日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅

新京成電鉄沿線の桜シリーズの第2回は、松戸市の桜を代表する「さくら通り」を取り上げたいと思います。

(1) いつものとおり出発は松戸駅 今日は8811-1に乗車。この編成は京成千葉線乗り入れ対応の6両編成タイプ。 (SIGMA DP2x,24.2mmF2.8)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_730980.jpg

ホーム反対側にはステンレス車両の8900系がいました。私はこの車両のカラーリングが好きです。
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_7324850.jpg

(2) 松戸駅から4駅目、7分で到着するのが八柱(やばしら)駅。8811-6を見送ります。 (DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_7373228.jpg

新京成電鉄は、旧日本陸軍の鉄道連隊(戦地で鉄道を敷設する部隊)が演習用に作った路線の払い下げを受けて出来たという歴史があります。演習における距離数を短い区間で稼ぐため、新京成の線路は曲がりくねった場所が多いのが特徴です。八柱駅~常盤平駅間は、もとの演習用路線をショートカットして路線変更している部分ですが、やはりカーブしています。
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_871134.jpg

(反対側のみのりだ駅側もやっぱりカーブしています。
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_88456.jpg

(3) 八柱駅(松戸市日暮)は、新京成電鉄では「やばしら」と読みます。八柱の駅名は、市制移行前の旧松戸町が吸収合併した「旧八柱村」に由来します。旧八柱村の呼称は「やはしら」だったようですが、新京成ではなぜ「やばしら」と呼んでいるのかは不明です。なお、新京成電鉄の沿線には、「初富」に始まり、二和向台、三咲、五香、、、と数字に連なる駅名が多く、これは明治政府の行った開墾入植政策による開墾の番号に由来することは以前書きましたが、この八柱のハチは、それとは関係なく、旧八柱村が、8つの旧村(大橋・秋山・高塚新田・紙敷・和名ヶ谷・河原塚・田中新田・串崎新田)が合併してできた村であることに由来します。そしてこの旧村の8地域を見たとき松戸市民なら気づくと思いますが、旧八柱村は、この駅の周りではなかった事が分かります。(今の北総線沿線地域が多いようですね。)。この駅のある辺りは現在も住所名として残る「日暮」という集落のある「高木村」のあったところです。どうやらこれは、旧八柱村区域にある東京都立八柱霊園に行くのに、この駅が最寄りであるという意味のようです。私も以前から、「そういえば八柱っていう住所がこの辺にはないなぁ」と不思議に思っていましたが、今回の記事を書くために調べてみてそういうことか、と納得しました。因みに明治政府の開墾入植政策にある8番目の入植地は、ピーナツで有名な八街(やちまた)です。 (DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_8471327.jpg

(4) 八柱駅は、環状に各路線と連絡しているJR武蔵野線の「新八柱駅」との乗り換え駅で乗降客が多いからか自動改札機がたくさんあります。微妙にずらして並列にしているのは混雑緩和か何かの意味があるのでしょうか。 (DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_941529.jpg

(5) そして八柱駅の駅ビルは、この大きさの駅としてはとにかく飲食店が多い。朝の喫茶からランチ、夜のちょっとした飲みまで、サラリーマンが移動中にちょっと小腹を満たしたいニーズにしっかり応えているようです。 (DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_98372.jpg

日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_984056.jpg

日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_985411.jpg

日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_98583.jpg

(6) 駅の階段を降りて外に出ると駅前ロータリーで満開の桜がお出迎え。 (DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9113672.jpg

こちらはDP3 Merrill。もとのファイルは上と解像感がだいぶ違いさすがと思いました。 (SIGMA DP3 Merrill)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9175770.jpg

(7) 隣接しているのが、JR武蔵野線の「新八柱駅」。こちらは「しんやはしら」と呼びます。やはしらとしている方が地名の由来からすれば正しいとは思うのですが、乗り換え駅の八柱が(やばしら)なので、初めて聞くとちょっと戸惑うのではないかと思うのですが、、、 (DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9461341.jpg

(8) 駅近くにあるのが「さくら通り」入り口。 (DP3 Merrill)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9215471.jpg

(9) さくら通り(正式には「常盤平さくら通り」というらしい)は、八柱駅からお隣の常盤平駅、さらにお隣の五香駅まで約3キロにわたり桜が続く並木道で、沿線の桜は全部で625本あるそうです。八柱駅側にあるのがオオシマザクラ。常盤平に向かって歩いて行くとソメイヨシノになるとのこと。年に一度のさくら祭りの際は、周辺から50万人の人出があるとか。1987年に日本の特色ある道路104本を選定した「日本の道100選」に選定されています。 (上中DP3 Merrill,下DP2x)
日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9304897.jpg

日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9305150.jpg

日本の道100選「さくら通り」を散歩 ~新京成沿線の桜シリーズ第2回の(1)・八柱駅_c0223825_9482264.jpg

次回は、満開のさくらに包まれてさくら通りを歩いてみたお散歩です。

2013.3.30 松戸市 常盤平さくら通りにて
SIGMA DP2x 24.2mmF2.8
SIGMA DP3 Merrill 50mmF2.8
by bjiman | 2013-04-07 09:32 | 新京成電鉄沿線散歩(new!)
<< 大島桜とソメイヨシノの共演を楽... 照手桃(てるてもも)の可憐 御... >>