NEC LavieTAB導入~VAIO PhoneA とともに~

NTT-Docomo のタブレット、NEC MEDIAS TAB(NEC N08D)を導入したのが2013年4月、それから4年半経って、ようやくタブレットの機種を新しくNEC LavieTab(10.1inch)とVAIO PhoneAへと更新しました。
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バッテリーが消耗し切ったNECのN08Dタブレットをここまで使ってきたのは、7インチタブレットがとても携帯しやすく、老眼の目にも優しかったので使い勝手がとても良かったからです。一方で、買い換えようにも、この間のIT系電子機器に対する新興国の参入による日本製機器の打撃により、選びたい選択肢がなかったという現実がありました。妻用にAQUOSのタブレットを導入した後、ドコモでは小型タブレットは国産メーカーがなくなってしまいました。こういうことも、国内製造業の一種の危機だと私は思います。
かつて白洲次郎氏は、自動車の国内産業保護のための外国車の参入規制を批判し、「自由化に自信を持て」との原稿の中で、「重要産業が他国に蹂躙される事態になるのを我が国民が黙ってみていると思うか。私は日本人はそんな腰抜けだとは思わない」と喝破しました。1969年のことです。それから50年近い時間が経ち、今後に関して、私はこれからの日本に期待しているし、そうでなければならないとも思うのです。
白洲氏は、良くなるとかならんとかじゃない、良くするしか途はないことを認識すべきだ、とも言っています。これなど、これまでの、今の、そしてこれからの日本製造業にこれほど相応しい指摘はないだろうと思っています。

私は、下にメディアスを買った当時の記事を再掲しておきますが、モバイルは、ウィンドウズ以前、モバイルギア時代からのNECユーザーなので、魅力的な商品さえ市場に出れば現実的な範囲ではつきあっていきたいと考えています。また、私の世代には多くあるであろうSONYファン、VAIOユーザーでもあったので、今回のVAIO PhoneAや、LAVIE Tabは、一時期の壊滅的な状況から、ようやく少しは市場に受け入れられそうな(今やニッチではあるけど)商品が出てきたことに共感して一気に更新に至りました。
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あれほどかつては隆盛を誇ったVAIO PCでさえも、今や別会社として切り離され、辛酸を嘗めてきましたが、最近ではようやく業績好調が伝えられるなど明かりが差してきています。このVAIO PhoneAも、MADE IN CHINA ではあっても、一生懸命アルミのケースを起こし、VAIOのレーザー刻印を打ってかつてのVAIOの香りを漂わせる製品になってきたと思うのです。しかも市場価格は2万円程度と、十分競争力もあるように思います。価格が安い分、品質もそれなりとの評価も見ますが、これだけ安ければそのように評価するのも酷というものでしょう。でも、市場でシェアを占めるには、価格も大事ですが商品性、付加価値、ブランドネームなどが必要です。やっぱり消費者をワクワクさせる何かがなければならないと思います。
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私がメディアスタブで、タブレットを初めて買った当時は、まだドコモなどのキャリアを通じて入手するケースが主流だったと思いますが、今やフリーWIFIや格安SIMなど、選択肢は数多くあり、国内メーカーも否応なしに、こうしたフリーな市場でシェアを取っていかなければ未来はありません。
幸い、大学に行っているツマによれば、最近の若い学生は、SONYのWALKMANを使っている例を良く見るそうです。かつてのカセットWALKMANなど知らない世代がハイレゾWALKMANをカッコいいと思って使ってくれているなら、これほど嬉しいことはありません。
私は、今回、昔から愛用してきたNECとVAIOで、今の時代の製品を手にすることができました。
こんな時代が未来に亘って続いていくことを願ってやみません。

2017.10.12 LAVIE TabとVAIO PhoneAを購入した記念に。
写真:RICOH GRD2(これも古い)ほか。

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(2013年3月に書いた記事)

MEDIAS TAB UL N-08D ~モバイルギアからの継承~

(1) MEDIAS TAB UL N-08D を導入しました。 (SIGMA DP2x)
  特にスマホは要らないと思っていたので、ケータイはいわゆるガラケーのNEC N-05Cを使っていてネットもこれで見ていましたが、ツマのガラケーF904i が旧くなり、ガラケーを更新しようとしてドコモに行ったら、タブのキャンペーンをやっているので、タブを買えばガラケーは新しいものを付けてくれるというので、タブを選んでガラケーを付けてもらったという訳です。タブはサイズが手頃で軽量なNEC N08Dにしました。
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(2) 私はモバイル系の機種はDOS時代から、NECのモバイルギア(モバギ)を愛用していました。現代のような高速通信の時代ではなくて、電話線でつなぐPC通信の時代でしたが、これはこれで全国どこにいても公衆電話経由でメールが送れて便利でした。初代モバギのMC-MKシリーズは、タイピングがしやすいキーボードと、550gの当時としては軽い重量でもって歩いても嵩張らず気にならず、バッテリーも乾電池駆動で電池切れしても大丈夫と、モバイルマシンとしてはとても使いやすいものでした。写真は、愛用だった、NEC MC-MK32です。写真は同じく当時愛用のキャノン・コンデジ黎明期の機種、パワーショットA5(80万画素)によるものです。 (Canon Power Shot A5)
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(3) MC-MK32を長く愛用していましたが、最後の頃はネックだった液晶部分(テープで留められていた)とACアダプタ部分の接点不良が続き、今度壊れたならもう直せませんと言われ、やむなく導入したのがカラー液晶で、WindowsCE搭載のMC-R550。 (DP2x)
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この機種は、モバギならではの打ちやすいキーボードを継承してはいたものの、重量は770gと重くて、携帯するにはあまり快適な機種ではありませんでした。当時、通信はPHSケータイで快適になっていて、ネットサーフィンもサクサクでしたが、この機種の愛用期間はあまり長くなかったです。
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SONY VAIO C1のケースとACアダプタケースにモバギとPHS端末を入れていた2002年頃のモバイル環境。
(Power-Shot A5)
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(4) 札幌にいた頃、メモ代わりにと中古で買ったのが、モバイルギアのドコモ版だったシグマリオンⅡ。
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当時流行っていたアルミアタッシェケースのゼロ・ハリバートンデザインがイカしていたモデルです。この機種は、MC-Rシリーズより一回り小型で、重量も軽かったので使うかなと思っていたのですが、この機種を買った頃は札幌にいて、移動中にPCを見るという事もなく、自転車やバスでの移動を楽しんでいたのであまり活用することがなかったので、ツマに無駄使いだと苦言を呈された反省の思い出があるモデルです。(汗)
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(5) 歴代モバイル端末を並べてみました。時代もずいぶん変わりましたが、偶然みんなNEC製端末でした。 (SIGMA DP1x)
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(6) こんどのメディアスタブをバッファローの専用ケースに入れて、かつてのシグマリオンを並べてみると、実はサイズがかなり近かったりします。この辺のサイズ感覚は、やっぱり同じメーカーだからでしょうか、ドコモの好みでしょうか。 (DP2x)
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(7) 違うのはディスプレイの美しさ、性能の高さ。圧倒的な軽さ。この軽さは、例えば裏ブタを東レ製のカーボンファイバーにするなどの地道な工夫でグラム単位での軽量化で達成されているそうです。
これでクロッシィの通信環境も内蔵で、地下鉄でも環境が整っていれば平気でネットが見られる。10年以上の時の流れを感じます。
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2000年頃から比べると、現在ではこうした通信機器での国産メーカーの苦境が伝えられます。しかしかつてのモバギ時代だってオリジナルはHPのジョルナダと言われたりして、国際的な地位が高かった訳ではありません。本物はあっちだよとジョルナダを使うユーザーも多かったものです。ジョルナダはサイズが小さかったので携帯には便利でしたがキーボードは手の大きい私には快適なものではなかったので、私はモバギが好きでしたし、そういうユーザーも多かったのです。
今はグローバルな時代だから、国際的に通用する価値観、国際環境で通用する製品が求められているのだと思いますが、そればかりにとらわれず、日本人の価値観で考えた使いやすさというものがあるのではないかと私は思います。日本製品の苦境等の情報や声を目にしたり耳にすることも多いのですが、私は、日本ならではの工夫をした使いやすい製品を期待していますし、またそんな製品は地道な工夫とかつての継続から生まれるのではないかと思っています。ミラーレスのカメラだって、ライカ的なレンジファインダーカメラの使い心地を知っている感覚がないとなかなか考えつかないのではないでしょうか。
温故知新の精神で、がんばって欲しいものだと思います。
がんばれニッポン!

2013.3.24 自宅にて
SIGMA DP1x
SIGMA DP2x
Canon Power-shot A5
(すべてMade in JAPAN)
by bjiman | 2017-10-13 01:06 | その他のカメラ・レンズ機材関係
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