神津島特集⑫島の朝、物忌奈命神社

さて、神津島特集も最終回です。
帰る日の午前中、前浜を少し散歩。とってもよい天気です。
〈神津島・前浜〉 SIGMA DP1 Merrill
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波打ち際に来て感じる水晶のような海の美しさ。この前浜の美しさが、この旅の最も印象的なことでした。(上DP1、下DP3)

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ビーチバレー用のネットが設置されていました。(DP3)
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その視線の先に、大型客船が見えています。大型客船は、朝8:55に漁港に到着し、9:30には再び東京に向けて出港します。東京着は17:30です。私たちは、高速ジェット便でしたので午後に出ます。 (DP3)
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この前浜の前に、神津島を象徴する神話「水配神話」のモニュメントがあります。 (DP1)
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神津島は、神が集まる島「神集島」が転じたものと言われます。この神話は、神津島の名前の由来ともなったものです。
その昔、伊豆諸島の中心である神津島の天上山に、島々の神々が集まり、命の源である水をどのように分配するかを話し合い、翌朝、先着順に分けることにした。翌朝、最初に来たのは御蔵島の神様、続いて新島、八丈島、三宅島、大島の順に水が分けられ、最後に利島の神様が到着した時には水はもうほとんど残っていなかった。利島の神様は怒り、僅かに残った水に飛び込んで暴れ回ったので四方八方に水が飛び散り、神津島には至る所で水が湧き出るようになった、というものです。
私はこのお話のとても神話らしいところが好きです。理屈に合わないようなところもありますが、それが「神話」、お話というものだと思います。ギリシア神話の神々が決して品行方正ではなく、浮気者だったり悪だくみを計画する神々であるように。
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〈寝転がった利島の神様〉
他の島の神様が水の分配を受けて喜んでいるのに、利島の神様は寝ています。お寝坊だったのかな。
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そして神津島は、神話を大切にし、また数々の神事をとても大切にしているといいます。
「また来るからね」の思いを残して前浜を後にし、島の基いを開いた斎社という物忌奈命神社(ものいみなのみことじんじゃ)に向かいます。 (DP1)
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物忌奈命神社は、集落の中心の左側にあり、私たちはまず手前にある資料館で島の歴史を勉強してから向かいました。資料館は、雨天時用の「雨プロ」に取っておいたのですが、色々と資料収集も出来て良かったです。神社に向かうと、村の鎮守だけあって荘厳な雰囲気があります。

〈参道〉 DP1
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〈随身門〉

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〈お参りの前に手水で清めます〉
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〈本殿〉
 本殿と拝殿は、規模こそ大きくはないものの、村の鎮守だけあって格式の高い荘厳さがあります。
 祭神の物忌奈命(モノイミナノミコト)は、三嶋大社の祭神であるコトシロヌシ(事代主)ノミコトとその正后であるアワノミコトとの間に生まれた御子で、事代主の長子。(事代主は、神武天皇の岳父とされています。)この神が神津島の基いを開いたとされており、その斎社としてとても大切にされているとのこと。物忌奈命神社は創建年は不詳であるものの、続日本後紀の840年の記事にはその存在が記されていることから非常に歴史が古いことが分かります。本殿は覆堂の形式で、中に中宮があるそうです。

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境内では、例大祭の際に、「かつお釣り行事」が奉納されるそうです。これは神津島ではかつて鰹節が特産だったことから、これに感謝し、初漁を鎮守様に捧げるという由来をもつ行事で重要無形文化財に指定されているそうです。ぜひ見学してみたいものです。
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境内には神仏習合のなごりとして、薬師如来を安置する薬王殿がありました。
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さて長々と12回も取り組んできた「神津島特集」もこれで終わりです。
神津島は、神々の集いし島で深い歴史がありました。観光協会の作成した神津島へ、いこうというビデオでは、島の美しい景観とかつお釣り行事の様子も入っています。石野田奈津代さんが島の民謡「神津節」を現代的にアレンジしたという石野田奈津代バージョンの神津節が何ともほっこりした島の暖かかさを感じさせます。

私たちが2日目に宿泊したこの民宿、もう看板が出ていません。今はお弁当を作るお仕事がかなり忙しそうでした。
でも、私たちが直前の予約で2日目の宿を取るのに四苦八苦していたので泊めてくれました。
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お食事もとっても美味しかったです。
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煮付けは味がしっかりしみていました
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今日のBGMは、石野田奈津代さんの「おいんげぇときちゃーれ」にしてみました。
タイトルは神津島の方言で、「私の家においでネ」という意味だとか。
「うん(あなた)が好きだしかい(好きだから)(私の故郷(島)を)みせたいだじぇん」という方言の響きがキレイなラブソングです。
「透き通る海を、急な坂道を君のその目に映したい」、というところ、やっぱり島の魅力のポイントだなと島の景観が浮かんでいい詩だなと思いました。
「しゃばの田舎だけん」という言葉が出てきますが、調べてみると「しゃば」というのは「たくさん」ということらしいので、「とっても」とか「すごく」というようなニュアンスなのかなと思いながら聴きました。
お台場の白い砂は、神津島から運んだものだそうです。そんなエピソードも含めて、こちらも楽しんでみて下さい。
今日のBGM おいんげぇときちゃーれ (石野田奈津代)

2日目の宿のおかみさんがまた気さくな方で、1日目の宿をチェックアウトしてから電話すると、「追い出されたか?じゃぁおいで」といっ
た風ですぐに部屋に通してくれたのが助かりました。これも「おいんげぇときちゃーれ」というような感じでしたね。
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こんな美しい島に、熱海漁港から2時間で来られるなんて、便利で楽しいことです。
〈熱海漁港にて〉
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神津島特集を、終わります。

2015.8.11 神津島にて
SIGMA DP1 Merrill
SIGMA DP3 Merrill

by bjiman | 2015-08-31 05:00 | 神津島、式根島~伊豆諸島巡り~ NEW | Comments(0)
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