HS250hと過ごして3年、燃費について考える。

レクサスHS250hと過ごして早くも3年間が経過しました。

レクサスディーラーで。車検後の受け渡し。 SIGMA sd Quattro+SIGMA C18-300mmF3.5-6.3
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3年間の月別燃費の推移を見てみるとこんな感じ。
青い棒が1年目。オレンジが2年目。グレーが3年目です。(数字は全てkm/㍑)
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◎1年目は、不慣れでした
 1年目は、慣れないハイブリッド車の運転に戸惑い、最初はなかなか燃費データが良い数字にならず、悩んだこともありました。
特に納車後の最初の4ヶ月、14.7→13.7→13.9→12.4という風に数字が横ばいないし下がっていると、正直言って不安という感じがありました。
1月になったら数字が好転し、ちょっと安心。標準のモードでは、信号が変わって最初穏やかにアクセルを踏むと驚くほどおいて行かれるような感じがあり、でもグッと踏み込む勇気もなくて、また一方で一端走り出すとパワーが余ってしまう印象がありました。ギクシャクしてうまく運転できてなかったように思うのです。
3月に入ってエコモードを使うようになってから数字がだんだん良くなってきて気分も回復し、エコモードの運転のしやすさも手伝って4月16.3、5月17.8というように数字が出てこれで安心しました。しかし夏場の7月は14.9、8月は15.7とあまり数字が出せていませんでした。
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◎2年目はデータが向上
 2年目は一気に良いデータが出るようになりました。
1年のうち半分以上の7ヶ月で17km/㍑以上が出ていて、走っている時は大方において目の前の燃費計が17km以上を示しているというのは気分のいいものでした。
特に10月の17.6km/㍑の時はいつも17km以上で走った経験がなかったので新鮮でした。ただし12月は忙しくて自宅周辺しか走れなかったので一気にデータが落ちました。
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◎3年目はデータが安定
 3年目。いちばん変わったことは、年間を通じてデータの変化が少なくなった、揃ってきたということです。17km/㍑を超えた月は2年目の7回から2回(5月と8月)に減ってしまいましたが、12月の落ち込みもなくなり、ホームランもないが凡打もないというような安定的な数字を年間を通じて出してくれました。
どうしてこうなったのか、説明できそうなのは最初の1年目だけで、2年目にはどうしてあんなに良かったのか、3年目はなぜ年間を通じた差が少なく出来たのかは分かりません。気象条件や道路条件の差、ドライブの質の差、、、いろんな要素があったと思います。
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◎3年間の平均燃費は16.3km/㍑
 ここまで3年間の総平均燃費は、16.3km/㍑。これは月平均の合計ではなくて、レクサスのデータセンターが蓄積している私の車の総走行距離を総燃料消費量で割った、文字通りの総平均燃費です。この16.3km/㍑という数字は、2013年1月のMC後の同型モデル約1万台の中の1,400番台のランキングでまずまずというところ。
(直近の5千kmあまりの平均燃費は、16.4km/㍑)
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みんカラのHS250hの燃費データで見ると、この原稿を書いている時点で燃費記録者数1,659人の総平均が、16.11km/㍑と、極めて近似した数値になっていて、自分の実感や、レクサスのデータ、いろんなユーザーの登録などから見ると、2013年MC後モデルのHS250hの実走行燃費というのは、大体16.1km/㍑とか16.3km/㍑とかいったあたりではないかと思います。
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◎本当の「燃費」とは
 三菱自動車の燃費偽装問題は、メーカー自身が計算上の数値を登録したり正しい測定方法で測定していなかったりといった点でショッキングなものでしたし、新聞紙上が大きく取り上げたのは、燃費データという数字そのものの性格よりも、大メーカーのコンプライアンスの問題という捉え方であったと思います。
ただ、多くの方がご存じのとおり、燃費には、本当の、真実の、「これだ!」という数値を決めることはもともと難しいことです。
、、、というのは、燃費データは、走行ごとに著しく異なるものであるからです。
例えば、私の今月の実走行データです。
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 今月はここまで8回走って、最高は、17.9km/㍑、最低は8.8km/㍑が2回。平均は16km/㍑ですが、16km/㍑で実際に走った日はありません。でも、データは慣らせば統計的な有意性は当然ながらどんどん上がる訳で、私が3年間走った総走行距離を総燃料消費量で割った16.3km/㍑という数値は、私の実走行データとしては、まず「こういうもの」と言えるものではないかと思います。
(直近476kmの燃費は、16.2km/㍑)
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従って、ある月のデータが12km/㍑台だったとか、ある月のデータが18km/㍑台だったとか、ましてや特定の日にこうだったなんて言うことを個別に論じる事は、大きな意味はないと言ってしまってもいいと思います。燃費データという数字の持つ意義や目的は、要するにそのクルマが生涯走行するのにどれだけの燃料を消費してしまうのか、という事をチェックする点にあるからです。
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◎メディアによって変質する「本当の燃費」
 新聞などの大メディアは、燃費問題をコンプライアンスの点から論じて大いにメーカーを非難している一方で、普段はメーカーに厳しい自動車ジャーナリズムはこの点少し控えめに見えるのはちょっと異例のことではないかと思います。一つには、彼らは燃費データというのは、私がここで論じてきたようなものだということを知っているのだろうということが一つと、もう一つは、燃費データとはこうして数年間の総平均を見てみないと分からないというものであるということが、彼らが記事を書く上では難しいことであるからでしょう。彼らは、時に多くのクルマを集めて、同時に、同じ条件で走って燃費データを比較したりしますが、ドライバーの腕も違うし、データは、どんなに走行条件を整えたところでその日限りのものに過ぎないからです。逆に、最近のみんカラのようなSNSの新しい情報ツールによるデータは、ユーザーが自由に記録するものなので一つ一つの信頼性が担保されているとは言えないものの、雑誌などがテストするデータよりもデータ量が豊富かつドライバーが一般ユーザーであることから、よほどユーザーから見た目安になるのではないかと思います。そういう時代の転換にジャーナリズムがついてこられないということもあろうかと思います。
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◎「燃費データ」の正確性を諦めてはいけない
 著名な自動車評論家がこう書いていました。本当の燃費などはない。本当の燃費を測定することは不可能だ、、と。
 私はこう言ってしまっては身も蓋もないと思います。科学者は、自分で理屈が分かっている人はそう思うのかもしれないけれど、こういう意見は社会性がない、将来のためになりません。燃費データは省エネ社会にとって大切なデータだし、自動車を購入するユーザーにとって大きな目安になるものの一つです。
 アメリカはカタログ燃費と実走行データが異なり過ぎると訴訟が起きるような社会ですから、アメリカ政府のEPAでは、補正係数を掛けて実走行データに近くなるようにしていることは有名です.
HS250hの場合、EPAのデータでは、35マイル/ガロンとなっています。35マイルは56.327km、1ガロンは、3.78541㍑のようですので、乱暴に換算すれば、56.327÷3.78541=14.88km/㍑ということで、このHSはMC前の初期型のデータ(JC08は19.8km/㍑で、MC後の20.6km/㍑の約96%程度)ですので、私のHSより若干データが悪いものと考えると、みんカラの平均16.11km/㍑に当てはめてみると、16.11×0.96=15.5km/㍑となって、EPAのデータ(14.88)と近い。実感に近いものになるんです。雑な考えだし、識者は相手にしないでしょう。でも、JC-08データを放置するより、本当のデータは分からないなんて嘯くよりよっぽどユーザーにとっては誠実なんです。
例えば、私のHSの場合、私の実走行データ(16.3km/㍑)は、JC-08データ(20.6km/㍑)の79%に相当します。みんカラのデータ(16.11km/㍑)でも78%。こうしたデータをメーカーは把握していますので、メーカーにJC-08データとの標準的な差を出させて、トヨタのハイブリッドの場合は、補正係数を例えば0.78等、ハイブリッド車の平均値を求めて設定して表示(これをHSに適用すると、20.6×0.78=16km/㍑)すれば、ユーザーが参考値として購入の参考とすることができるでしょう。少なくともJC-08をこのまま放置して、口の悪い評論家にJC-08のデータは信用できないと言われるよりよほどましでしょう。実際、HSのJC-08データ(20.6km/㍑)はこういう数値で走ることもあります。私にも20km/㍑を超えた経験があります。幻でも嘘でもないんです。ただ、一般的なユーザーが、一般的に走った場合に実感値としてあるのがみんカラにあるような平均値であり、私の実走行燃費なのです。それをおおよそ求めることはできるはずです。例え補正係数なんていう雑なやり方でも、参考になることは間違いないんですから。
 補正係数を掛けるEPAの方法は少々乱暴との意見もよく見ますが、例えば旧型プリウスの燃費データでみると、JC08が32.6km/㍑、EPAが21.3km/㍑、ヨーロッパのNEDC方式では25.6km/㍑というデータが紹介されているものも見かけました。JC08の乖離がもっとも大きいことが、欧米との比較において我が国に有利であると思う人はいないでしょう。なぜ我々は欧米よりも乖離したデータを見せ続けられなければいけないのですか?それは科学者の正義のためですか?そう考えれば自ずと工夫の余地はないのかと思うはずです。
今世界では、WLTP(Worldwide harmonized Light-duty Test Procedure)のように、世界統一の基準で燃費試験を行う方法が模索されています。少しでも問題の解決につながればと期待したいですね。

by bjiman | 2016-09-18 06:00 | CAR | Comments(0)
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