男着物・3年目の着物道楽(プロローグ)

お陰様で私のブログの記事ランキングでは、着物初心者時代に書いた「男着物・初心者の事始め」シリーズの記事をたくさん読んで頂いています。最近では街中で稀にではありますが「着物男子」をお見かけすることもありますし、以前よりは呉服店で男着物を見かけることも多くなりました。経済産業省では、国内和装産業の振興を目的として、着物で出勤することを振興する「着物の日」を策定することを目指しているそうで、業界団体が着物の日として定めている11月15日には、実際に職員による和装出勤が行われたとか。
かつては普段着だった和装が今日のように洋装化した始まりは、明治政府が明治5年に出した礼服には洋服を採用するという太政官布告によるものと言われています。これにより洋服の礼装が定められ、明治政府はヨーロッパの宮廷文化に倣った洋装を普及させていき、鉄道員や警官などの公務員の制服を洋服にしていくことによって庶民にも洋服が浸透していったというものです。今日、毎日の仕事を和装ですることは現実的とは言えませんが、私たちの国の長い歴史を持つ和装をする機会はもっと増えても良いのではないかと私は考えています。そういう点で、経済産業省の取り組みには好感を持っています。
さて、とは言っても男着物は、普段売っているお店を見かける事も、着ている人を見ることもなかなかなく、親しみにくくなっているのが現状ではないかと思います。
今回の特集では、そんな男着物について、私の短い経験ではありますが3年間の自分なりの取り組み(道楽ですが)を書いてみたいと思います。
題して、「男着物・3年目の着物道楽」シリーズを始めたいと思います。よろしくお願いします。
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by bjiman | 2015-11-20 05:00 | 和装・着物生活・伝統的工芸品
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