ニューイヤーコンサートは亀甲の大島紬で ~男着物・3年目の着物道楽 その12~

「着物はいいけれども、出掛けていくところがない」
そんなお話をよく伺いますが、そんなことはないと思うんです。観劇やコンサート、食事、落語、美術館、気軽な散歩からもちろん文楽や歌舞伎など、、、何もお茶をやらなくても、着物を着ていく機会はたくさんあります。
ウィーンフィルのコンサートで有名なニューイヤーコンサートは、本場ウィーンの公演でもお正月ということもあって、着物を着た日本の方がよく見られることでも有名だと聞きます。
私はシュトラウスのワルツ・ポルカがとても好きなのですが、ニューイヤーは地元のオーケストラである「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」のコンサートを楽しみに行っています。
今年も昨日、1月17日に千葉文化会館で開催されたニューイヤーを楽しんできました。
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TPO(タイム・プレイス・オケイジョン)は、VANの創始者である石津謙介氏の造語ですが、要するに時と場所を考えて、ということだと思います。洋服を着るには様々なルールがあって、代表的なものはタキシードは夜に着る服だけれども、昼は燕尾服だ、といった日本では一般化しなかったけれども洋装では基本的なルールを説明するために石津氏が考えたTPOという考え方は、もともと和装にも普通にあることで、街着の代表格である紬を結婚式に着ていくことはやっぱりルールに違反しているということになります。女性の場合は帯の組み合わせによっても変わりますが、男性の場合はずっとシンプルで、礼装が必要な場であれば羽二重の黒紋付、略礼装で良ければ色紋付でもいいけれど、ここは御召しを持っておけばOKということだと思います。観劇やコンサートなども、シーン(TPOでいうところのオケイジョン)によっては御召しの方がふさわしい場合もあると思いますが、私は今年の地元のニューイヤーは100亀甲の大島で行きました。

(千葉県のゆるキャラ、チーバくんと一緒に)
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 千葉のニューイヤーも、ニューイヤーであるが故に和服で来られる方もよく見かけます。
 また、地元の県民に愛されるオーケストラですのでお気軽に、ということを大切にした雰囲気づくりがされてもいます。私もあまりかしこまって御召しよりも、紬だけれども挌が高い私が持っているなかではいちばんいい100亀甲の大島で、「気軽なのだけれども敬意を払った」という形を表してみました。

 着物のTPOは、着物を着る方一人一人の、思いを形にした表現でもあると思います。

2016.1.18 bjiman
SIGMA DP1 Merrill

by bjiman | 2016-01-19 05:00 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)
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