久留米絣・少女が織り出した木綿絣の魅力~男着物・3年目の着物道楽 その9~

 主に木綿糸で織られる絣織りのうち、備後絣、伊予絣、久留米絣を日本三大絣というそうです。そのうちの一つ、久留米絣は、江戸時代の久留米藩、現在の福岡県久留米市周辺で生産されている木綿絣です。

〈私の久留米絣〉 RICOH GRD2
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 久留米絣の歴史については専門のサイトでご覧いただければと思いますが、江戸時代中期の1788年に久留米藩下で生まれた井上伝という少女が12,3歳の頃、自分の着古した藍染めの着物についた斑紋を見て興味を持ち、糸を解きほぐして絣を織り出す事を思いついたというのがその始まりだそうです。天才少女の元には多くの弟子が集まり、15歳の時で20数人、40歳の頃には1,000人にも及んだといいます。
 そんな久留米絣は、国の重要無形文化財、経済産業大臣の伝統的工芸品に指定されており、今日でも伝統を受け継いだ木綿絣の着物を楽しむことができます。
 私の久留米絣は、藍染めによる伝統的工芸品ではありませんが、機械織りの縞で細かな絣が入ったえび茶色の落ち着いたものです。
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 とても着心地が柔らかく、木綿絣着物の魅力を手軽に味わうことができますし、少し費用を見ても良いという場合には手織りの伝統的工芸品も手が届く価格帯のものもあります。
 私の久留米絣は、福岡県八女市の坂田織物という会社のものです。久留米絣協同組合の証紙が入っています。
(上SIGMA DP1 Merrill、下GRD2)
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 作曲家の都倉俊一さんがある新聞のサイトで書いておられたことが印象に残りました。
 「21世紀の日本がどうやって生きていくのか、もう大量生産、大量消費の時代ではなく、物を作るにも日本人にしか作れない付加価値の高い物でなければならない。日本の伝統に裏打ちされた、他が真似できないもの。」そして氏は言うのです。
 「昔からどこかで聞いたことがある。もし今、周りに見当たらなかったら少し道を戻って捜したらすぐに見つかる。」
 こうした氏の掲げるキーワードは、まさに日本伝統の着物に当てはまるものだと私は思っています。
 昨日も書きましたが、私は、身の回りにある昔ながらのものは産業・人・生活のインフラが整っている(織り元がある、技術を持った職人がいる、製品を使ってきたユーザーがいて歴史もある)ので低コストで活性化ができるものだと私は思っています。久留米絣はまだまだ複数の織り元や、販売店があるようです。
 気軽だけど伝統のある、美しい着物、そんな久留米絣で落語を聴きに行ったり、ちょっとしたお出かけ、町歩きなどはいかがでしょうか?
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2016.1.10 bjiman
RICOH GRD2
SIGMA DP1 Merrill

by bjiman | 2016-01-10 07:55 | 和装・着物生活・伝統的工芸品 | Comments(0)
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