足があるのに歩かない俺には羽も生えやしない~吉田拓郎、イメージの詩~

最近、階段の脇にエレベーターやエスカレーターがあるとつい利用してしまう事が増えた。何となく階段が億劫だと思うのかなと思うと、やや自分にがっかりする。
ツマが一緒にいる時だと、ツマから、「自分の足があるんだから、歩けるうちは歩きな」と言われる。そのとおりだと思う。
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そんな時、ふっと、吉田拓郎の「イメージの詩」の歌詞が思い浮かんで、つい口ずさんでみる。
「足があるのに歩かない俺には、羽も生えやしない」
あぁそうだなぁと。




この曲を初めて聴いたのは小学生の頃だから、もちろん意味など分からず、ただ暗記してしまっただけだが、改めて見てみると、味わい深いものがある。

この曲の原曲は42番まであるそうだが、もちろん一つ一つは繋がっていなくてバラバラにある。でも、一つ一つにふっとシーンが浮かぶ。

この詩について、高田渡さんは、「聞いていて恥ずかしくなる、イメージの詩じゃなくて、イメージ貧困の歌」等々指摘していたこともあった。氏の言う雰囲気が分からないでもないが、1人の当時大学生だった若者の青春の葛藤みたいなものが素直に綴られた歌詞はなかなかに新鮮だと思う。

「たたかい続ける人の心を、誰もが分かっているなら、たたかい続ける人の心は、あんなには燃えないだろう」

という一節を見ても、若者なりに、当時の時代の変遷していくシーンを、案外客観的に見ていたんだなと思ったりする。

「きっと言うだろう来てみて良かった、君がいるから」

というところにある若者らしい未来を見た前向き感が好きだ。


by bjiman | 2017-11-25 02:28 | 青春の詩
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