(補足追記)Sansui monitor2130 ~DreamComeTrue!私のオーディオ史~

我が家に、Sansui Monitor2130 がやってきました! (SIGMA DP2 Merrill)
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Sansui monitor2130は、当時、JBLの輸入代理店だった山水が、JBL社のPro用30cmフルレンジユニットのJBL 2130 を山水独自設計のエンクロージャーに納めたスピーカーシステムです。私が入手したモデルは、Tweeterに、JBLのスーパーツイーター・077 とネットワークにJBL Pro3105 を組み合わせてありました。これは、当時の山水のグレードアップの推薦例に準じたものです。
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メインとなる30cmフルレンジの2130こそ、私の理想のJBLです。このモデルの元々は、私の青春時代を魅了した、ジェームス・B・ランシングさんが、1946年にJBL社を創業して最初期のラインナップのうち、1948年に発売された当時のJBLを代表する38cmフルレンジD130 の兄弟モデルである30cmフルレンジのD131 であり、そのプロフェッショナルモデルという位置づけです。2130は、JBLのプロフェッショナルモデルとして、コンサート等のPA目的で開発されたものなので、大音量に耐えるよう、耐入力をD131の60Wから100Wに引き上げられている以外は、基本的には同一のモデルで、30cmフルレンジとしてこれ一発で、50Hzから8KHzまで、可聴帯域のほとんどをカバーしています。38cmフルレンジのD130と同一の強力な磁気回路を有し、能率は101dBと今日の低能率スピーカーとは一線を画す設計です。
D131には、JBL社を創業した当時のジェームス・B・ランシングさんの設計思想が強く反映されています。前職のALTEC時代、ALTEC A5に代表される劇場用の大型シアターシステムやあまりにも有名な同軸2WAYのスタジオモニター・604等の開発を行ってALTECの名前を世に知らしめましたが、ランシングさん自身は、「家庭用の高級スピーカーを作りたい」とぃう思いがあり、ALTECは5年で去ってしまいます。家庭用となると、業務用のような大型ユニットを何本も組み合わせたシステムは価格が高くなってしまいますし、最初に、1本で用が足りるフルレンジユニットを開発するというのはとてもよく分かる考えです。そして、特許などの複雑な関係があるようですが、コーン紙のカーブを浅く設計し、ALTECよりも一回り大型のボイスコイルとすることで高音域を伸ばした軽いサウンドを実現できると分かり、そこにアルミのセンタードームを直づけして、30cmや38cmという大口径でありながらフルレンジとしてこれ一本でそこそこ聴けるユニットを作ってしまった訳です。また、ALTECやWEとの特許紛争を避けるためとサウンドのために極性が逆相になっている点も特徴です。つまりプラスマイナスが逆。普通のスピーカーに電気信号が入ってスピーカーのコーン紙が前に出る部分で逆に動く。この逆相設定によって、正相の場合には音場の広がりを感じる場面で、音場感よりも明るく明瞭な前に出る初期のJBLサウンドの特徴が作られました。
現在のJBLは正相になっていますので、逆相で作られた時代のJBLサウンドを味わえるというのも、マニアの密やかな楽しみと言えます。
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初期のJBLのユニットのラインナップは、このD130、D131を中心に、高音用ドライバーとして、名器と言われる175DLH を使った本格的なホーンシステムか、砲弾型ホーンツイーターの草分けモデルである075 を組み合わせた2wayがベーシックでした。そして、このSansui monitor2130も、そんなベーシックな最初期のJBLサウンドを感じさせてくれる本当に私にとっては夢のようなモデルです。
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このモデルは、オプションとしてスーパーツイーター077で2wayにグレードアップされています。ネットワークの3105は、077のプロモデルバージョンである2405 と組み合わせるのが本来ですが、077でも特に問題はないでしょう。基本的に同一モデルですし、インピーダンスが2405は16Ωなので、8Ωの077の場合、音圧レベルが3dB高くなる筈ですからその分、ネットワークのアッテネーターで抑えればいいだけです。私はフェイズプラグがアクリル製で透明な077の方がプロ用でアルミ素材で出来ている2405よりも好きでした。どちらにしたって夢のようです。なにしろ2405といえば、あの有名なスタジオモニター・JBL4343にも使われているモデルですから!
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このモデルの魅力は、山水のほとんど手作りとも言えるエンクロージャーにもあります。素材を贅沢に使った、まるで自作キャビネットのような作りで、それでいて、フロントに組み合わされる天然檜材を用いているという手作りの七宝組子が素晴らしい!
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七宝組子は丸い円型の文様を少しずつ重ねて作られるもので、3500年前の古代エジプトでも使用されてきたという古い文様。 七宝とは仏教の言葉だそうで、円=縁がつながることに由来する吉祥文様だとか。古代から、幸せを願う文様として使われてきたものを家庭に置くというのもいいものだと思います。
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1974年に発売されたモデルとしては極めて状態の良いもので、とても嬉しいです。
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私は中学生の頃、自宅近くの電気店には、D131の兄弟機、D130を搭載したバックロードホーン(4530) に、075やLE175DLHを搭載したモデルが置いてあって、それをいつまでも飽きずに眺めていました。まさかあの大型バックロードホーンを家に入れるわけにはいかない(でも当時の山水のスピーカーラインナップにはこれと似た構成のSP-707J という家庭用モデルもありましたが、よほどスペースと予算に余裕のある人しか買えなかったと思います。)ので、このmonitor2130は、私にとっては手を出せる上限の「夢」とも言えます。とりあえず置いてみて鳴らした最初の印象は、非常にピアノがキレイに鳴るということです。バイオリンの高音もとてもキレイで鋭い。今までと異次元の聞こえ方がして今後の調整が楽しみです。
長く愛用したいと思っています。

2017.6.17 bjiman

2017.6.20補足追記
ネットワークのTweeterのレベル設定は、購入状態では写真にあるように「4」でセットされていましたが、聴感上高音がキツイ印象だったので、レベルをあれこれいじってみて、とりあえず「3」の位置でバランスしていると感じます。
現在の悩みは、フロアに薄いジュータンマット一枚挟んでいるだけで直置きしているので、フローリングの床に低音が響くこと。まずはインシュレーターを試してみようかと物色中です。

by bjiman | 2017-06-21 00:57 | PCオーディオへの道 | Comments(2)
Commented by renchiyan3 at 2017-06-19 07:02
おはようございます
1970年代から90年代前半までのオーディオ夢がありましたね
懐かしいです
Commented by bjiman at 2017-06-21 00:53
夢遊さんこんばんは。
そうですね、そのとおりだと思います。だから、2017年の今になっても、1970年代のものが欲しくなるのでしょうね。
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