世界遺産・マテーラの洞窟住居(イタリア) 後編

(1) マテーラのサッシ特集(後編)です。 (Sony CyberShotU30)
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(2) サッシは、もともとは岩壁だった場所に浸食で自然に出来た洞窟に人が住み始め、やがて石を削って少しずつ街の形を形成していくというまさに悠久の歴史の時間を感じさせる街です。
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(3) 一つの山から、段々掘り下げていって下へ街が形成されていく。人間の工夫というのは凄いものだと思います。どこまでが岩壁で、どこからが人間が継ぎ足したのか削ったのか分からないくらい。
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(4) 岩を削り出した部分と積み上げたレンガがどこで繋がっているのか、と思わず見上げてしまう断面。(MZ-3,A28mmF2.8)
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(5) ドゥオモ。サッシの中には13世紀に建てられたドゥオモもあります。
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(6) 洞窟住居の内部。
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   こうして馬などの家畜も一緒。
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   教会の内部
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(7) 岩壁を切り崩し、下へ下へと作られた街。貧しさ故下水道の十分な整備もままならず、傾斜を利用して汚水は下へと流す仕組みだったため、衛生環境も良くありませんでした。疫病の蔓延などを恐れたイタリア政府が洞窟住居の住民を強制退去させたため、一時期、誰もいなくなったサッシは、荒廃した景観を晒していたそうです。
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(8) しかし、この特異な形状が保存されたサッシが世界遺産に登録されてから、イタリア政府も再整備に乗り出し、最近では、ホテルなどの整備も進んでいます。
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  これはカフェですね。
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(9) その結果、今では7割の洞窟住居が使われるようになったとか。サッシ付近の街並みも今では整っています。
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 こうした洞窟が今も保存され、そして使われていることが凄いと思います。世界遺産の暮らしというのはどういうものでしょうか。。。
 マテーラのサッシは、一度は見る価値がある世界遺産に相応しい街だと思います。

  2005.9.14 マテーラ・サッシにて
  Pentax MZ-3
  Pentax SMCP-A28mmF2.8
  Kodak E100/Fuji RVP100
  Sony CyberShot U30
by bjiman | 2011-02-26 23:27 | イタリア日記
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