(1) 新しいウォークマン・SONY NW-A866が我が家にやってきました。 (SIGMA DP2x,24.2mmF2.8.以後同じです。)
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(2) 前回、ONKYOのDA/ADコンバーター、WAVIO SE-33UVGXを導入し、お陰で良い音質でインターネットラジオを聴いたり、VHSビデオなどのアナログ音源のデジタル化を進めたりでき、少しずつVHSテープの山が低くなってきました。ついでに散逸していたCDのリッピングもすすめ、音楽専用のハードディスク(バッファローの1TB)を備えてせっせと整理をしたらだいぶステレオ周りがきれいになり、良かった良かったと一段落。(写真は再掲)
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一方、今回のテーマは長年愛用したMDを巡る環境が厳しくなってきたので、脱MDを図ることでしたから、MDの代わりに気軽に録音したり、毎日のBGMを奏でてくれる機材も必要でした。ONKYOのお陰でPCをオーディオにライン接続できるようになったので、パソコンにハードディスクをつないでしばらくBGM用に使ってみましたが、日中ならともかく静かな夜に、たとえばアール・クルーのギターなどを聴いていると、定期的に唸るパソコンのファンの音が煩くて気になるので、やはり静かなメモリータイプのオーディオも必要だろうとウォークマンを導入することにしました。現在ウォークマンは、インターネット接続で使うアンドロイド端末タイプの'Z',をトップに、音質重視のAシリーズ、レギュラーのSシリーズ、簡易なタイプのEシリーズと4タイプあって、それぞれにメモリ-容量が選べるようになっています。私が今回導入したのは、音質重視のAタイプでメモリー32GBのA866というモデルです。音質重視といってもヘッドフォンアンプが良いというだけで、私が使う使い方では関係ないのですが、画面も大きくて使いやすそうであったのでこれにしました。
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(3) このウォークマンをライン接続で聴くには2つ方法があって、ひとつはクレードルを使うこと。クレードルにラインアウト(なぜかソニーではオーディオアウトと説明している。真意は不明。)があるので、ここからステレオアンプにつなげばOK。(もうひとつはテレビ用のケーブルを使う方法なのですが、これは試していないので割愛します。)
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後ろにUSBとAUDIO OUTがあります。USBは付属のACアダプターをコンセントに差して電源供給用にも、あるいはパソコンのUSBに接続してファイル転送用にもなります。
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(4) このウォークマンはソニー規格のATRACだけでなくMP3でも使えるので、今までパソコンでリッピングしてハードディスクにためておいたCD音源を一気に転送して使えるので便利。ジャケット写真やタイトル、曲名などもデータとしてついてくるので非常に便利です。すごいなぁと思います。
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(5) WALKMANとのつきあいは長く、カセット時代からです。私は録音が好きなので、レコーディングタイプのものを多く愛用してきました。カセット時代は、WALKMAN PROFESSIONALと呼ばれたシリーズの末弟、WM-D3を使っていました。 
(It's a Sony の表記も懐かしい、SONY WM-D3。WALKMAN PROFESSIONALシリーズには、他に本格的な野外録音を意識したWM-D6がありました。)
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(CASSETTE-CORDER表記はソニーならでは。)
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WM-D3はWM-2タイプのメタルボディをベースに、ライン入出力を備え、ドルビーBも使えて本格的なマニュアル録音ができる仕様としたレコーダーでした。コアレスモーターやアモルファスヘッドなど当時のカセットデンスケTC-D5にも通じる仕様が盛り込まれた魅力的なモデルだったと記憶しています。
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今でも小型軽量のPCMレコーダーが主に楽器録音をする方をターゲットに出ていますが、これもそんな用途に使えたものです。
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(6) カセットウオークマンは80年代~90年代の愛用品でしたが、カセットの後はMDの時代。90年代~2000年代まではMD-WALKMANを使っていました。 
(SONY MZ-R50)
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本格的なデジタル・レコーディングがこんなコンパクトなボディで出来るなんて、当時は夢のようだと思ったものです。MDは編集がしやすい点が魅力でした。ディバイドでトラックを分け、不要な部分はイレースで消して、曲順はムーブで簡単に入れ替えられるなど、カセットを大幅に上回る使いやすさだったと思います。
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MDはソニーが発案した規格ですが、この時代、ソニーは本当に力があったと思います。デザインも良く、今の不調な時代が信じられないほど。
(ツマ愛用だったMD WALKMAN。MD-LPの時代のもの。ピンクのメタルボディがかわいらしく、カッコ良い。WALKMANロゴが今のものと同じになっていて、私の旧いタイプと違う。)
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(7) 新時代への対応は、まずツマからでした。MD音源の整理や語学学習もするからとメモリーウォークマンを導入。これが一体型になるスピーカーの音もよくデザインもしゃれていると気に入りました。
(MDウォークマンとおそろいのピンク色がかわいいメモリーウオークマンSタイプ)
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(8) そんな訳で、2012年、私もMDからメモリーへのスイッチをしました。振り返ってみると、ちょうど10年~12年間隔でウォークマンを入れ替えている感じです。10年一昔といいますが、ほんと、そんな感じですね。今のこういうマシンの便利なところは、いろいろな選曲をしてくれること、夜のおすすめとかエモーショナルとかいろんな選曲をしてくれるのでとても楽です。今度は何が選ばれるのかと本体に曲を入れていくのが楽しい。
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音質は、いろいろ試してみましたが圧縮しているのでCDよりは明らかに高域が落ちる、一枚フィルターが入ったようなクリア感が失われる感じがありますが、かといってロスレスは容量がもったいないし、ビットレートを上げてもあまり代わりがないので、MP3の256kbでやっています。
(9) いろいろ入れるとクルマにも持って行きたくなりますよね。LogitecのFMトランスミッターをそろえました。コンパクトでお手頃。WALKMAN PORTを備えているので接続はばっちりです。
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クルマに装着した感じはこんな風です。WALKMANPORTからの出力は音量が小さいので、電波はクリアに届くものの、音量はかなり上げてあげないといけない感じになります。地域のコミュニティFM放送を聴いていて、だんだんエリアから離れていく感じのザァザァ感があります。
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(10) 現在のソニーは苦境にあえいでいるようです。グローバルで強力なライバルがいて、昔のよき時代のような競争力はなかなか期待できないと思いますが、一方、単体のマシンとして見ればコンパクトで音質もよく、特に不満がありません。よく出来ていると思います。
(こういうシャッフルなメニューが使いやすいですね。)
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(11) この全曲シャッフル、私の10年以上前のMDデッキでも出来たのですが、実は私はツマに教えてもらうまで、このシャッフルという機能を使ったことがありませんでした。
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使い慣れると、シャッフルはこれまであまり意識していなかった1曲1曲が新鮮な気分で聴けたりして、とても気に入ったのですが、一方、昔ながらの好みで、この曲の次はこの曲、、、と思っていても違う曲が出てきたり、お気に入りのアルバムの曲順が変わってしまうことはやや唐突に思うこともあります。
しかし、彼我の強力なグローバルなライバルは低廉で信じられないほど小さいi-podシャッフルなどというシャッフル専用みたいな機種も出しています。これには本当に驚きました。
昔体質の私からすると、曲順を選べない(全体を通して聴くことは出来る)マシンというのはそもそも発想できないと思うのですが、、、
でもインターネットラジオを聴くようになって、憧れ続けたアメリカのカントリー専門とか80年代ビッグヒットなんていうジャンルの放送を聴いていると、昼でも夜でもあまり変わらない選曲で、あれ、これ夜も聴いたな、昼も聴いたななんて思うことがあります。思うに彼らはベストヒットな曲をシャッフルして流しているだけではないのか、、、と思うのです。日本では昔から、◎◎専門といった専門のFM局が定着しませんでしたが、彼の地ではずっと昔からこうだったはずで、こういういつでもどこでもシャッフルで、みたいな発想をする相手との競争は本当に大変だなぁと思うと同時に、なかなかそういう発想は日本人には難しいような気もしました。そもそも文化が違うような気もします。
彼我の使い勝手の差は大きいものの、WALKMANにも、PCなしで録音が出来たり充電できたりとMDにつないでそのまま録音というような昔ながらの使い方ができるように配慮がされている特徴があります。こういうのもラジカセに親しんだ日本人らしい発想ではあると思うのです。
グローバルな時代に生きていくのも大変ではありますが、日本的な考え方にも、がんばってもらいたいと思う、そんな今日この頃です。

2012.8.22 自宅にて
SIGMA DP2x
by bjiman | 2012-08-22 05:30 | PCオーディオへの道 | Comments(2)

PCオーディオに取り組む ~夏休みのお楽しみ~ 番外編

夏休み、ちょっと時間のある時には普段は手が回らないことに挑戦してみたくなります。
今回は、ここ数年の課題であったPC(パソコン)オーディオへ取り組んでみました。

(1) PCオーディオに取り組むにはまず、PC内のデジタル信号をアナログ音声に変換してくれるDAコンバーターが必要になります。DAコンバーターは、色々なオーディオメーカーから出ていますが下は数千円から上はウン十万円まで非常にピンキリです。当方は初心者なので、とりあえず最も廉価な価格帯のものから選ぶことにしました。非常に悩んで決めたのが、ONKYO SE-U33GXVという製品です。
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(2) この製品は、PCのUSB端子から、PC内のデジタル音源をアナログ音声に変換して出力してくれるDAコンバーターと、逆に従来のオーディオ機器から出力されるアナログ音声をパソコンで扱えるデジタル信号に変換してPCに入力させることができるA/Dコンバーターの双方を備えています。
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(3) 最近は、インターネットラジオで世界中の魅力的な放送を聴くことができる環境が整ってきました。私はハワイのご機嫌なFM放送局やアメリカン・カントリーの専門局などが大好き。ツマも好きなサルサ専門の放送局などを気に入ってくれています。PCからの放送を聴くのに従来はパソコンのヘッドフォンジャックからオーディオにつなげていましたが、昔からのオーディオ好きとしては、ヘッドフォンジャックからの入力というと子どもの頃、テレビからラジカセに録音していた頃(イヤフォンからマイク入力に入れるとき、音を減衰させる抵抗入りコードなんてのを使っていました。)を思い出してしまい、なんだかとても古くさい気がしてしまいます。PCのプアなヘッドフォンアンプ経由というのも無駄な気がします。やっぱりきちんとライン入力で取りたいと思っていましたし、イヤホンジャック用のミニプラグと比べUSB接続はしっかり接続できる点も魅力です。お陰できちんとしたオーディオクオリティで放送を聴くことができるようになりました。
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(4) もうひとつ、PCオーディオでやりたかった事はMDやビデオなど従来音源のPCファイル化です。私はここ10年以上はMDを中心に利用していて昔はMDウオークマンに始まり、MDラジカセ、カーステレオもMDチェンジャーを入れています。しかし、メモリーオーディオの登場でMDもすっかり先細りになり、最近、とうとう近所のダイエーでもMDの販売をしなくなりました。メディアを手軽に買えないとなると普段気軽に利用できなくなります。調べてみたらMDデッキの生産もなくなっていました。私のMDデッキはもう10年以上前のもので、かつ毎日使っているのでいつ壊れても不思議じゃない、、、という事でMD音源のデジタルファイル化もしないといけないと思っていました。ツマが最新のウォークマンを買ってMDダビングも出来るとやっているので、うーん、それも刺激になり、でもヘッドフォンオーディオを使わない私が従来のオーディオでやるには、と色々考えました。
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(5) 昔のVHSビデオの整理などは普通はもう終わっているんだと思いますが、整理下手の私はまだまだたくさん残っていて整理が課題になっています。そこで昨年、VHSをDVDにダビングできるデッキを探して(もうメジャーなメーカーの製品はなくなっていました(笑))、DXアンテナのこの製品を買い、ちょっとずつDVD化を始めましたが、最近はあまりDVDも見ないので作業は滞りがち。MDに音声だけダビングしたものの方が良く聴いているので、保存用にDVDを作成しながら、音声をPCメディアで保存できればその方がよく利用する筈、、、と思いました。
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DX-BROADTECH DXR-150V。アンテナメーカーのDXアンテナが販売していますが、中身は昔のAVファンには懐かしい船井電機製でした。最近新聞の通販広告で新型が出ていましたのでまだまだ需要があるのでしょう。
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(6) これらのライン出力音源を今回買ったSE-U33GXVでデジタルファイルにするには、本体のPLAY/RECスイッチをREC側にします。
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(7) するとUSB経由でPCに入力されるので、PCをハードディスクレコーダー代わりにして録音ができるということになって便利です。今年、写真現像用に7のPCを買ったので、以前使っていたビスタPCは余裕ができ、ツマのWebサーフィン用にも有効活用していましたが、今回このハードディスクレコーダー代わりにも使ってみました。ソフトは付属のデジオンサウンド5LEというもので、このソフトは64ビット版のビスタでは動作しないということでしたが、私の64ビットビスタPCでは32ビット変換ソフトが効いているのかきちんと動作しました。
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(8) これでせっせと音源をデジタル化しておけば安心。出力はWAVEでもMP3でもできますが、昔のVHSは結構良い音質で録れているので、まずはWAVEで保存。CDと同じ44.1khz/16bitで処理しても2時間程度の音楽番組でも1G程度の容量で収まりました。MP3に落とせばもっと小さくなりますがビデオを全部処理してもたいした本数ではないのでとりあえずこれでやってみることに。
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(9) 私はたいしたマニアではないので、音質はこの環境で十分だと感じました。1万円そこそこのDA/ADコンバーターですがとっても便利です。ファイルを保存するハードディスクはバッファローの1TBを用意しました。CDのリッピングもついでにやってみることにしましたが、MP3/256KBでやってもCD1枚当たり115MB程度なので1TBあればかなり保存しておけると思いました。
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(10) 子どもの頃は海外放送に憧れ、BCLラジオにかじりついて放送を聴いたりしていたので、我が家では今でもBCLラジオがあります。といっても本格的なアンテナを持っている訳ではないので、今ではツマがキッチンラジオとして活用してくれています。ロングセラーの製品らしく、音質が望外に良かったので愛用歴も長くなりました。
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このラジオ、FMはライン出力をステレオで取ることができ、音質も良いので、オーディオにもつないでTUNERとして活用していますが、昔も今も、日本のFM放送局というのはトークが多くて、結局、昔から憧れていた海外の音楽専門放送局のようなスタイルはあまり好まれないのかもしれません。でもインターネットラジオのお陰で昔からの夢がかない、好きなジャンルの放送が聴かれるようになりました。隔世の感があります。。。

そんな訳で、ちょっとカメラから離れてオーディオ三昧の夏休みの週末でした。

2012.8.11 自宅にて
SIGMA DP2x
RICOH GRD2
by bjiman | 2012-08-12 01:51 | PCオーディオへの道 | Comments(2)